あけましておめでとうございます!
ファーメンステーション酒井です。
昨年末から書いてきた2021年のファーメンステーションを振り返るシリーズですが、Part3で大晦日を迎えてしまい、、、年が明けたのにまだ過去を振り返っているのですが、、、Part4は、特に未来にむけた私たちのアクション、想いについてお話します!
Part1では、発酵の駅を、どんな未利用資源が通過して、どんな商品に変身したか。
Part2では、それぞれの事業がどう進化したか。
Part3では、技術開発やグローバル展開に向けたアクションなど、についてお話しました。
最終回となるPart4では、ファーメンステーションの根幹である「パーパス」と「コミットメント」「事業性と社会性」の両立について。これらを実現するのは人です。社内でどんなチャレンジをしてきたか、ファーメンステーションのカルチャーについてお話いたします!
■ パーパス
2021年は、ファーメンステーションにとって、第二の創業とも言える年でした。資金調達もあり、メンバーも増え、スタートアップとして大きく舵を切った変革の年。そんな中で改めて、自分たちの存在意義、なんのためにやるのかを確認しました。
度々登場するこの絵。。。(ここは笑うところです)
私が創業時に書いたファーメンステーションのイメージ図。見たらお分かりいただけると思うのですが、絵を書くのは得意じゃないのですが、なぜかこれが1番私の考えていることが伝わりやすいという。。。
ファーメンステーションは、発酵の駅。
私たちが目指している世界は、世の中にあふれる「未利用資源」が、ファーメンステーションという駅を通過することで、さらに良いもの、素敵な原料になり、さらにプロダクトになって、世界中の人々が使えるようになること。
(ファーメンステーション ウェブサイト)
■ 事業性と社会性の両立「コミットメント」
2021年の4月にファーメンステーションでは、オフサイトを実施、その場で私からメンバーのみんなに対して決意表明をしました。それが「事業性と社会性の両立を追求すること」
以下、その時の一部引用です。
今回、会社が大きな転換点にあり、これから成長していくために、覚悟をもって、自分に対して、そして皆さんに対して決意表明をすべきだと考えました。
私たちがこれまで取り組んできたことは、これからの世の中にお役に立てるものだと思っています。
未利用資源が溢れるこの世の中で、これらをうまく私たちの技術で活用して、サステナブルな世界を作っていきたい。私たちの技術、これまでやってきたことをもっとスピーディーに広く届けることが私とファーメンステーションのミッションであると感じるようになりました。
そして、事業の拡大も目指しつつ、社会の課題にも向き合います。
これを具体的にどう事業にしていくのかを、4月からずっと考えてきて形にしたものが
「コミットメント」です。
事業も成長させつつ、環境や地域、人々の生活にも良いことがあるような存在になる。
具体的に、環境、社会、ガバナンス、事業性、プロダクトの5つの視点で、具体的なアクションをリスト化しています。これは常に更新してチャレンジしていくものです。これまで私たちがやってきたこと、これからさらに追求したいことが書いてあります。
↑ こちら、ウェブサイト上で公開しました。
是非、読んでいただけたら嬉しいです。
これは「こんなことできたらいいよねー」とかではなくて、私たちの強い意思、ファーメンステーションらしさの根幹です。
色々書いてありますが、結構大変なことなんだと思うんですよね。。。
例えば、自社商品を作る時にも、「自社原料を使って保湿をしっかりしてくれて肌にも優しくて使い心地の良い石けんやアルコールスプレーを作る」というだけでもチャレンジなのですが、「それぞれの原材料はどこからきているのか」「トレース可能か」「何らかの社会課題の解決に関わっている原材料があればそれを使いたい」(例えば私たちのアウトドアスプレーで使っている精油はネパールのフェアトレードのものです)「より環境負荷の低いパッケージはないか」というような議論を繰り返します。そしてこの議論に終わりはありません。
エタノールの製造においても、製造工程で使用するエネルギーや水をどう減らすか、収率を上げるという通常の製造の現場で当然求められることだけではなく、LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点も持ち常に改善を追求。蒸留粕は化粧品原料として利用、地域の家畜のエサにもなりますし、ゴミゼロ実現のために、これからも増えていく蒸留粕の用途を常に考えていく必要があります(いいアイデアはたくさんあります!)。
オフィスの中でも、この視点は変わらず。環境負荷も追求したいと思っていますし(現状ここは課題が多い。。。)みんなでちょっと飲もう、みたいな時も「インパクト飲み会セット」を調達しています:)
(これの中身は、、、ファーメンステーションらしい飲み会セット!)
そして、私たちの考え方をステークホルダーの皆様にお伝えしていくこと、同じようなことを考えている事業会社や農家さん、地域のみなさんと一緒に協業することが大事です。
また、ファーメンステーションという法人のあり方、カルチャーも、私たちらしさを追求したい。事業性と社会性を追求するスタートアップならではのチャレンジもきっとあるんだろうと思います(普通のスタートアップよくわかっていないのですが、、、笑)。
などなど。。。人によっては「いちいち面倒くさい」ようなプロセスが入っているのかもしれませんが、そこもチャレンジするのがファーメンステーションらしさです。
コミットメントについては、お話ししたいことが沢山あります。また改めてご紹介する機会を設けたいと思います。
■ 仲間が増えました!
そしてファーメンステーション、今も絶賛採用中ですが、2021年はメンバーが増えました!
(4月と10月に岩手でオフサイトを実施しました!)
春には、経営メンバーとしてCOO北畠がジョイン、Fermenting a Renewable Societyというパーパスの元、戦略的に事業を成長させていくための体制が整ってきています。
また、これまでファーメンステーションを支えてきたメンバーに加え、新たに奥州ラボ、管理、営業事務、事業開発、自社ブランドなどさまざまな事業を担当する仲間が増えました!
最初の頃は、オフィスに行く度に「人が増えた!!」と嬉しくて、オフィス入り口でみんなが忙しそうにしている様子をニヤニヤしながら見ていました。怪しい。。。(でもこれ、経営者のお友達もよく言いますよね)
Part1でもご紹介したファーメンステーションの2021年の実績は、ひとえにこのファーメンステーションのメンバー、一人一人の日々の積み重ねによるものです。これまでとは全く違う環境に飛び込んできた人もいますし(市役所からスタートアップへ!という人も!この変化が1番大きかったのでは。。。)、全然違う業界から飛び込んできた人も(こう言う人の方が多いかも)。それぞれのチャンレジがあると思うのですが、果敢に取り組んできていることに、改めて感謝です。
そして、このバックグランドやこれまでの経験の多様性が私たちの強みでもあります。
■ ファーメンステーションのバリュー
このようにメンバーが増える中で、2021 年には新たにファーメンステーションに関わる全員が大切にしたい価値観を決めました。
バリューは4つ。
「未利用資源を活用して新たなプロダクトにする」というコンセプトは、今でこそご理解いただけていますが、数年前までは理解されないことも多く、その中で自分たちの道を探してきました。このスピリットを持ち続け、事業を成長させるためのバリューでもあります。
日常の中でも、「これってバリューから考えてどう?」とかSlackのスタンプがあったり、常に振り返りながら、過ごしています。
ファーメンステーションにご興味を持っていただけたら、是非こちらも読んでいただけたら嬉しいです。
■ 「学び続ける」ファーメンステーションらしい制度いろいろ
バリューの一つ「常に考え、学び、動き続けます」。
新しいことを知る、学ぶことは、私たちにとって非常に重要なことです。
そして、知る喜びを共有していきたいと考えています。
ファーメンステーションでは、そのための社内制度もあります。
「学び制度」
メンバーの業務につながりうる学びをサポートすることを目的にした制度で、書籍の購入、資格取得のための費用、セミナー参加費用などのコストをサポートしています。
それ以外にも、「市場理解促進補助制度」(ファーメンステーションが展開するマーケット理解促進をサポート)や、定期的な勉強会を開催しています。2021年は発酵勉強会、私も久しぶりに以前の教科書やノートを広げて復習しました。
4つの事業に取り組み、さらに事業性と社会性を両立するファーメンステーションにとっては、学びは生命線とも言えるものです。
2022年も、「常に考え、学び、動き続ける」ための学びを楽しんでいきたいと思います!
これ以外にも、ファーメンステーションでは、社販制度などもあり、日常的に自社の商品やお客様の商品を利用できるような仕組みを考えています。
さて、4回にわたって振り返ったファーメンステーションの2021年。いかがでしたでしょうか?
本日、1月3日。2022年がとっくにスタートしていますので、振り返りはここで終わり!
2021年は激動の一年ではありましたが、今年はもっとチャレンジしたいという想いが尽きません。
最後に私の話を少し。
「未利用資源が活用されることが当たり前の世界を作りたい」という想いに共感してくれる仲間が増えてきました。会社のメンバーだけではなくて、これまでずっと支えてくださっている岩手の農家さんや地域のみなさん、投資家のみなさん、パートナーの事業会社、原料やOEMのお客さま、ファーメンステーションの商品を買ってくださっているお客さま等、そしていつも私の話を聞いてくれているメンターの皆さま、友人達、家族。。。
時には、半泣きで(いや、泣いていたかも笑)連絡して「助けてーーー」みたいなこともありましたし、「ちょっとしっかりしなさいよ!」と叱咤激励(というか怒られた)いただくこともありました。
私は飲み会が大好きなのですが、コロナ禍でリアルに会える機会が減ったことも結構つらかったですね。
特に、経営者としてどう成長していくか。これまで恥ずかしいことにリーダーとしての自覚があまりなかったこともあり、ファーメンステーションの代表として私がどうあるべきかを考える日々でした。このジャーニーはまだまだ続いていきますが、楽しんで、学んで、経験して成長していきたいと思っています。(みなさま、今年もお付き合いお願いします!)
改めて振り返って思うことは、一緒に走っていく仲間がとにかく大事である、ということ。
私たちが目指すのは、世の中にあふれる「未利用資源」が、さらに良いもの、素敵な原料になり、さらにプロダクトになって、世界中の人々が使えるようになること。
発酵の駅で一緒に働く仲間を募集しています!
ここまで読んでいただきありがとうございました。ファーメンステーションに少しでもご興味を持っていただけたら、是非お気軽にご連絡ください!
2022年の新たな出会いを楽しみにしています!!