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副業から社員に。患者さんへの貢献のために歩んできた道

こんにちは。Medii広報の森です。今回は、マーケティングユニット E-カンファチームリーダーの石川さんにインタビューをしました。医師向けのセミナーやカンファレンスの企画・運営をしながら、製薬チーム・採用担当としても活躍している石川さん。

Mediiに入社した理由や仕事への向き合い方、今後の目標について聞いてみました。

ー石川さんは薬学部卒業なんですね。学生の頃から医療に興味を持っていたのですか?

薬学に興味を持ったのは、小学校低学年の頃です。母が関節リウマチ・祖父母ががんになり、長く薬を飲みながら病院に通い続ける姿を近くで見ていて、「病院に行っても薬を飲んでも治らない病気があるんだ」という衝撃を受けたことがきっかけです。それまでは「薬=頭痛薬・胃薬」くらいのイメージで、”飲めば治る”と思っていました。そこから、薬の勉強をしてみたいなとなんとなく思うようになりました。

高校生になっても薬への関心は引き続きあって、生物や化学が得意だったこともあり薬学部に進みました。

ー実際に薬学部に入ってみていかがでしたか?

実験がヘタクソ過ぎて、将来研究者になれるのか割と真剣に悩みました。そんな時に大学の授業で、医薬品の研究開発の中には研究だけじゃなくて「臨床開発」という分野があることを知りました。

臨床開発は治験や新薬の承認申請に関係する仕事で、研究のアカデミックな面と臨床的な面が程よくミックスされている気がして「これは面白い!」と思いました。そこから医薬品開発系の研究室に進み、就職先も希望通り製薬企業の開発職に就職することができました。

ー卒業後は製薬企業に進まれたのですね。どのような仕事をしていたのですか?

副作用や安全性情報の部門に配属となり、希望通り新薬の治験や承認申請に関する仕事に就くことができました。実際に新薬が承認されて臨床現場に出ていく過程にも携わることができ、大きなやりがいを感じました。

一方で主に安全性や副作用面を担当していたこともあり、自分たちの薬が効かない・副作用により治療を断念してしまったという患者さんの情報に直面し、必ずしも薬だけでは救えない患者さんもたくさんいる現実を突きつけられました。

振り返ると、薬学部での勉強や製薬企業での業務など「薬のことしか頭に無かったな」と思い、薬以外にも患者さんや医療に貢献する手段は色々あるんじゃないかな?と思って製薬企業を一度辞める決心をしました。

ー大きな決断ですね!その後どういう道に進んだのか気になります。

その後はヘルスケア系のシンクタンクや別のベンチャー、はたまた医療機器メーカーでデジタルツールの事業開発など、「薬以外のヘルスケア」を色々と渡り歩いて来ました。薬学部・製薬企業にいた頃と比べると知り合いも増えましたし、だいぶ視野も広がった気がします。まだまだ勉強中ですが。

ー様々な立場や場所から医療に向き合ってきたんですね。Mediiにはどういう経緯でたどり着いたんですか?

以前別のベンチャー企業で一緒に働いていた稗さん松岡さんがMediiで既に活躍しており、声をかけてもらったのがきっかけです。

ファーストコンタクトは代表の山田さん・COOの筒井さんとのカジュアル面談でした。「現在の医療の課題を何とか良くしていこう」という強い想いを2人から感じました。私も家族の闘病歴から現在の医療はまだまだ改善していく必要があると思っていたものの、具体的なイメージまでは持っていませんでした。しかし、MediiのE-コンサルについて説明を受け、医師間の情報の非対称性を無くしていくことが早期診断や治療介入に繋がり、患者さんのメリットになると知り、「なるほど」と眼から鱗でした。

医師に無料で提供しているE-コンサルのビジネスモデルがよく理解できていなかったのですが、素人質問にも山田さん・筒井さんが丁寧に回答してくれて、ディスカッションがかなり盛り上がりとても楽しかったことを覚えています。

ー実際Mediiに入ってみて感じたことを教えてください。

コミュニケーションが非常にフラットだと思いました。30代がボリュームゾーンということもあり、必要以上の上下関係が一切ありません。業務遂行上の役割としてリーダーはいますが、”指揮命令”というよりは「リーダー・メンバー関係なく必要なことを一緒に考えて、適材適所で手を動かす」というイメージです。そのため、リーダーがガンガン手を動かしてインターン生にダメ出しを食らう、という場面もあります。

また、”まずはやってみよう”という実験的な思考や動き方が推奨されるカルチャーなので、考え方やコミュニケーションが前向きです。たまに失敗もしますが、「この失敗から何を学べるか?」「どう改善できるか?」という思考なので、失敗を恐れずにいられます。このカルチャーが浸透しているのは、代表の山田さんが率先してぶれずに声かけをしていることが大きいと思います。

そして、自分たちの取り組みやサービス、仕事にみんなが自信と誇りをもっています。現場の医師やアライアンス先の製薬企業からいただいた、プロダクトや取り組みへのフィードバックは、プロダクトチームやバックオフィスも含めたメンバー全員に共有されます。それにより、メンバー全員が「我々のサービスは社会に役に立っているんだ、必要とされているんだ」と強く感じ、会社の勢いが生まれているのだと思います。他にも、難病患者さんのお声を伺う機会が定期的に設けられていて、Mediiの取り組みを待っている・助けになれる可能性がある方の存在を感じることで、社会的意義を再確認できます。

ーカスタマーである医師のその先にいる患者さんの生の声を聞けるのは非常に貴重ですよね。話は変わりますが、石川さんは当初副業での参画でしたよね。どのようなきっかけで社員になったのですか?

最初は副業だったので平日の夜や土日に稼働していて、毎週山田さんと30分の1on1の時間を貰っていました。業務の相談の他に、Mediiの成り立ちや今後の方向性について議論したり、私の目線でのアイディアや意見をぶつけたり、自由に会話させてもらってました。その時間で、Mediiと自分の価値観や今後の方向性の一致度合いを確認できたことで、Mediiへの気持ちが強くなっていきました。

Mediiの提供している各サービスは、医療の格差を解消し、誰がどこに住んでいても同じレベルの医療を受けられるという、極めて社会的意義の強い内容だと思っています。本当に社会に必要とされている事業を自分たちの手で作って広げていけるというのは、何よりのやりがいだと感じました。

ーMediiのビジョンと自分のビジョンが重なっていったんですね。

Mediiで副業をはじめてから、久しぶりに会った友人に近況報告をしたとき、「さっきからMediiの話ししかしないね(笑)」と言われたことがあって。無意識に自分の中でMediiの存在が大きくなっていたんだなとその時に自覚して、もうMediiを本業にしようと決めました(笑)。

ー現在の仕事内容とやりがいを教えてください。

E-カンファチームでは、様々な疾患に存在している臨床課題をベースに、臨床医目線で”面白い”と思うようなテーマでセミナーの企画や運営をしています。

Mediiのセミナーは視聴者の先生方に学びの機会を提供することはもちろんのことながら、E-コンサルの活用のきっかけとなる重要なコンテンツです。医師目線で面白い企画を考えつつ、E-コンサルへの会員登録や利用数を伸ばすという2つの切り口から進めていくのが醍醐味であり、難しい点でもあります。

そのためE-カンファチームは、マーケティングなどのビジネスメンバーと医師メンバーで構成されており、臨床医目線で面白いテーマを根本にしつつ、それをどのように多くの先生に見てもらえるか?という点にもこだわって企画しています。

元々製薬企業にいた経験で、医師向けセミナーの形式はイメージできていたのですが、Mediiのセミナーは全然違いました。製薬企業は厳格なコンプライアンス・ルールによって発信できる内容が縛られており、どちらかというと薬剤の説明などの一方通行なレクチャーがメインです。一方で、Mediiのセミナーは医師同士のディスカッションを大事にしていて、毎回時間がオーバーするほど視聴者からの質問やコメントなどで盛り上がっています。終了後のアンケートにもしっかり答えてくださる先生が多く、「勉強になった」「新しい発見があった」というお声を頂くと、「やっててよかったなぁ」と思います。

ーでは最後に、これからMediiでやりたいことを教えてください。

セミナーや製薬企業とのアライアンスなどのビジネス系の仕事は続けつつ、組織づくりや採用などの人事の仕事も並行してやりたいと思っています。

やりたいことにチャレンジできる環境も、Mediiに入社した大きな理由のひとつでもあります。まだ副業で参画していた時の飲み会で、「人事に興味あるんですよ~」とポロっとこぼしたら、山田さんが「いいじゃんやろうよ!」と0.2秒で歓迎してくれました。挑戦できる環境があると実感できたことが決め手の一つでした。

Mediiはいい意味であらゆる部分が発展途上なので、「もっとこうしていきたい」というアイディアや情熱があればそれを実現していける環境だと思っています。Mediiは私が今まで働いてきたどの会社よりも若く、これから大きく成長していくフェーズなので、組織・人の面からもMediiの成長を後押ししていきたいです。

本日はありがとうございました。

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