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【医療の未来】創業3期目のメディグルが挑む、地域医療連携の課題とは

「医療者とともに、医療の仕組みをよくする」をミッションに掲げる弊社は、今年に入り3期目をスタートしました。

私たちは今、「地域医療連携 × IT」というドメインで事業を展開しています。
皆さんは、「地域医療連携」という言葉の意味について、また、地域医療連携が抱える課題について、どれくらい知っていますでしょうか。

今回は、現在の日本の地域医療連携について、また、それらの課題を私たちがどう解決しようとしているのか、解説した記事になります。

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メディグル株式会社の魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。メディグル株式会社では、「医療者と共に「医療の仕組み」をよくする」というMissionのもと、持続可能な医療体制を目指し、事業拡大しています。 日本の医療業界では、少子高齢化により、医療の担い手の減少・患者数の増加という現状があり、すでに需要と供給のバランスが崩れ始めています。 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_medigle2022

地域医療連携とは何か

まず、「地域医療連携」について、解説します。
そもそも、現在の日本の医療体制は国の方針によって、各医療機関の役割分担による効率化が推進されています。それに伴い、地域のクリニックと基幹病院は専門性や治療領域で役割がすみ分けされており、患者の状態によって紹介し合う体制が築かれています。

病院での検査や治療が必要となった時には、地域のクリニックから基幹病院へ患者が紹介され、基幹病院で症状が落ち着いた場合はまた地域のクリニックに戻ってきます。この構造が地域医療連携(厳密には病診連携)と言います。(下記イメージ図)

地域医療連携は、各医療機関の専門性や役割を活かし補い合い、医療現場の負担軽減、患者の切れ目のない医療体制を築くことを目的としています。

なぜ地域医療連携が必要なのか

少子高齢化が進行している日本で、令和18年には3人に1人が65歳以上の高齢者となることが統計から分かっています。
参考:内閣府 令和4年版高齢社会白書(全体版)

これに伴い、
・病気にかかる高齢者、すでに持病がある高齢者が増加し、病院に行く・入院する人が増える。
・高齢者の医療費の自己負担率は低いため、国が支払わなければいけないお金が増える
などの、医療に関わる課題が増加します。

また、このままの状態では、病院に行っても早く医師に診てもらいたいのに診てもらえないなど、本当に治療を必要とする人が医師に診てもらえない・治療をすぐに始めることができなくなってしまうことが考えられます。

そのような状況に陥らないために、医療機関を効率よく、必要な人が適切な医療を提供できるシステムづくりが必要となります。

そのため、高度急性期病院、急性期病院、回復期病院、慢性期病院などの「病院」と地域のクリニックや診療所などの「かかりつけ医」が協力して、医療機関を効率よく、必要な人が適切な医療を提供できるようにする「地域医療連携」が必要となります。

地域医療連携の現場で起きていること

地域の基幹病院には必ずと言って良いほど、「地域医療連携室」(病院によっては患者支援センターなどの名称)があります。

地域医療連携室では、患者さんの受診や退院支援などが必要な場面で、患者を支援する役割を担っています。地域のクリニックから受けた紹介予約の調整や、紹介状などの管理、地域の医療機関からの紹介率・逆紹介率等のデータ管理、分析等の業務も担っています。

ただ、基幹病院の地域医療連携室と地域医療機関や介護施設など連携する医療機関とのやりとりは電話やFAXでのやりとりが多く、アナログでレガシーな状況となっています。

また、手法がレガシーなだけではなく、情報管理の煩雑さにも課題があります。
基幹病院とクリニックは、お互いを紹介先としてリスト化し、適切な紹介ができるよう情報管理をしています。内容は、診られる内容や設備情報、過去の受け入れ履歴などです。

つまり、これらは地域医療連携における重要な顧客管理になりますが、この情報管理もExcelやメモの属人的な管理が課題となっています。

メディグルがしようとしていること

ここまでの説明を踏まえて、アナログでレガシーな地域医療連携の実務を変えるべく「メディグルCRM」「メディグル予約」を提供しています。

「メディグルCRM」では顧客リストや取引データを取り込めば、地域医療連携に関する情報をサクッと一元管理でき、データの集計も各段に楽になります。これまで1~2日かけて集計していたのが30分程度まで削減できたなどのお声もいただきました。

現在、日本の基幹病院の約15%にあたる、400ほどの病院(2024年3月時点)に導入していただいています。ひとつの基幹病院につき、多くのクリニックが連携しているため、400の病院から大きく全国に広がりが期待できます。

※メディグルCRM導入実績(一部、順不同)

また「メディグル予約」も4月から病院様での運用も開始となり、アナログな紹介患者さんの予約業務をデジタル化していきます。

基幹病院の月間での患者紹介の予約数は約1000人ともなるので、メディグル予約の仕組みが広がれば地域の医療機関、ひいては患者さんにもメリットとなります。

ただ、これらは成し遂げることの第一歩となり、大きなテーマとして私たちは「信頼できる病院との出会いを創出する」を掲げています。CRMと予約システムに蓄積された各医療機関同士の取引データが、病院とクリニックの信頼や安心の指標になり得るのではと考えています。

既存の病院選びでは口コミや立地など、本質的でないものが病院選びの指標になっており、本当に患者に適切な医療機関を選択することが難し状況となります。

メディグルが蓄積したデータから新しい医療のデータベースを保有し、本質的な評価を基に病院を探せる仕組みを社会実装し、受診体験に困る人を減らすというのが、私たちの最終的な目標です。

私たちのミッションは「医療者と共に「医療の仕組み」をよくする」です。
医療者のアクションから生まれたデータを基に、いい医療に出会える仕組みを皆が使える世界を目指します。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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