みなさんはアートとデザインの違いを考えたことがありますか?
メディパではこの2つの違いを何度も話しています。
ちなみに皆さんは、
ご自身のことを「デザイナー」と思われますか?
それとも「アーティスト」ですか?
私たちメディパメンバーはそのどちらでもあると自負しています。
1つの考え方として以下のように定めています。
・デザインは、誰かのご依頼を満たし感謝をいただくクリエイティブ行為。
・アートは、自分の感情表現をして誰かの感情を生み出すクリエイティブ行為。
似てるように思えるかもしれませんが、"誰のためか"という点で根本的に違いますよね。
もちろん、仕事をする上でお金をいただくわけですからお客様の要望は1番重要なことです。ご依頼をしっかり満たすことで私たちも当然に生計を立てています。
よく勘違いされるのが「楽しいことだけやっていそうな会社」ということです。
とんでもない。常にお客様と全力で未来を見てシビアなクリエイティブをしています。
その過程の中には注意を受けたり、クリエイティブが認められずに落ち込むこともたくさんあります。
ですが、そういったシビアなデザイン業務だからこそアートな感覚も必要なのです。
大がかりなライブ配信業務ではシビアなコミュニケーションや高いスキルが求められます。
私たちはせっかく映像や平面デザインと言う技術を持っているのです。何もなかったキャンパスに1つの作品を生み出せる。
これって本当に凄いことだと思いませんか?
ですから、メディパはデザイナーであるとともに、様々な創作活動を通じて自らもアーティストでありたいと考える人たちが集まっている会社です。
最近あった話ですが、
映像ディレクターの女性が1ヵ月自主制作映画の制作を手伝うということで抜ける期間がありました。
一般的な制作会社では「それは困るよ」となるのかもしれません。
ですが弊社ではそういう活動は全力で応援します。
業務上の話だけしてしまえば、もちろんその期間の業務は他のメンバーで穴埋めするわけですから大変なこともあります。
でも、「ぜひ行っておいで、全力で向き合って先を作ってきてね!」と期待を込めて送り出します。
映画制作。とても素敵だなと思いました。
休日には遊びでモデルさんを呼び、スタジオを借りて撮影会をしたりすることもあります。
私たちが考えるアートは、上述したように、決して崇高なことではありません。
人間一人一人が持つ「感情を創出し表現する行為」ことがアートだと思っています。
ですから日々の仕事の中でも、答えの最短ルートでものづくりをできる人は非常に優秀なデザイナーさんかもしれませんが、クリエイティブという意味では、少し面白みにかけるかもしれません。
たとえデザインの中にも、1割や2割のスパイスとして自らの表現を入れてみることで、自分の持つ感性がお客さんの感性と共鳴して、世の中の多くの人たちの感情を生み出すことができるのかもしれませんね。
お客様の真剣な姿を映像撮影。ハイレベルな撮影スキルとコミュニケーション力が求められます。
アートは◯◯
アートとは本来的には周りの人からしたら意味のないモノかもしれません。
合理的な世の中ですので、必要とされるもの、便利なもの、機能的なもの、そういったものが生み出されてくるのは当たり前です。つまりデザインです。
わたしもよく見ますが、YouTubeの動画などはまさにそうですよね。再生数を稼ぐためには求められたものを作る必要がある。「好きなことで生きていく」と言っていますが、かなり大変ですよYoutuberさんって。
そうやって、求められるものを作ろう作ろうとするあまり私たちは意味のないものを生み出すという本来的な創作活動をしなくなってはいないでしょうか。
だから、アートというのは人生においての「余白」や「余裕」のようなものでもあると私は思っています。
メディパでは活動として直接的にお金にならないことも結構やったりします。
撮影会をしたり、作品観賞をしたり。
経営的にはよろしくないかもしれませんが(笑)、
そういった誰かのためではない創作に触れることでこそ、遊び心や創造性(=クリエイティブな力)が高まると思うと、やはり我々クリエイターにとってアートは必要なものだと自信を持って考えています。
最後になりますが、弊社では「アーティストの感覚」を持ちながら求められた作品を作る「デザイナーとしてのスキル」の両方が求められます。
非常にハイレベルな考え方かと思いますが、そういった考え方に共感をしていただける方が集まっています。
ご興味がわかれた方がいましたら是非一度お話しをしませんか。
池上