ファーメンステーションのパーパスとバリュー | 株式会社ファーメンステーション
(前回までのお話) 私のキャリアスタートの紆余曲折、やっとやりたいことを見つけてファーメンステーションを設立したこと、 さらに素晴らしい仲間に恵まれて進化したこと、 ...
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みなさん、こんにちは!
ファーメンステーションの酒井です。
今日は、ファーメンステーションのバリューの一つでもある「多様性」や私たちのカルチャーについてお話をさせてください!
仕事柄、毎日のように初めて会う方に事業の説明をしたり、プレゼン、ピッチの機会があります。色々なコメントやご質問をいただくのですが、よくあるのが「未利用資源に多様な付加価値をつけてプロダクトにしていく、という今の事業の形は最初から思いついていたのですか?」「ゴミゼロの地域循環の形は最初から思い描いていたのですか?」「汎用品だと考えられてきたエタノールに付加価値をつける、という発想はどうやって思いついたのですか?」などの、どうやって今に至ったか、に関するご質問。
2009年の起業当初から、「未利用資源をフル活用する世界を作りたい」「発酵技術を活用してゴミと考えられているものが変身したら面白い!」と思ってはいたものの、現時点での事業の形や、地域の皆さんとの協業の姿があったわけでは全くなくて、ファーメンステーションの今は、これまでの多くの方との出会いからこうなっているのですよね。
そして、これは私の性質も関係しているかも。。。
今、ファーメンステーションではチームコーチングにチャレンジしているのですが(この話はまた改めて!)、その中で、メンバーそれぞれの特性診断をしました。
私の特性は「多様性の対応」「気さくさ」「交友欲」が非常に高い。。。
笑えるくらい思い当たります(ちなみに緻密性が低く、粗雑という特性も出ていて、これも思い当たる。日々意識をして改善しようと努めております、、、会社のみなさん、ごめんなさい!)。
ファーメンステーションのバリュー「多様性を尊重します」。
ファーメンステーションには、社内のメンバーが大切にすべき価値「バリュー」が4つあります。そのうちの一つが、「多様性を尊重します」。
ファーメンステーションには、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが、東京と岩手という2拠点で仕事をしています。また、農家さん、飲料や食品メーカー、ファッション、アパレル、小売といった様々な事業者さんとのお付き合いもありますし、デザイナー、研究所、地域のみなさん、投資家のみなさん、また海外との接点も増えていて、とにかくこれでもか!というくらい多様なみなさんとのお付き合いがあります。これが私たちの強みであり、面白さ!そしてなかなか他では見ることがない事業展開をするに至った特徴かもしれません。
(私たちのバリューについては、是非こちらの記事もご覧ください)
ファーメンステーションの日常は、毎日、とにかくいろいろな業界や地域との方との出会いがあり、全然違う常識や価値観を知る面白さがあります。
その積み重ねの中で、サステナビリティを追求したこれまでにないトレーサブルなプロダクトや、グローバルに見ても類を見ない高付加価値の原料などを生み出してきました。
先日、東京、岩手のメンバーが集まる機会があったので、ファーメンステーションのチームメンバーと、私たちの考え方、特に「多様であること」をテーマに話をしてみました。 これがファーメンステーションらしさ、強みだなあ、と感じることがあったので、紹介させていただきます。ファーメンステーションのカルチャーについて知っていただけたら嬉しいです。
(ラボの前の風景 東京と岩手のメンバーが久しぶりに集合しました)
6月末。岩手の奥州ラボの引っ越しがあり、そこで全員ではありませんが、メンバーが集合。
とんでもなく忙しい最中に、座談会を決行!
(当日は引っ越しの真っ最中。他はダンボールだらけですが、ここは整理された執務コーナー!)
まずは、お互いの自己紹介からスタート。
これまでの仕事や、特技、趣味などなど。。。
そこで、いくかの特徴が見えてきました。
まずは、ファーメンステーションにジョインする前のメンバーの職歴が多様。
コンサル、監査法人(会計士)、市役所、エンターテインメント、スタートアップ、金融、小売、製造など。。。
(監査法人の時の写真。。。?かっこいい感じに写っていますが、何をしている写真かはよくわかりません笑 右の方は見たとおりでエンターテイメント業界にいたメンバー こちらもかっこいい!)
バラバラ!と表現したメンバーがいましたが、確かにそうかも。笑
それぞれが、これまでの仕事で実績を積んでいるメンバーが集まっていて、それぞれのノウハウ、経験が活きていると日々感じます。
一方で、常識も全然違う。仕事のやり方、成果の定義、スピード感、働く環境やカルチャー。。。そんなメンバーが、同じパーパスのもとで仕事をしています。
また、ファーメンステーションは、稲作などの農業、鶏や牛などの畜産との関係が深いのですが、メンバーの多くが、兼業農家だったり、実家が農家だったりして、これも心強いところです。
ファーメンステーションは、東京と岩手に拠点があります。
また、メンバーの出身地、育ってきた環境も様々で、海外からのインターンを受け入れたり、全国、そして海外のお客様とのやりとりがあって、面白い。
ちなみに、岩手はに日本で2番目に広い都道府県ですが、北と南、沿岸と内陸では気候も風土も気質も全然違う、とよく聞きますね。
岩手にあるラボでの日々や農家の皆さんとの日々のやりとりで、最近の気候の違いを実感します。これまでにない暑さ、豪雨、突然の大雪。
また、お盆や秋の収穫時期の地域のお祭り、稲作環境を維持するための地域活動が大事であることも、東京育ちの私は知らなかったことです。
そして、事業の中でも、東北、北陸、四国、九州、中国と全国の事業者さん、農家さんなどとのお付き合いの中で、その地域ならではの原材料、課題、ニーズを伺いながら事業を作っています。例えば、高知県のゆずの搾りかすのエタノール化、岡山県の名産品であるブドウから生まれたウェットティッシュなどなど、、、 私たちは、岩手のひえぬかの化粧品原料化にも取り組んでいますが、岩手がひえのような雑穀大国って皆さん、ご存知でした??
私たちの事業は、色々な地域の皆さんとのやり取りの中で知ること、気が付く変化、ニーズを元に生まれてきたものです。
一つの場所だけで見えていることが全てではないな、と日々感じますし、まだまだここは多様性が足りない!
色々な地域性を持ったメンバーと、また国内外の色々な地域の皆さんと一緒に仕事をしていきたいと思っています。
最近はコロナ禍で、お客様がいらっしゃることが減っていますが、これまでに岩手にいらしたゲストは、イスラエル、中国、台湾、ドイツ、フランス、スイス、アメリカ、南アフリカなどなど、、、また、世界中からゲストをお迎えできる日も来るといいな、と思います。
今年の春くらいから、メンバーも増えて、会社もスタートアップとしてさらに舵を切るタイミング。そんな中で、お互いを理解することが大事では、と考えて、メンバーの特性診断を実施、そして、その結果をメンバーで共有しながら、それぞれがどんな人か、みんなで話す機会を作りました。
共通点もあれば、全然違うところもある。これは結構面白かったですねー。
スピーディーに対応できる人もいれば、じっくり考えるタイプも。
全体を掴むのが得意な人、緻密性が高い人。
ロジックタイプ、エモーションタイプ。。。
お互いの性質を理解した上で、ストレートに、相手を尊重したコミュニケーションをとっていきたいと考えています。
こんな私たちですが、多様性という観点で、ファーメンステーションらしいな、と感じることがあるか、みんなに聞いてみました!
人との繋がり
最初に出た意見が、さまざまな人との繋がりがあること。
その例が、とても具体的でですね、、、
「引っ越しにアグリ笹森さんや、いろいろな人たちが、自分の利益でもないのに、来てくれていた。これはすごくファーメンステーションらしい光景だと思った」
そうなんです!!
(引っ越しの際にも、私たちの原料となるオーガニック米を栽培してくださっているアグリ笹森の皆さんがお手伝いしてくださいました。最強の軽トラ軍団!ありがとうございましたー!!!)
岩手に限らず、親しくお付き合いしている方々、助けてくださる方、想いに共感して一緒に歩んでくださる方、楽しんでくださる方がとにかく沢山いらっしゃいます。
「いわゆるスタートアップっぽくない。投資家同士、起業家同士のネットワークとは全然違う関係性があると感じた」と最近ジョインしたメンバーが言っていましたが、多くの方に支えていただいている会社であることを改めて意識しました。
チャレンジする姿勢
「とにかく一旦チャレンジする!やってみる!という姿勢がありますよね」
「新たなアイデアにもオープンで、常に可能性を広げようという意識があるよね」という意見が出て、みんなでこれは納得でした。
未利用資源を再生、循環させてプロダクトにする、というチャレンジは、当たり前の発想だけでは実現できないことも多く、すぐにできない、と結論づけずに、「こんな課題があるのか!じゃあこういうアプローチはできないか」とまずはチャレンジしてみる姿勢は、私たちの日常の光景です。
一方で、「無茶振りもあるので、もう少しフィルターかけてもいいのでは、、、」という意見も!(これは、とにかく色々な未利用資源の話を聞くと、いてもたってもいられなくなる私へのメッセージですね、、、汗 これでもフィルターかけてるんだけどーーー)
私たちの元には、各地からいろいろなお問い合わせも多く、そこから世の中を知ることもできます。
様々なバックグラウンドのメンバーで、応援してくださる地域や事業者の皆さんも巻き込んで、日々(無茶振りにも負けず?)チャレンジするファーメンステーションのメンバーたち。では、「多様であること」による強みはどんなところにあるのでしょうか?これもみんなに聞いてみました。
可能性が広がること。
「色々な経験をしたことがある人、考え方、常識が違う人がいるので、同じ課題がある時に、アピローチの違う、全然違う解決策を出しあうことができていると思う。」
「常識が違う人が集まると、可能性が広がるよね」
うんうん。それはわかります!
「こんなめちゃくちゃ、バラバラ(笑)なメンバーだからできたな、と思うことが結構あるよね」
めちゃくちゃ、バラバラ。。。笑
例えば、農家、機械に詳しい、化粧品の開発経験やノウハウの宝庫、地域に様々なネットワークがあるといったメンバーが揃うと、未利用資源にどう付加価値をつけて商品にするか、というテーマを前に、思わぬところからアイデア、解決策が出てきたりするのですよね。
毎回、ファーメンステーションのメンバーの「すごい!なんでそんなこと知ってるの!?」に出会います。
「あと、チャレンジに慣れているので新しいことがきたときに「それもあり!」ってなれる。」
「取引先も含めて、新しいことを楽しむ文化があると思う。」
「得意分野を活かして、形にできる、と経験から知っている」
新しいことを楽しむ、そして形にしていく。これは私たちのカルチャーだなと思います。
(得意分野が違うメンバーが、それぞれ新しいことに向き合って日々を過ごしています)
最後に、私からみんなへの最後の質問を。
色々な答えが出ました。
まずは、、、ファーメンステーションならではの答え?
「通訳を心がけています」(ラボメンバー)
笑 でも笑い事でもない。。。最初に岩手に行った時、冗談抜きで農家さんの言っていることが全然わからなくて、通訳してもらいましたね。そしてその時に通訳してくれた奥州市役所の人が、こちら(右の人)!なんとなんと、その後、奥州市役所を退職、ファーメンステーションに今年の4月からジョイン、うちの強力なラボメンバーです。
「人の話をちゃんと聞く、聞くのは大事、否定しない、自分と常識が違うかもしれないと気をつける」
「知ることを楽しむ、学ぶ」
「情報量の違い、格差がどうしても生まれてしまうので、気をつけている。なぜやるのか、仕事の目的を常に確認する、前提をちゃんと伝えてなんのためにやるのかの確認、すりあわせをするようにしたい」
これを言ったメンバーは「だから、もっと岩手に行かないと」と繰り返し言っていました(岩手好き 笑)。
ファーメンステーションは、フラットなコミュニケーションを大事にしていて、スラックやオンライン会議などで距離を感じさせない仕事のあり方を心がけています。もともと、東京と岩手で離れているので、コロナで一般化してきたリモートも、ずっと前から、設立当初からやっていて、オンラインのやりとり歴は長い。
普段は、岩手と東京、またリモート勤務もあるので、日常の業務はZoom、Slack、Google Workspace、notion、Asanaなどいわゆるスタートアップ的なコミュニケーションツールもフル活用し、スピード感を持って生産性を追求した仕事をしています。このハイブリッドもファーメンステーションの特徴かもしれません。
でも、やっぱり会うといいよね、モニター越しだけではわからない面白さがあるよね、とみんなで話していました。
これはこれからも私たちがチャレンジしていくところです。
多様であること、これがファーメンステーションの特徴であり、強みです。
でも、まだまだ足りない!と思っています。
このカルチャーを大事にしていきたいし、もっと多様性を尊重できる個人であり組織でありたいと思っています。
最後に改めて私たちのバリューの一つをご紹介。
多様性を尊重します:Open and Inclusive
世の中には、様々なバックグラウンド、考え方を持った人がいます。自分の価値観が全てだと思わず、自分が何らかの先入観や固定観念を持っていることを自覚することから始めます。
自分が知らない世界や理解できない価値観があることを認識するとともに、それらを尊重し、知ることを楽しみ、常に謙虚に、まわりに対してオープンであることに努めます。
相反することがらを前にして、健全な対立から逃げず、主張は率直に行い、相手に真摯に向き合い対話をします。
ファーメンステーションでは、一緒に未使用資源を再生・循環させていく仲間をまだまだ募集中です。
是非、私たちの仲間になって、チャレンジの幅を一緒に広げていきましょう!
お気軽にお声がけください。お待ちしています!