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創業580日目に振り返る。会社設立から現在までの道のりと、この先の道しるべ。

フィットネス界のインフラ企業として世界一になりたい

僕たちK&R株式会社は、代表取締役CEO鈴木亮平と代表取締役COO三倉健の共同創業で設立した会社です。

もとはそれぞれ代表取締役社長としていましたが、社外の方が困惑しないようCEOとCOOという役職名に変更しました。サッカーで言うところのダブルトップというようなイメージです。

現在は、双方ともにマーケティングアドバイザーとして各企業様の顧問アドバイザーをしつつ、常に新しいフィットネスサービスの可能性を探りながら、事業を作り、運営しています。

2020年7月には、フィットネスバイク専門の個人宅向けレンタルサービス「FIT RENT」をローンチしました。現在まで東京23区のみのサービス展開をしておりますが、順調にスケールしています。

また、1ヶ月遅れて8月にも新たに振動フィットネスマシン専門の個人宅向けレンタルサービス「BUL SHAPE」をローンチし、こちらはオープン時から全国を対象商圏にして事業を育てています。

この2つの事業における僕たちの狙いは「お金を稼ぐこと」ではありません。

「フィットネスを楽しむ人を増やすこと」です。

ジムに行く気はまだないけど、身体を動かすことはしてみたい。
人前でやる勇気は到底ないけど、自宅であればやってみたい。

このような、フィットネスに関して「気になっている」人たちに気軽にフィットネスに触れてもらうことで、フィットネスを好きになってもらいたいという想いで今の事業をはじめました。

P&Gに憧れるあまり、寄せに寄せてK&Rと命名しました

2019年5月30日、当時鈴木が住んでいた自宅を事務所としてK&Rはスタートしました。

マーケティングを勉強していた会社員時代から、世界一の消費材メーカーであるP&Gが好きでした。

マーケティングに関する本を読み漁るにつれ、P&Gが作りだすマーケティングフレームワークや日本のみならず、世界中で有名なマーケターを輩出し続ける社風に憧れを抱き、次第に社歴を調べたり、実際にP&Gだけを見に行くために神戸に行き、本社を訪問したりしました。

顧客にとって必要不可欠な存在であり続けるために、徹底したマーケティング思考を持ち、磨き続ける同社と、その仕組みに惚れ惚れしていました。

P&Gのように世界中の人に必要とされ続ける会社にしたい

そんな想いでとりあえず形から入った私たちは、迷うことなく社名をK&Rと決めました。

P&Gの社名が共同創業者であるWilliam ProcterとJames Gambleの頭文字を取ったものだと知るや否や、共同創業ということにひどく親近感を沸かせ、Mikura KenとSuzuki Ryoheiの頭文字をとってK&Rと名付けました。

辿り着くべくして辿り着いたフィットネスという天地

私たちがフィットネス業界での事業展開を決意するまでの道のりはさほど長くありませんでした。

1991年7月に静岡県で生まれ育った鈴木と、1992年4月に愛媛県で生まれた三倉との接点は会社員になるまでまったくありませんでした。が、1つだけ共通点がありました。

それが「プロ野球選手を目指して青春時代を野球だけに捧げてきたこと」でした。

強いて挙げるともう一つ、共にプロ野球選手になることができなかったということも最大の共通点です。

新卒で入社した株式会社船井総合研究所では野球経験者が非常に少なかったこともあり、すぐに打ち解け、次第に夢を語り合う仲になりました。「長く携わった野球界に貢献できる事業を作りたい」とお互いが思っていたこともあり、いつか独立することを夢見ていました。

経営コンサルタントとして様々な会社や事業、経営者や従業員の方と携わるにつれて、「野球界だけではなく、すべての「挑戦する人」にとって味方でいられる会社を作りたい。P&Gのように当たり前に必要とされる事業を作りたい。」と考えるようになった僕たちは、誰を対象としたサービスを展開するかを考えるべく大事にしたい要素をピックアップしました。

  1. 当事者一人ひとりがハッピーになること
  2. 自分の経験を正当に価値交換できること
  3. いつか野球界に貢献できそうなこと(野球界に還元をし選手ではない形で自分たちの名前を野球界に残すこと)

ここでまず最初に思い浮かんだのがフィットネスでした。

こういった経緯で僕たちはフィットネスを軸とすることに決めました。

初めての苦悩「いつまで経っても完成しないサイト」

2020年1月から本格的にプロダクトの制作がスタートしました。

2人で創業を決意してから約2年、これまでに考えてきた構想を全て明文化し、取り掛かる順番を決めました。

そしてまず、一番に作りたいプロダクトとして着手したのが「TRAINER's BOOK」です。

TRAINER's BOOKは、トレーニングを習いたい人(トレーニーと呼んでいます)と、トレーニングを教えたい人(トレーナー)とのマッチングサービスです。特に最初はパーソナルトレーナーに焦点をあてました。

こだわりとしては、トレーナーという職業に注目するのではなく、トレーニングを教えるという個人のスキルを尊重できるプロダクトにしていることです。仕事だから教えるのではなく、教えたいから教える。自分がこれまでに築いてきた経験、知識、知恵を他の人に伝えることで教えてもらう側も成長するだけでなく、教える側も自己肯定ができると考えました。

K&Rには、信念、ミッション、ビジョン、がありますが、TRAINER's BOOKにはその全ての要素を注ぎ込んでいます。

信念:“すべては「人と人」の繋がりであることを忘れない”
ミッション:“人の「挑戦する志」を「実現した姿」へ”
ビジョン:“誰もが自分自身のことを大好きでいられる社会を創る”

しかしながら、TRAINER's BOOKは着手から半年が経っても一向に完成しませんでした。

2019年11月からフルスタックエンジニア1名にジョインしてもらい、綿密なミーティングを重ねながら制作がスタートしました。エンジニアの方の月給は僕たちの月給の約3倍を支払うほど、このプロダクトに会社の命運を懸けて臨みました。

スムーズに進みはじめたと思われましたが、2ヶ月が経つ頃には業務の進捗が著しく落ちはじめ、制作が全く進まない状況になりました。当初は意欲を見せてくれていたエンジニアの方でしたが、TRAINER's BOOKの制作に対して積極的ではなくなってしまいました。

当初、まだ売上も不安定で2人で月商100万円ほどしか稼げていなかった僕たちにとって、この悲惨な現実は非常に痛手となりました。苦渋の決断ではありましたが、2020年2月より月商200万円を達成するまでは2人とも給与を会社に返上することを決意し、死に物狂いで働きました。

パーソナルなことなので多くは語りませんが、スキルだけで人を判断してはいけないことをそのときに学びました。実際、仕事が好きかどうかは長くパートナーとして携わっていく中でスキル以上に大切なことだと感じます。

2020年5月にエンジニアの方には辞めていただきましたが、残ったものは当初から少しアップデートされた構想のみで、プロダクトは一向に出来上がりません。そこで一旦、制作会社に外注するという決断をしました。

この選択は自分たちの力の無さを痛感すると共に、周囲に無力を認めることに等しい決断でした。

これからITでやっていこうとしている会社がその制作を外注しているということは、言わば町の定食屋が調理を一切せず、完成品の惣菜をスーパーで買ってきているのと同じぐらいハリボテな仕組みになっているということです。

味にクレームがきても、自分たちでは何もできない。焼き加減も調整できない。そんな定食屋が流行るわけがありません。

情けない気持ちになりながらも、自分たちの信念を望みに、まずはプロダクトを作ることを最優先にしました。今となっては正しい選択だったと心から思います。当時助けてくれた制作会社に感謝の気持ちでいっぱいです。

いよいよこれからが本当のスタート

そして遂に1年越しの今日、2020年12月26日にTRAINER's BOOKが出来上がりました。

今でこそTRAINER's BOOKと似たサービスがたくさん出てきていますが、細かな僕たちの理念や想いがプロダクトの中で生きているサービスとしては唯一無二です。そして、それはユーザーの方々にも感じてもらえるものだと思っています。

僕たちがこだわったTRAINER's BOOKの一番わかりやすい強みは、「マッチングに際して誰からも一切料金を取らないこと」です。本来、マッチングサービスであればマッチングをマネタイズポイントにすることは常識でありますが、僕たちは、それをやりません。

夢物語のような表現ですが、もし人類がみんな知り合いだったとするとマッチングに対してお金がかかることに違和感を感じるはずです。学校で生徒同士が友達になることにお金はかかりません。行きつけのバーで素敵なマスターと出会うことにお金はかかりません。憧れの人と出会うことにお金はかかりません。

マッチングフィーというのは、それそのものに付加価値を押し付けて値付けをしていることに感じてなりません。マッチングするまでの時間をお金で買っていると表現できるかもしれませんが、鳥取県が高速道路を無料通行できるのと同じように、業界では非常識なことでも信念に従うべきだと思い僕たちはTRAINER's BOOKを無料で使ってもらえるようにしています。

鳥取県は観光客にたくさん来てもらいたいがために、高速道路を無料にしています。

僕たちはトレーニーとトレーナーが気軽に、そしてたくさんマッチングしてもらいたいのでマッチングを無料にしています。

この先、K&Rが成し遂げたいこと

まずは、TRAINER's BOOKをアップデートしながらも圧倒的な登録者数を獲得することが目下の目標です。

フェルミ推定ではありますが、日本国内でパーソナルトレーナーとして仕事をしている人の数は現時点で少なくとも2万人いると見ています。

また、ポテンシャルという意味では近い将来、11万人ほどのパーソナルトレーナー、フィットネストレーナーが日本国内で活躍するとも予想しております。

そうした中でまずは日本国内でのトレーナー登録者数を5万人にし、月間のアクティブユーザー数も100万人を超えるサービスにすることがTRAINER's BOOKの目標です。

細かな構想を含め、現在計512個の事業計画を作成しております。それらを確実にカタチにしながら世界に唯一無二のサービスを作っていきたいというのが僕たちの夢です。

そして、将来的には世界一のフィットネスインフラ企業として、全世界で“挑戦する志”を持った人たちが“実現した姿”へと成長を遂げる際の支えでありたいと考えています。

是非、僕たちと一緒に全世界に対してイノベーションを起こしませんか。

大きな夢を実現するための頼もしき仲間をK&Rは探しています。

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