推し活やオリジナルシャンパンという、ニッチな市場から始まったGravity Craft。
セカンド事業のつもりで始めた事業がメイン事業となり、今もメキメキと成長を続けている。
その原動力はどこにあるのか。
創業から今日までの歩みとともに、代表・井上さんの情熱と人柄に迫った。
— この事業を始めたきっかけは何だったのですか?
きっかけは割と些細なことです。
もともとは、飲食事業をメインで行う関連会社があり、当時は10店舗ほどの運営をしていました。
しかし、今後の事業展開や経営戦略を考えた時に、今の業態とは別にもう一つの事業の柱をつくる必要があると感じていました。
そんな課題意識から模索を始めました。
名刺やメニュー表など様々な商材を検討していた時に出会ったのが「オリシャン」という商品です。
当時は今よりもさらにニッチな商材で、販売している会社も3〜4社ほどと少なく、閉鎖的な業界という印象を受けたのを覚えています。
さらに、閉鎖的な業界にありがちな、顧客目線ではなく企業目線のサービスを展開しているところにチャンスがあると感じました。
私たちは飲食業界に10年以上携わってきたため、お客様が何を求めているのかが手に取るようにわかりました。
今の業界とは逆のことをすることで、ポジションを獲得することができる。
加えて、飲食業とは別の市場となるため求めていた1つの事業の柱となる。
これらがきっかけとなり事業をスタートさせました。
とはいえ、当初はあくまで「セカンド事業」という位置づけです。
今ほど伸びるとは想定もしておらず、15坪程度の物件で製作を開始しました。
今じゃ考えられませんが、その前は当時運営していた店舗に隣接する4〜5坪の倉庫で製作をしようなんて話もあったほどです。笑
ところが実際に始めてみると、推し活市場の底の深さと広がりを肌で感じました。
お客様が求めているものにパンッ!とハマった感じです。
そこから「これはメイン事業として本腰を入れるべきだ」と考え、舵を切ったんです。
深刻な人手不足のまま迎えた拡大期、
そこに熊本の震災が重なった。
— 創業からここまでで、一番の山場はいつですか?そのとき、どんな想いでしたか?
山場はいくつもありました。
ひとつは、製作所の拡大移転のタイミングでの採用です。
さらに受注量を伸ばし、大量生産・当日配送を実現するために大きな物件に移転したのですが、当時は採用がうまくいかず、カスタマーサクセスも製作も圧倒的に人が足りないという状況に陥りました。
役員も総出で製作に入りながら、2ヶ月ほどかけてなんとか体制を整えていきました。
一般的には受注を制限して組織の体制を整えてから再開するものだと思います。
しかし私たちは受注制限を行わず、最大限受注をとりながら体制を作っていくことを選びました。
まさに飛行機を飛ばしながら作っているような日々でした。
そこまでの無茶をしたのは、お客様の要望に最大限応え、業界でのポジションを確立したいという思いがあったからです。
おかげで現在は業界トップシェアの受注実績をいただいています。
そして直近では、2026年7月に八代市で震度6強を観測した熊本地震です。
「いよいよこれから」というタイミングで、顧客対応も生産も完全にストップしました。まさに最大のピンチで、これをどうチャンスに転換するのかが問われた場面でした。
ただ私が落ち込んで止まっていたら何も始まりません。
やれることを全力で行い、社員の日常を1日でも早く取り戻し、待っていただいているお客様へ早く商品を届ける。
それだけを考えて動きました。
完全復旧後、受注が元の水準に戻るまでの数週間は、創業以来初めて、組織全体が一度立ち止まれる時間になりました。
これまでは「飛びながら作る」の連続で、社内体制の整備はどうしても後回しになっていました。
この余白を使って、役割分担や業務の仕組み化といった、本来もっと早く向き合うべきだった土台づくりに腰を据えて取り組むことができました。
結果として、地震前よりも筋肉質で、変化に強い組織になれたと感じています。
最大のピンチが、会社の土台を作り直すきっかけになりました。
常に変化を追い求める、飽くなき好奇心こそが原動力
— 仕事をしていて、一番ワクワクする瞬間はどんな時ですか?
一番ワクワクするのは、挑戦している時ですね。
もう少し正確に言うと、「挑戦している最中」「挑戦できるものを見つけた瞬間」「挑戦を通して自分や組織の成長を感じた時」。
この3つが、私にとって一番楽しい時間です。
挑戦している最中は、正直うまくいかないことの方が多いです。
でも、目の前の壁をどう越えるか考えている時間そのものが面白い。
大小は関係なくて、新しい設備の導入でも、新規事業でも、日々の業務改善でも、「今まさに変化が起きている」と感じられる瞬間はいつもワクワクしています。
そして「次はこれに挑戦できそうだ」と見つけた瞬間も、同じくらい好きです。
私は何にでも疑問を持つ性格で、「なぜこうなっているんだろう」「もっと良いやり方があるんじゃないか」と考えてしまいます。
その疑問に自分なりの答えが出せた時はもちろん嬉しいのですが、疑問を持った瞬間そのものがすでに面白いんです。
「ここに何か新しい発見があるぞ」と感じて、楽しくなる。
ワクワクというより、常に「面白がっている」と言った方が近いかもしれません。
もうひとつは、成長を感じた時です。
半年前はできなかったことが当たり前にできるようになっていたり、以前なら右往左往していた場面でメンバーが自分で判断して動いていたり。
自分自身の成長もそうですが、組織が一段階上に進んだと感じる瞬間は、何にも代えがたいものがあります。
当社はベンチャー企業で、まだまだ成長の途中です。
だからこそ、常に変化があり、挑戦できるものがそこら中に転がっている。
その環境が本当にワクワクするし、とても面白い。
だからこの事業に夢中になれているのだと思います。
— なぜ「無いものは無い、を実現する」を掲げているのですか?
難しいことに対して「できない」と言うのは、とても簡単です。
昔、私は「できない」と言う側の人間でした。
もちろんただできないというわけではなく、私なりの理由がありました。
しかしそれだと物事が前進しません。
できないと言う前にできる方法はないのか、少しでも形にすることはできないのか、私はこのようなことを「どうすればできるのか思考」と呼んでいます。
常にできる前提、作り上げる前提で話を進行することで、議論の中身も会社の成長スピードも上がったと感じています。
今は、困難な課題や実現が難しいアイディアをカタチにした時にこそ、人も組織も成長すると信じています。
そしてその成長がサービスに繋がり、お客様が求めているものを高いレベルで提供できるようになる。
それは会社を継続的に発展させることに繋がり、その活動が社会への貢献にもなります。
「できない」ではなく、「どうすれば実現できるか」「どうすれば解決できるか」と思考し続け、1歩でも理想に近づけていきたい。
その想いを込めて、このミッションを掲げています。
— 社員とはどんな関係でありたいですか?
肩書きに関係なく、率直に話ができる関係でありたいですね。
代表だから役職者だから正しい、ということはありません。
現場で手を動かしているメンバーの方が、お客様の声も、業務の違和感も、私よりずっと早く気づいている。
だからこそ遠慮なく意見を言ってもらえる関係でないと、会社として正しい判断ができません。
立場に関係なくディスカッションをして、より良いものを一緒につくり上げていきたい。
意見がぶつかること自体は、むしろ歓迎です。
一方で、他愛のない雑談もできる、メリハリのある関係も大切にしたいと思っています。仕事の話は真剣に、それ以外は気楽に。
この切り替えがあるからこそ、議論の場で遠慮なく言い合えるのだと思います。
適度なメリハリは心地よい規律を生みますし、他愛のない雑談はイノベーションの源泉になる。
実際、新しいアイデアや改善のきっかけは、会議室よりも何気ない会話の中から生まれることの方が多いと感じています。
私自身、メンバーから教えてもらうことばかりです。
一方的に引っ張る関係ではなく、お互いに影響を与え合いながら、共に成長し、共に喜び合える。
そんな関係を築いていきたいです。
市場からもらったチャンス、その先に見据える景色
— 推し活・ファンエコノミー市場で、どんな存在でありたいですか?
Gravity Craftの商品は、世界にひとつだけのオリジナル商品です。
自分にとって大切な人を推し、その人をお祝いするため、喜んでもらうために、私たちの商品を使っていただいています。
たとえばオリシャンひとつとっても、そこには「この日のために用意した」という想いが込められています。
渡す瞬間、受け取る瞬間、推す側にとっても、推される側にとっても、記憶に残る思い出になるはずです。
私たちがつくっているのは商品というより、その思い出の「器」なのだと思っています。
私は推し活が、人生を豊かにする一つのカルチャーだと感じています。
誰かを応援することで、日々に張り合いが生まれ、同じ推しを持つ人同士の繋がりが生まれる。
この素晴らしいカルチャーをさらに広げ、より多くの人に享受してもらいたいと強く思っています。
これまで、私たちは推し活市場から数えきれないチャンスをもらいました。
可能性が無限大のこのフィールドで、トップを取るという覚悟も、100億円企業という目標も、この推し活市場への確信からきています。
だからこそ、私たちはこの市場の恩恵を受けるだけの存在ではなく、推し活というカルチャーそのものを広げ、深めていける存在でありたいと思っています。
面白がることを本気でできる人と、この先も進みたい
— どんな人と一緒にこの会社を作っていきたいですか?
何かをつくり上げることを「面白い」と感じられる人です。
どんな努力も才能も、本当に面白がって取り組む人には敵いません。
面白がっている人は、誰に言われなくても自分で調べるし、自分で試すし、うまくいかなくてもまた別のやり方を考える。
それを苦労だとは思っていないから続けられる。
才能や努力は後からついてくるもので、出発点にあるのはいつも「面白い」という感覚だと思っています。
そして、目的のために自ら行動できる、主体性と実行力のある人。
そういう人は語るだけで終わらず、アイディアを形にして、組織を前に進めてくれます。
ただ、これも「面白い!」と思えないと、なかなか行動には移せません。
だから結局、最初の条件に戻ってくるんです。
いま私たちは、100億円企業という目標に向かって全力で前進している真っ最中です。
仕組みが完成した大企業とは違い、まだ決まっていないこと、誰も手をつけていないことがたくさんある。
それは裏を返せば、メンバー1人ひとりの熱量が、組織の成長にそのまま直結するということです。
自分の仕事が会社の形を変えていく手応えを、日々感じられるフェーズだと思います。
この時期を一緒に面白がれる仲間を待っています。
井上さん、貴重なお話をありがとうございました!
Gravity Craftでは、推し活市場でのさらなる挑戦を共にする仲間を募集しています。
- 「新しい市場を、自分たちの手でつくっていきたい」
- 「経営に近い距離で、事業の成長に関わりたい」
- 「100億円企業を本気で目指すフェーズに携わりたい」
そんな方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししてみませんか?