こんにちは!ギークリー新卒採用担当です。
大手物流企業で現場から採用、さらには経営層と関わる業務まで幅広いキャリアを歩んできた稲生さん。一見「なんでもできる」ように見える経歴の中で、本人が気づいたのは “幅広さ=強みではない” という現実でした。
安定した大企業を離れ、あえて成長フェーズのベンチャー企業への転職を決意した稲生さんの想いと、いま新卒人事として向き合っているリアルを伺いました。
広く浅くで落ち着く“なんでもそこそこ”な学生時代
ーまずは自己紹介をお願いします。
ギークリーで新卒採用を担当している稲生です。
前職では物流業界の上場企業で現場業務から経営層と関わるような業務までさまざまな仕事を幅広く経験しましたが、その中でも新卒の採用部署に1番長く関わらせていただき、年間数百人規模の採用に携わっていました。
幼い頃からある意味安定した環境にあえて身を置いていたことの多い人生だったからこそ、成長フェーズにあるギークリーへの転職はある意味初めての大きな挑戦だったかもしれませんが、あの時1歩踏み出して本当に良かったと思っています。
ー学生時代について教えてください。
よく驚かれるんですが、中学はソフトテニス、高校は硬式テニスで、週7練習が当たり前のがっつり運動部でした。(笑)もともと幼少期は運動が苦手だったからこそ、「苦手を克服したい」という気持ちであえて運動部を選んだんですよね。
幼少期は英会話・エレクトーン・水泳…と色々な習い事をしていましたが、どれも“そこそこ”で終わってしまうタイプ。クラスでも委員長ではないけど輪の中心にいるようなポジションで、人と関わったり目立つこと自体は嫌いじゃないけど、失敗して叱られるのが怖かったんだと思います。
中学ではテニス部に入ったものの、周りには府大会や近畿大会に出るようなメンバーもいて、「自分はああなれない」とどこかで限界を決めてしまっていました。大きな目標に挑戦するのではなく、そこそこの成績で“無難にやる”タイプでした。
高校に進学してからは、進学校の選抜クラスで周りが勉強に専念する子も多かったのですが、部活を続けて週7で練習していました。
中学から同じ高校に進む友達もほぼいなかったので、「新しいコミュニティで友達を作りたい」「3年間続けたテニスをやめたくない」という想いでしたね。365日中360日は予定が埋まっていたんじゃないかというくらい、本当にずっと動いていました。
その反動で大学では部活には入らず、とはいえ時間があると落ち着かない性格なのでひたすらバイト。居酒屋・アパレルなどで働いていましたが、たくさんの人と会って色々なことを経験できるのが楽しくて、週8シフトを組んでいた時期もあります。(笑)
そんな傍ら友人に誘われてダンスコピー大会の運営の活動にも注力していました。主に広報担当を担い、SNS運用・画像制作・動画制作などのものづくりの楽しさにも熱中しましたが、「これを仕事にできるのはほんの一握りだよな」と本気でそこに挑戦する勇気はなく、趣味や副業で続けられたらいいなと思い、就職活動では無関係の分野を見ていましたね。
今振り返ると、まさに “器用貧乏”。なんでもそこそこ出来るのに、胸を張って「これが私の武器です」と言えるものがなかったんです。学生時代は気づいていませんでしたが、この“フワッとした自分”を自覚したことが後々キャリア選びのターニングポイントになったと思っています。
安定を選んだ中で気づいた成長への違和感
ー新卒で選んだのは物流業界だったそうですね。
そうなんです。就活の軸は「成長環境」と「親孝行」で、今思えばめちゃくちゃベタだったな と思います。(笑)
当時は本気で考えているつもりだったんですが、正直なところ自己分析も十分とは言えず、「せっかく4大に行かせてもらったから、親に恩返ししなきゃ」「なんとなくじゃなくてちゃんと成長したい」という、かなりふわっとした理由で就活していましたね。
入社後は物流センターに配属され、100名以上のパートさんや現場オペレーションの管理をしていました。たくさんの人をまとめて、社会において欠かせない仕事をしているという点でやりがいはありましたが、女性の先輩社員がほぼいない環境で、手探りのまま仕事をして“作業状態”になっていたことも多く、「このまま“作業員”で終わるのは違うよな…」という葛藤は常にありましたね。
そこで、「どうせなら本社で、転職活動にも活きるような経験を積みたい」と考えて異動を希望し、採用部署に配属されました。
いろいろな学生さんと会えることは純粋に楽しかったですし、資料作成や媒体管理などで自分の得意分野が生かせている実感もあって、向いているのかもしれないと感じることもありました。一方で、後輩がいない環境だったのでずっとプレイヤーのまま3年が過ぎていき、「どれだけ成果を上げても、役職などの“見える評価”に反映されない」というもどかしさも徐々に強くなっていったと思います。
そんな状況の中、親会社への出向を命じられ、M&A業務や秘書として経営層により近い環境での仕事も経験しました。
この経験自体は誰にでもできる仕事ではない貴重なもので、やりがいも感じていましたが、それでも一向に評価されている実感はなく、毎日決められた仕事をこなして定時で帰る生活。一緒に働いているのは自分よりも10年近くキャリアが違うような方ばかりで、仕事をしている中で「変えたいな」と思うことがあっても発言できず、ただ言われたことをこなしているだけになってしまう。
このままここにいては武器も身につかないし、いずれは“ただそこに長くいる人”になってしまうんじゃないか、と危機感を覚えました。
ー転職を考え始めた背景を教えてください。
社会人としていろいろな部署で幅広く経験を積ませていただき、「決められたことをきちんとやれば定時で帰れてお給料ももらえる」という意味では、前職は決して悪い環境ではありませんでした。
でもふと、「これって自分が理想としていた働き方だっけ?」という違和感が、日々大きくなっていったんです。周りの友人がキャリアアップ・ライフステージの変化・転職での成長など 経験しているのを見ていると、自分だけ時間が止まっているような感覚もありました。
30歳を目前に「このままここでずっと働いていくのかな」と考えたとき、就活生の頃に思い描いていた“かっこいい女性像”とのギャップに気づきました。振り返ると、幼いころからなんでも“そこそこ”できてしまうタイプで、社会人になってからも器用貧乏のまま広く浅く業務をこなしていた自覚があります。
でも、「なんでもできる」は、キャリアでは“何もできない”なんですよね。転職活動を決意した時にこの現実を改めて痛感しました。
今の自分は全てのスキルが中途半端で「自分の武器」と胸を張って言えるものは正直ない。キャリアにおいて、広さではなく深さ、“誰かに選ばれる専門性”があるかどうかで、市場価値は大きく変わる。
そう考えたときに、「20代で挑戦できるラストチャンスだし、このままじゃ絶対後悔する」と強く思い、環境を変える決意をして、成長業界を中心に転職活動を始めました。
徹底されたカルチャーに確信した誠実さ
ー数ある会社の中で、なぜギークリーを選んだのでしょうか。
転職活動では業界にはこだわらず、「採用人事」を軸に受けていました。
正直なところ、人材業界で選考に進んでいたのはギークリーだけで、採用に携わっていたからこそ「人材紹介って、誰にでも同じように紹介しているんじゃないの?」という少し疑いの目も持っていたんです。(笑)
そんな中で驚いたのが、お客様への向き合い方が徹底してブレていなかったことです。
耳障りの良い情報だけでなく、時にはネガティブになり得る部分まで包み隠さず伝え、利益よりも“相手が最適な意思決定をできること”を優先する。その姿勢には、よくある「お客様第一と言いながら、実際は目の前の業務に追われてしまう」というギャップが一切ありませんでした。
「入社した人が“この会社を選んでよかった”と思える状態をつくるために働く」。
そのためにミスマッチを防ぎ、事実を丁寧に伝える——この考え方は、人事として私が大切にしたいスタンスと完全に重なっていました。
そして決定的だったのが、選考中に今の上司から言われた一言です。
「これまで“結果”にこだわってこなかったからこそ、最初は正直しんどいと思うけど、変わりたいなら全力でサポートする」その言葉の中に、厳しさと同じくらい、本気の期待と温かさを感じました。
自分自身がやりたい採用はこれだ、と強く感じましたし、「ここなら自分の甘さと向き合いながら、本気で変われるかもしれない」と思いました。「今ここで環境を変えないと、きっと後悔する」と感じ、勇気を出してギークリーへの入社を決めました。
ー実際に入社してみて、ギークリーのカルチャーはどう感じていますか?
想像の3倍くらい“本物”でした。(笑)まず、元気で明るい人が多く、業務の話もプライベートの話も気軽にできる雰囲気があります。
前職では年齢層が高めで、声をかけるのも躊躇うような部署もあったので、その空気感の違いには驚きましたし、印象的だったのは上司との距離の近さです。席が近く、ちょっとした相談や共有もすぐにできる。提案も気軽にできるオープンな環境で、「これは会社の色だな」と入社してすぐに感じました。
そして一番驚いたのが、「カルチャーを掲げて終わり」になっていないこと。
前職では「お客様第一」と掲げていても、現場では作業に追われて学生に向き合いきれない、という矛盾がどうしてもありましたし、実際どんな組織でも起こりうる問題だと思うんです。でもギークリーは、曖昧なことを曖昧のままにせず、しんどい話も抽象的な話も、本音ベースで話すことが出来るし、全員で言語化して“現場の当たり前”にしていく文化があります。だからこそ、日々の意思決定レベルまでカルチャーが根付いているし、自信を持って学生さんに自社を紹介できる。
明るくて元気な雰囲気なのに、勢いだけじゃなくてちゃんと論理的に考える人が多いんですよね。しかも成果の出し方を仕組みで考える文化もあるので、“熱量”と“冷静さ”のバランスがすごく良い会社だなと感じています。その環境にいるだけで、学ぶことが本当に多いです。
納得の選択は、“自分に向き合う”ことから始まる
ー人事として大切にしていることは何ですか?
前職から一貫して大切にしているのは、社員が“入社してよかった”と思えるかどうか。「純粋に仕事が楽しい」と胸を張れる人は多くありませんし、私自身もそうでした。だからこそ学生さんには、就職を“楽しみ”と思える選択をしてほしいと強く願っています。
実際にプレイヤーとして多くの学生さんと向き合う中で、「本当に当社がその人の未来にとって最適なのか」「もっと納得の選択があるのではないか」と感じることもありましたし、企業に合わせ続ける就活では、自分が本当に大事にしたい価値観が見えなくなると思うんです。本心で選べないと仕事は“やらされ感”になってしまう。前職では、「本当に入社してよかった人を増やせていたのか」と葛藤したこともありました。
だからこそ、学生さんが“自分で選んだ”と言える意思決定が出来ているかどうか は、常に考えています。
そのためにも、耳触りの良い情報だけでなく一見ネガティブな点も含めて事実を正直に伝える。そして、「自分は何を大切にしたいのか」「この環境でそれが実現できるのか」を一緒に考える。多少厳しい言葉でも、本当にその人のためなら、いつか「言ってもらえて良かった」と感じてもらえたらいいなと思いますし、そう信じて向き合うことが、人事としての責任だと考えています。
私自身、一般的に言う大手や“ホワイト”と呼ばれる環境を経験したからこそ、世間一般の“良い会社”がその人にとっての良い会社とは限らないと実感しました。
だからこそ、一人ひとりの価値観に寄り添い、少しでも「就職が楽しみ」と思える意思決定に携わることが出来たら嬉しいなと思います。
ー最後に、この記事を読んでいる就活生にメッセージをお願いします。
私自身のキャリアに後悔はありませんが、「自分の価値観や本当に大切にしたいこと、それを実現できる環境はどこか?」という問いにもっと早く向き合えていたら良かった という意味では遠回りをした感覚も正直あります。(笑)
就活は、まさにそれを知るための大きなチャンス。学生のうちに自分の価値観に気づけると、その後の選択肢や可能性は確実に広がります。周りや世間の「なんとなく良さそう」に流されず、「自分は何を大切にして生きていきたいのか?」と、ぜひ一度じっくり向き合ってみてほしいです。
志望動機や自己PRを考える中で、どうしても「会社に選ばれる就活」になりがちですが、本当に大事なのは「その言葉が自分の本音かどうか」。
そこに向き合えれば、自ずと「どんな環境に身を置くべきか」は見えてくるはずです。自分と向き合うことは決して簡単ではありませんが、より良い選択をするための一歩としてとても大切です。納得のいく就活ができるように、自分自身ととことん対話してみてください!
あなたの“成長したい”想いを、ぜひ当社に届けてください。