エンジニアにとって、技術情報のキャッチアップは終わりのない旅のようなものです。
しかし、ただ闇雲に情報を追いかけるだけでは、長く走り続けることはできません。
今回は、世界的なトレンドにアンテナを張りつつ、プライベートではユニークなリフレッシュ方法を持つエンジニア、小野寺さんにインタビュー。 なぜ彼は学び続けられるのか。その原動力となる「静」と「動」の休日の過ごし方について語ってもらいました。
──まずは技術面についてお伺いします。最近、特に「これは面白い」と感じた技術はありますか?
直近だと「Google Antigravity」ですね。社内全体に展開するAIナレッジ収集の一環としてリサーチしたのですが、物理演算などのリッチな表現が可能で非常に興味深かったです。
公式サイトや技術記事を読み込みながら3週間ほどかけて学習したのですが、触ってみて「思ったよりも導入のハードルが低いな」と気づけたのが収穫でした。まだ実務での本格運用には至っていませんが、こうした新しい技術は「これを導入すれば業務効率が上がる」という確信が得られた瞬間に、学んでよかったと強く感じますね。
次は、より踏み込んで「AIモデルを使用した開発方法」そのものにも挑戦したいと考えています。
情報は集めすぎない。武器としてストックするインプット術
──日々の情報収集はどのように行っていますか? こだわりがあれば教えてください。
「ソース(情報源)の信頼性」と「世界的な視点」の2つを重視しています。 技術の世界は流れが早いので、国内の情報だけでなく、世界で何が起きているかを知る必要があります。なので、毎日チェックしているのは「WIRED.jp」の人工知能・AIカテゴリなど、海外のトレンドも扱っているメディアです。
ただ、集めた情報をすべて即座に使うわけではありません。実務に役立ちそうな情報は一旦ブックマークして、必要な時にいつでも引き出せるように「武器」としてストックしておく。学習も詰め込みすぎず、計画的かつ習慣的に行うことが、長く続けるコツだと感じています。
休日のキーワードは「堕」。あえて何もしない贅沢
──ここからはプライベートについて伺います。休日の小野寺さんを一言で表すと?
一言で言うなら……「堕(だ)」ですね(笑)。
基本的にはインドア派なので、休日は家から一歩も出ないこともあります。そんな日は、ゲームの『サカつく』に没頭したり、アニメを見たり、あえてダラダラと過ごすことで、張り詰めた糸を緩めています。 たまに外に出ても、喫茶店でコーヒーを飲んでのんびりするくらい。「何もしない贅沢」を大切にしています。
唯一の例外は「ライブ」。感情を解放する「動」の時間
──かなり徹底した休息ですね(笑)。では、アクティブに動くことはないのでしょうか?
いえ、唯一の例外があります。「ライブ」です。 大好きなアーティストのライブがある日だけは、普段の出不精が嘘のようにアクティブになりますね。
会場の熱気に包まれて、ライブが終わった後のあの多幸感……。「ああ、今日も生きてたな」と実感できる瞬間です。 家で静かに回復する時間と、ライブで感情を解放する時間。この「静」と「動」の両方があるからこそ、また月曜日から頑張れるのだと思います。
──最後に、仕事とプライベートの切り替えで意識していることはありますか?
意識的にオン・オフを切り替えるというよりも、無理にコントロールしすぎないことを大切にしています。休日は基本的に仕事のことを考えませんが、シャワーを浴びているようなリラックスした時間に、ふとアイデアが浮かぶこともあります。
また、休日かどうかに関わらず、筋トレは自分の生活リズムの一部として続けています。体を動かすことで気持ちが整い、結果的に集中力や思考の質も上がる。そうした「自分なりのリズム」を崩さないことが、エンジニアとして安定してパフォーマンスを出し続ける秘訣なのかもしれません。