複業解禁時代
パラレルワークとは?
「パラレル」とは並行という意味です。パラレルワークは同時並行で様々な仕事をする事の総称です。
ドラッカーが著書『明日を支配するもの』等にて提唱している、これからの世の中での生き方のひとつとして話題になりました。
現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することが人生に相乗効果をもたらすという考え方です。
働く個人としては、職能を広げることができ転職せずともスキルを積むことがしやすい世の中になりはじめました。
一方で、企業でも、パラレルキャリアの効果によって従業員の教育コストを省き、新たなスキルを習得させることが可能になるメリットもあります。
パラレルワークに注目があつまる背景
パラレルワークに注目があるまる拝見の1つの世の中の急激な変化が要因としてあげられます。
終身雇用の崩壊・少子高齢化・更には働き方改革・大企業のリストラ・ベンチャー企業の活性化など、日々めまぐるしく変化しています。
企業が終身雇用が守れない・年功序列で給与を上げられなくなった現代では、本業以外で収入を得ていく複業・パラレルワークも解禁する時代の流れとなりました。
また、国も個人の職業開発を積極的に進めているのでリカレント教育にも力を入れ始めました。
パラレルワークに注目が集まる理由は、以下のような意見があるようです。
パラレルワークがもたらす4つの効果
ライフスタイルの多様化
将来に対して経験・職能を積みたい
企業構造の変化(大手企業のリストラ等)
ワークライフバランスを実現したい
この他、「場所を問わずに働きたい」「複数の収入源があることで、リスク分散を図りたい」という意見もあります。
(出典元:「新時代・令和の働き方「パラレルワーク」パラレルワーカー人気複業ラインキング発表 !」
インターネット接続サービス「So-net(ソネット)」調べ)
2019年6月11日、So-net(ソネット)が、「パラレルワークに関する実態調査」の結果を公開。パラレルワークをしているのは約5人に1人。働き方改革関連法の公布以降、20代女性のパラレルワーカーが増加傾向している結果となりました。
パラレルワーク・複業のメリットデメリット
パラレルワークや複業を行うにあたり事前に理解しておく必要のあることを確認しましょう。
メリット
【個人】
・複数の収入口ができる
・スキル・経験を転職せずして積むことができる
・本業以外で出会う人脈や経験ができる
【企業】
・教育コストの軽減
・社員のモチベーション向上
・本業のスキルアップに繋がる可能性がある
デメリット
・スケジュール管理の徹底を求められる
・複数の仕事を同時並行するとスケジュール管理が極めて重要になってきます。
・モチベーションの高さで乗り切れる場合もありますが、同じリズムで日々過ごせるとは限りませんので、疲れが溜まることもしばしばあります。
・無理して多くを抱えず、できる範囲から少しずつはじめてみましょう。
・情報管理の徹底は必須です。
テキストで残したりデータに保存していく情報はもちろんのこと、聞いた話も含め情報の取り扱いには十分注意が必要になります。
最後に・・
複業業解禁時代とはいえ、まずは会社の就業規則を確認し申請が必要な場合は速やかに申請するようにしましょう。
本業に影響が出ないように自分のペースで複業を選ぶことをオススメします。
確定申告が必要な場合は必ず確定申告をするようにしてください。