1
/
5

校長が語る、京都でプロジェクト型キャリアスクールを立ち上げた理由について

関西の大学生と「はたらく」の距離を縮める、をコンセプトに様々なプロジェクトやセミナーを提供しているバンブーカレッジ。

2020年に生まれたばかりのこの新規事業はどんな想いによって立ち上げられたのか。

今回は社長でありバンカレ(バンブーカレッジ)校長であるMaru校長にインタビューしてきました!

Maru校長について

--簡単に自己紹介をお願いします。

昭和53年生まれの牡羊座で、子供が3人います。趣味は少年野球チームの監督をしています。

--キャリアについてもお話を伺えますか

大学を出てから、10年間リクルートという会社にいました。

最初と最後の2年はHR領域に携わっていて、企業さんの採用のお手伝いをしていました。間の6年間はフリーペーパーの立ち上げ事業に携わっていて、主に九州エリアのホットペッパーと、京都のタウンワークの立ち上げの責任者を担当しておりました。

その後リクルートを退社して、CtoCの今でいうメルカリのようなサービスのベンチャー企業で、webサービスの立ち上げやマーケティングの執行役員を半年ほど担当しておりました。

その後会社が無くなってしまって、2010年の終わりに京都でPomtoという会社を立ち上げました。そこから10年ほど、主に第二新卒の所謂ローキャリアの方々の転職サポートをキャリアコンサルタントとしてさせていただいています。そして今年の春に、「京都のはたらくをアップデートする」というミッションで京都ヒトノコト研究所という会社を立ち上げました。京都の人事領域だとか、京都の街と向き合ったサービスをしようということで、現在に至ります。

--既存の第二新卒転職支援とはまた別軸での事業ということですよね。そのきっかけは何だったのでしょうか。

そうですね。きっかけは元々、Pomtoで転職のサポートをする際は取引先は大手企業が中心なんです。なぜかって言うと、ローキャリアの方々が就職で躓いてもう一度キャリアを再スタートさせていくことを支援していく時に、やっぱり人材育成の制度が整った企業でないと再スタートがうまくいかないんですね。経験が浅くても、もう一度本気で頑張れば上がっていける環境ってやっぱり大手が多いんです。

その一方で、京都の地場の企業さんの教育研修だったり採用のお手伝いだったりもしていて。二十代の転職支援をしながら、京都の企業さんのサポートもしている、全然違う顔を持っている状態だったんです。

元々Pomtoってポンっと背中を押してあげれるようなサービスをやりたい、と言う思いでやってる会社なんです。そこで10年の節目の年にきっちりと二十代の転職支援と京都ではたらいている人たちの支援を切り分けて別の会社として独立させようと、そんな考えで京都ヒトノコト研究所ができました。

バンブーカレッジ(Bambooo College)について

ーーその京都ヒトノコト研究所の最初の事業がバンブーカレッジな訳ですが、なぜ企業向けの事業ではなく、大学生向けのキャリアスクールをやろうと思ったんですか?

理由は大きく二つあって。

まず一つ目は、二十代の転職支援をする中で、「手遅れ」状態の若者を減らしたいと思ったから。うちにくるローキャリアの方々って、就活をちゃんとやってませんでしたとか、そもそも働きたくないとか、覚悟が決まってないような方が半分以上で、その状態ってうちでは救いようがないんですよ。彼らは大学生時代の就職活動の時点で躓いていて、社会に出る覚悟が整ってないまま就職してしまっていると思うんです。そういう手遅れの人を減らすためには、就職する前の大学生のタイミングから関わらないといけない。そんな考えがまず一つ目。

もう一つは、自分が学生時代だったときの経験からです。大学4年生の1年間ガイアックスと言う会社でインターンをしていたんですけど、それがめちゃくちゃ面白くて。当時SNSのはしりを日本で広めようという事業をやろうとしていて、京都の大学生に圧倒的に使われるサービスとして普及させるためにラボが京都にできたんです。そこの責任者をやらせてもらって、自分でチームを作ってサービス普及のために神宮丸太町にネットカフェを作ったりしてたんです。会社から100万円もらって内装から何からを8ヶ月間やらせてもらって。結果、失敗ではあったんですが、めちゃくちゃ楽しかったんですよ。初めて本気で、責任感を持って仕事するのが楽しかった。それで、京都で自分が会社を作るなら、学生たちに自分が与えてもらったような環境とか機会を提供したいという想いはずっとありました。

ーーそこで単に「長期インターン」ではなく「キャリアスクール」を作ろうと思ったのは何故でしょう。

関西で長期インターンを拡げていく事に現状では壁を感じたのが大きな理由ですね。

去年1年間、関西の長期インターンのマーケットを作ろうと思ってゼロワンインターンというサービスの関西企業の開拓をしてたんです。代表がリクルート時代の後輩で、登録者の3割が関西の大学生なのに登録企業はほとんど東京の企業という状態にちょうど困っていた状態だったらしく、西日本エリア統括代理店として始めたんですよ。1年間イベントや公演にも出て、100社くらいは開拓したんですがあんまりうまくいかなかったんです。その理由も二つあって。

まずは企業側のレベルが低すぎる。インターンに対する理解と学生のマネジメントがうまくいってなかったんです。関西だとインターン=採用だと思っている企業がまだまだ多くて。東京みたいに就職前の優秀な学生の力を借りる、っていう感覚がまだまだメジャージャないんです。だから入社もしてくれない学生を教育するのが損だ、意味がないと思っている企業が多いんですよ。

2つ目に、学生のレベルも東京に比べるとめちゃくちゃ低い。長期インターンと言っても、携帯販売やってます位の人しかいなくて、実務をやってもらうにもスキルもマインドもレベルが低すぎて任せられない。

両方が整っていないから、求人を増やしてみても不幸なマッチングだけが増えていった。それで企業開拓をやめたんです。

でもそのままじゃ悔しいじゃないですか。関西で生まれ育った身として、京都で大学生活を送ったら東京の学生と大きな差が生まれるというのはあまりにも悔しい。

そこで、企業側にインターンに対する理解を深めてもらうよりも、大学生側の意識を変えることの方が描いている理想に近づくんじゃないかなと思ったんです。7年間少年野球のコーチをやってて、人間が成長する事の面白さも感じていたので、自分で学校をやっちゃえと思ってバンブーカレッジを立ち上げました。

--なるほど。すごく想いの詰まったスクールなんですね。実際今年春から事業を始められて、どうでしたか。

現在バンブーカレッジの登録者が40名弱で、プロジェクトに参加しているのは14名程度です。

難しかったこととしては、コロナ禍で学生ともリモートでコミュニケーションをとっていたこと。まだ何もスキルがないやり方がわからない、と言う状態で家でやっておいでって言われてもなかなかお互いに辛い、という状態でしたね。まだその辺りは模索中ですが、改善されてきています。

バンブーカレッジの今後について

--バンカレの今後の目標を教えてください

来年の今頃には、会員さんは500名、プロジェクト参加が50名くらいで活動したいですね。

プロジェクトにはいろんなスキルを付けてもらうために自分磨きをした人しか参加できない、という体制をとっていこうと思っています。そのためにセミナーなりいろんなコンテンツを拡充していっている段階です。

--500名ですか!夢が広がります。校長として、バンカレにはどんな人が入って欲しいですか。

エネルギーのぶつけ所が見つからなくて悶々としている人に来て欲しいですね。

何がしたいのかわからないとか、何から始めれば良いかわからないとか、日々は充実しているけど何か足りない、とかそんな人に来て欲しい。起業とか団体立ち上げだとか、そういう事が出来る人は自分でどんどんやればよくて、バンカレはその一歩が踏み出せない人の踏み台になりたいしそうして欲しいと思います。

今ってSNSが発展しすぎていて、「同じ年代のすごい人」の情報っていくらでも入ってくるじゃないですか。焦って当然だと思うんです。でも焦ったからといって誰もが行動にうつせるわけではない。バンカレはその一歩をサポートしたいんです。


--なるほど!確かに「悶々としている」学生は多いのではないかと感じます。それでは、最後に学生の皆さんにメッセージをお願いします。

もっと自分の心の声を解き放ってください。

Pomtoで200人くらいの学生と関わってきているんですが、年々学生が変に真面目になってきているんじゃないのかなと思います。言葉を選ばずに言うと生き難そうというか。人生最後のモラトリアム期間で、時間だけたくさんあって、自分でその時間の使い方を決めないといけない。ってなった時にすごい周りの目とか見られ方を気にする人が多いんじゃないかと。どんどん自分の欲求とか心の声がなくなっていって、周りの声と自分の声がごっちゃになってしまう。そんな状態を解き放って欲しいですね。

そしてバンブーカレッジはそういうしがらみを解き放つような場所でありたいと思っています。

たくさんの学生さんとお会いできるのを楽しみにしています。


https://bambooo.work/?page_id=1022

登録はWantedly、もしくはHPから!


Invitation from 株式会社京都ヒトノコト研究所
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社京都ヒトノコト研究所's job postings
2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Akiko Matsuda's Story
Let Akiko Matsuda's company know you're interested in their content