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【ホテルの裏側】コロナ禍に始まった一発逆転の大工事「大浴場を廃止しよう!」

コロナ禍が始まった2020年5月、フォンテーヌ・ブローでは新たなプロジェクトが動きだしました

「大浴場を取り壊して新しく客室を作ろう」

熱海という温泉地で大浴場を無くすというのは、非常に勇気のいる決断でした。 

ー クレームが出るかもしれない
ー 予約数が減るかもしれない

それでも、コロナ禍で変化し始めた時流に合わせて、宿泊スタイルも今後変わっていくと確信していました。

工事期間は10月から12月まで。

10月前半の10日間の全館休館の間に大浴場を取り壊し、その後は一部客室で営業を続けながら室内の工事を進めることになりました。


決めることが山積み、即断即決で進める工事計画

客室デザイン、予算、工事計画、決めなければいけないことがたくさんあります。
休館明けの予約がすでに入っていたので、工期の延長は許されません。
壁紙や家具についても、悩んでいては工事の遅延につながるのでスピーディに決定していきます。

それと同時に、お客様へのご案内も行います。
宿泊予約サイトへ、大浴場閉鎖のお知らせを掲載します。
予想通り「熱海なのに温泉がないのか?」という問い合わせをいただくこともあり、大浴場はないが全客室に露天風呂を備えている旨を丁寧にご説明していきます。

大浴場の解体が始まると、仕事の合間を縫って工事の進捗を確認しに行きます。
解体現場をこれほど間近で見るのは初めてだったので、職人さんの邪魔をしないよう気を付けながら現場に入らせてもらいました。

客室増設に合わせて増やさないといけないものは?

新客室のオープンに合わせてめ、館内地図、レストランの皿の数、スタッフのオペレーションなど変更点はたくさんあります。

一番大きな変更はレストランのテーブルの数でした。

コロナ禍で以前よりもテーブル同士の間隔を広くとってることもあり、同じテーブルを2卓増やす余裕はありませんでした。
すべてのテーブルを買い替えることになりました。

高さ、広さ、天板の材質などをひとつひとつオーダーメイドで決めていきます。

テーブルの配置も図面の上にいろいろな配置を試しながら、お客様同士の距離、サービスの導線を検証します。
中にはロビーまでレストランの一部にしてしまう案も。

完成直前、新客室オープンに合わせて宣伝活動も本格化

工事の大詰めを迎えた12月、新客室お披露目に向けた準備も同時に進められていました。

客室が出来上がるまでは、客室の実際の写真がないので3Dのイメージ図を宿泊予約サイトに掲載していきます。

また、オープンに合わせてプレスリリース・広告掲載の準備も進めます。

家具が運びこまれ、客室がほぼ完成しました。
(下は実際の客室の様子です。3Dイメージほぼそのまま!)

12月の最終週、ついに新客室ーJardinーが完成

約2か月の工事を終えて、新客室が完成しました。

オープン前の1週間には、スタッフ全員で順番に新客室に試泊します。
使い勝手の良いところ、悪いところ自分達でチェックし、必要に応じて手直ししていきます。

また、この試泊にはスタッフの家族も招待しました。

「いつも私たちを支えてくれてありがとう」

毎日仕事に集中できるのは、支えてくれる家族がいるから
その感謝を込めたプレゼントステイです。

最後に新客室をご紹介

’Jardin’(ジャルダン)とは、フランス語で「小さな森・庭」を意味します。
部屋から見えるのは、伊豆の山々に自生する植物を集めたプライベートガーデン。
敢えて手を入れすぎず、雑然とした伊豆の自然を感じていただきたい。

Jardin‐縁‐

代々(だいだい)続くという
縁起の良い夏みかんの樹がのぞくガーデンテラスまで
縁側のようにまっすぐのびるソファーデッキ
円い浴槽がのぞく雪見障子を通して聞こえてくる
水音に耳を澄ませながら過ごすひとときを

Jardin‐郭‐

石壁に囲まれた静寂な室内から続く郭大な深い軒には
日本ならではの陰影の美をもたらすゆらめきがうつりこみます
水面のゆらぎ写し出す悠久の時間がそこにはあります

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リクルート:https://fontenu.com
お問い合わせ先:recruit@fontenu.com

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