現場でAIを動かすために|HajiBoxが向き合うエッジAIの課題
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こんにちは。はなびAI株式会社 プロダクト担当です。
はなびAIでは、現場でAIを動かすためのエッジAIコンピューティング基盤「HajiBox」の開発に取り組んでいます。前回の記事では、HPCやAI向けの統合計算ソフトウェアプラットフォーム「HatiLab」が、研究開発の計算環境にどのように向き合っているのかをご紹介しました。
今回は、もう一つのプロダクトであるHajiBoxについて、現場でAIを活用する際にどのような課題があり、HajiBoxがどのような場面で役立つことを目指しているのかをお話しします。
目次
現場でAIを使う場面が増えている
すべてをクラウドに送ることが難しい場面
HajiBoxが想定している活用シーン
現場ごとに条件が異なる難しさ
HajiBoxで大切にしていること
HatiLabとのつながり
今後に向けて
現場でAIを使う場面が増えている
AIの活用は、研究開発やクラウド上のサービスだけでなく、実際の現場にも広がりつつあります。製造現場での検品、建設現場での状況確認、インフラ点検、監視、自動巡回、測量、ロボティクスなど、現場に近い場所でデータを取得し、AIで判断や支援を行うニーズが増えています。一方で、現場でAIを使う場合には、クラウド上でAIを使う場合とは異なる難しさがあります。通信環境、リアルタイム性、セキュリティ、設置環境、運用体制など、実際に使われる場所ごとに考えるべき条件が変わります。HajiBoxは、こうした現場でのAI活用を支えるためのエッジAIコンピューティング基盤です。
すべてをクラウドに送ることが難しい場面
AIを使う場合、データをクラウドに送って処理する方法があります。ただし、すべての現場でその方法が適しているとは限りません。たとえば、通信環境が安定しない場所では、クラウドとの接続に依存しすぎると運用が難しくなることがあります。リアルタイムに判断したい場面では、データを送信して処理結果を待つよりも、現場に近い場所で処理した方が適している場合があります。また、映像やセンサーデータなどを扱う場合、セキュリティやデータ管理の観点から、外部にデータを出しにくいケースもあります。こうした背景から、現場側でAI処理を行うエッジAIの重要性が高まっていると考えています。
HajiBoxが想定している活用シーン
HajiBoxでは、現場に近い場所でAI処理を行うユースケースを想定しています。
たとえば、以下のような場面です。
- AI検品
- 監視
- 自動巡回
- 測量
- インフラ点検
- 現場データのローカル処理
- カメラ映像やセンサーデータのAI解析
- ロボットや現場デバイスとの連携
製造現場では、画像認識を使った検品や異常検知が考えられます。建設やインフラの現場では、カメラ映像やセンサーデータをもとに、状況把握や点検作業を支援する使い方が考えられます。ロボティクス領域では、ロボットや現場デバイスが取得した情報を近い場所で処理し、判断や次の動作につなげることも重要になります。HajiBoxは、こうした現場でAIを活用するための入口となるプロダクトを目指しています。
現場ごとに条件が異なる難しさ
エッジAIの難しさは、利用される現場によって条件が大きく異なることです。
- 屋内で使うのか、屋外で使うのか。
- どのようなカメラやセンサーと接続するのか。
- どの程度の処理速度が必要なのか。
- 通信環境は安定しているのか。
- 既存システムとの接続が必要なのか。
- 誰がどのように運用するのか。
こうした条件によって、必要な構成や運用方法は変わります。そのため、HajiBoxでは、単に計算性能だけを見るのではなく、実際の利用シーンを意識しながらプロダクトの形を考えています。現場で継続的に使われるためには、性能だけでなく、導入しやすさや運用しやすさも重要です。
HajiBoxで大切にしていること
HajiBoxで大切にしているのは、AIを現場で使える形に近づけることです。AIモデルを動かすための計算環境を用意することはもちろん重要です。ただ、それだけでは十分ではありません。
- どのようなデータを処理するのか。
- どのような環境に設置されるのか。
- どのような判断を現場で行うのか。
- 運用する人にとって扱いやすいか。
- 導入後に継続して改善していけるか。
こうした点を考えながら、HajiBoxをより実用的なエッジAI基盤にしていきたいと考えています。
HatiLabとのつながり
HajiBoxは、現場でAIを動かすためのプロダクトです。一方で、前回ご紹介したHatiLabは、研究開発やAI学習、シミュレーション、評価などを支える計算ソフトウェアプラットフォームです。この2つは別々のプロダクトですが、はなびAIの中ではつながった取り組みです。
- 研究開発の段階でAIを学習し、評価し、改善する。
- そのうえで、現場に近い環境でAIを動かし、実際の利用につなげていく。
HatiLabとHajiBoxは、それぞれ異なる役割を持ちながら、AIを研究開発から現場活用へつなげるための基盤として位置づけています。
今後に向けて
HajiBoxは、まだ成長途中のプロダクトです。今後も、製造、建設、インフラ、研究開発、ロボティクスなど、さまざまな現場の声を聞きながら、より実用的なエッジAI基盤として改善していきたいと考えています。現場でAIを使うためには、技術だけでなく、導入や運用のしやすさも重要です。だからこそ、実際の利用シーンを丁寧に確認しながら、HajiBoxの可能性を広げていきたいと考えています。
今後もWantedlyを通じて、HajiBoxやはなびAIのプロダクト開発について発信していきます。