こんにちは。はなびAI株式会社 事業開発・マーケティング担当です。
はなびAIでは、AI、HPC、エッジコンピューティング、ロボティクス領域における事業づくりの一環として、研究機関や産業界の動向を継続的に調査しています。今回は、東京科学大学で開催された「ロボット未来創造センター開所式」に参加した際の気づきについてご紹介します。
目次
ロボティクスと生命科学が近づいている
研究現場で求められるAI活用
HajiBoxとのつながり
HatiLabとのつながり
研究開発と現場実装をつなぐ
今後に向けて
ロボティクスと生命科学が近づいている
今回の開所式では、ロボティクスとAI技術を活用し、生命科学や医療分野の研究をどのように支えていくかというテーマに触れる機会がありました。特に印象的だったのは、ロボットが単に作業を代替する存在ではなく、研究現場の再現性、効率性、安全性を高めるための基盤として期待されている点です。生命科学の研究では、繰り返し作業、観察、記録、データ取得など、多くの工程が発生します。そうした現場にロボティクスが入ることで、研究者がより本質的な分析や判断に集中できる環境づくりにつながる可能性があります。
研究現場で求められるAI活用
研究現場でAIやロボットを活用するためには、単にロボット本体やAIモデルがあればよいわけではありません。
- 実験データをどのように取得するのか。
- 取得したデータをどこで処理するのか。
- 研究環境の中で安全に運用できるのか。
- 研究者にとって扱いやすい仕組みになっているのか。
- こうした点を総合的に考える必要があります。
特に、研究施設や実験環境では、データの取り扱いやセキュリティ、安定した運用が重要になります。そのため、AIをクラウド上だけで処理するのではなく、現場に近い場所で処理するエッジAIの考え方も重要になっていくと感じました。
HajiBoxとのつながり
はなびAIが取り組んでいる「HajiBox」は、現場でAIを動かすためのエッジAIコンピューティング基盤です。これまでの記事では、AI検品、監視、自動巡回、測量、インフラ点検などの活用シーンについてご紹介してきました。
今回のような生命科学や研究施設の領域でも、現場で取得されるデータをどのように処理し、どのように研究や運用に活かしていくかは重要なテーマです。たとえば、実験環境のモニタリング、研究設備の状態把握、画像やセンサーデータの解析、研究現場の安全管理など、エッジAIが関わる余地はさまざまに考えられます。HajiBoxは、こうした現場側でのAI処理を支える基盤として、今後さらに応用可能性を広げていきたいと考えています。
HatiLabとのつながり
一方で、生命科学やロボティクスの研究を進めるうえでは、データ解析、シミュレーション、AI学習、評価といった研究開発側の計算環境も重要になります。はなびAIが取り組んでいる「HatiLab」は、HPCやAI向けの計算リソースを管理・活用するための統合計算ソフトウェアプラットフォームです。研究開発の現場では、多くの計算タスクが発生します。AIモデルの学習、実験データの解析、シミュレーション、結果の比較、ログの確認など、研究を進めるうえで必要な作業は複雑になりやすいです。HatiLabでは、こうした計算環境をより扱いやすくし、研究開発の効率化を支えることを目指しています。ロボティクスや生命科学の領域においても、研究開発側の計算基盤と、現場側のAI実行環境をどのようにつなげていくかは、今後重要なテーマになると考えています。
研究開発と現場実装をつなぐ
今回の参加を通じて改めて感じたのは、AIやロボティクスの社会実装には、研究開発と現場運用の両方を見る視点が必要だということです。
- 研究室で技術を検証すること。
- 現場で使える形にすること。
- 取得したデータを活用し、次の改善につなげること。
この流れを継続的に回していくためには、計算基盤、エッジ環境、ロボティクス、AIモデル、運用設計が互いにつながっている必要があります。はなびAIが目指している「ロボットの脳」という考え方も、まさにこうした流れの中にあります。単体のロボットをつくるのではなく、AIが現実環境の中で認識し、判断し、改善されていくための基盤をつくること。そのために、HatiLabやHajiBoxを中心に、研究開発から現場でのAI活用までを支える取り組みを進めています。
今後に向けて
はなびAIでは、今後もロボティクス、エッジAI、HPC、研究自動化といった領域の動向を継続的に調査しながら、プロダクト開発や事業開発に活かしていきます。特に、生命科学や研究施設のように、高い再現性、安全性、データ管理が求められる領域では、AIとロボティクスの活用可能性がさらに広がっていくと考えています。今回のような機会を通じて得た学びを、HatiLabやHajiBoxのプロダクトづくり、そして今後のパートナー連携や技術検証にもつなげていきたいと思います。
今後もWantedlyを通じて、はなびAIの活動や事業の進捗について発信していきます。