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【5分で事業解説②】身近な“ロゴ”が商標になるまで(商標の調査~出願)

こんにちは。株式会社マークアイの此川(このかわ)です。

株式会社マークアイ(以下、当社)は「ブランドを創る、守る、育てる」をモットーに、商標に関して多様なサービスを提供しています。


皆さんにマークアイについて知っていただくため、3回に分けて、当社が事業の核としている「商標」とは何か、実は身近にあふれているということ、日本企業の商標やブランドを支える当社のサービスや強みについて、お話しします。

今回は2回目ということで、「商標ってどのように登録されているのか」、登録するにあたっての問題点や懸念点、当社の役割を交えてお話しします。


■商標の登録とは?

前回は、「商標は登録をすることで「商標権」によって守られる」という旨をお話ししました。
▼第1回

【5分で事業解説①】マークアイが支える「商標とは?」 | 株式会社マークアイ
こんにちは。株式会社マークアイの此川(このかわ)です。 株式会社マークアイ(以下、当社)は「ブランドを創る、守る、育てる」をモットーに、商標に関して多様なサービスを提供しています。...
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では実際どうやって登録されるのか?少し専門的な話になりますがご紹介します。

特許庁のサイトにも登録の流れが掲載されていますのでご覧ください。https://www.jpo.go.jp/system/basic/trademark/index.html


登録までの流れはざっくりと、
「事前調査」⇒「出願」⇒「特許庁による審査」⇒「商標登録」となります。

特に「事前調査」と「出願」の際には、やるべきことが多いです!
今回はここについて解説していきます。


■商標の事前「調査」

前回、「同じカテゴリ(区分)に同一・類似の商標は登録できない」というお話をしました。

新たに「お茶」のカテゴリで商標登録をする場合、「伊右衛門」という名前は登録できない、という話でしたね。


商標の登録に際しては一般的に先行商標調査を行います。
読んで字のごとく、「(出願するより)先に同一・類似の商標がないか調査を行う」という意味です。

国内であれば、 J-PlatPat (https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)というサイトで「同一の商標はないか?」などを調べることができます。


自分で探せば調査なんて簡単!

と思った皆さん、以下の問題に直面した時はどのように対処しますか?

“類似の商標“はどう調べるのか。(”類似”の基準や実例など)
⇒商標の登録にはお金がかかります。類似の基準が分からないまま、何度も申請はしたくないですよね。

日本以外で商標の登録を行う場合(言語面や法律・制度、登録された商標を一覧できる媒体探しなど)
⇒商標権は各国で取得をしなければなりません。(属地主義と言います)

上記に加え、これらにかかる時間やコスト面も考えなければいけません。

「なかなか自分で行うのは難しい...」ということを少しイメージしていただけたでしょうか?


例:ネーミングサービス+調査を行う場合の主な確認事項


当社は日本企業の課題を解決する仕事、主に海外展開のサポートを行っています。
全世界200以上の国と地域における弁護士・弁理士(以下、現地代理人)のネットワークと30年以上にわたって積み重ねてきたノウハウを活かして、現地で書かれた調査レポートを翻訳し、クライアントである日本企業に納品しています。

調査を現地代理人と連携し「取りたい商標が同一・類似でないか」だけでなく、ネガティブチェックとして、公序良俗に反する表現(ネットスラングなど)に該当しないかなどを確認し、より安心して商標の出願に移る事ができるサービス提供をしています。

■商標の「出願」

先ほど登録までの流れを以下の通り紹介しました。

登録までの流れはざっくりと、
「必要書類の確認・提出」⇒「特許庁による審査」⇒「商標登録」となります。
特に「必要書類の確認・提出」が重要になります。


細かい流れ(主に審査)については以下のようになっています。

出展:特許庁HP(https://www.jpo.go.jp/system/basic/trademark/index.html)


日本であれば手続き方法などはすべて日本語で書かれていますので、時間をかければ提出することができるかもしれません。しかし海外での登録ですと、各国の言語で申請のフローや書類の提出先などを探し…と、何倍何十倍と時間がかかるでしょう。

例)国ごとに異なる点
・必要な書類
・取得できる商標の種類(日本には”におい商標”はないが、アメリカ・韓国などでは登録できる)


●現地代理人の重要性

商標登録を行う場合も、各国の制度に詳しい現地代理人が大切になります。

提出書類やそのフォーマットが国ごとに違うため、申請する国が多くなるほど作業が煩雑になります。出願をすればすべて登録ができるわけではありませんので、そういった際の拒絶理由通知(登録できない理由)の確認や、意見書や補正書の提出などの作業が発生することも考える必要があります。

意見書…拒絶理由に不服がある場合に、審査官に対して意見を申し立てる書類
補正書…出願した書類の内容を変更・訂正するための書類


■まとめ

2回目は商標の調査や登録というテーマと、当社の事業・サービスについてご紹介しました!
最後に「商標の調査・出願とは?」という点と、マークアイが与えている付加価値をおさらいします。

●商標の調査とは

同一・類似の商標がないかを事前に調べること。

〇マークアイの強み
・全世界200以上の国・地域における現地代理人のネットワークを活かし、先行類似調査やネガティブチェックを行う
・重要度や予算感に応じ、詳細/簡易的なレポートを選択し調査サービスを提供する


●商標の出願とは

商標登録をするために、登録する国の特許庁に必要書類を提出すること。

〇マークアイの強み
30年以上にわたり培ってきたナレッジを活かし、イレギュラー対応や現地代理人への指示、お客様への説明、スピーディーな出願サポートを行うことができる。


今回ご紹介した調査・出願の業務では、現地代理人とのコミュニケーションはすべて英語で行っています。英語を使って仕事がしたい方、この記事を見て商標に興味を持った方はお話ししましょう!

次回は登録後の仕事ついてご紹介をしたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました!

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