「大学生のうちに長期インターンをした方がいい」
最近、そんな言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。「ガクチカになる」「市場価値が上がる」「就活で有利」といった情報があふれ、Wantedlyには営業、マーケティング、SNS運用、Webデザイン、コンサルティングまで、実にさまざまなインターン募集が並んでいます。
選択肢が増えたこと自体は、とても良いことだと私たちは思っています。ただその一方で、学生の皆さんとお話ししていると、「結局、何を基準にインターンを選べばいいんでしょうか」という相談を受けることが本当に多いのです。
- 「営業とマーケティングならどちらがおすすめですか?」
- 「SNS運用って就活で評価されますか?」
- 「コンサルの方が市場価値は高いですよね?」
採用面談の場で、こうした質問をいただかない日はないほどです。
この記事では、企業の集客・採用・ブランディングを支援する株式会社インスパイアが、日々多くの学生と向き合う人事の視点から、「インターン選びの本音」と、私たちが学生の皆さんに用意している環境について率直にお話しします。
大切なのは「何を経験したか」ではなく、「何を身につけたか」
先ほどの質問への私たちの答えは、少し意外に思われるかもしれません。私たちは「営業がおすすめです」とも「マーケティングの方が将来性があります」とも考えていません。もちろん職種によって身につく専門知識は異なります。ただ、社会人になってから長く活躍している人を見ていると、本当に評価される人にはある共通点があるのです。
それは、どんな仕事を経験したかではなく、その経験を通してどんな力を身につけたかということ。
たとえば同じ「営業インターン」でも、毎日決められた件数の電話をかけて終わる環境と、自分で数字を分析し、課題を見つけ、改善策を考えながら成果を伸ばしていく環境とでは、半年後・一年後に身についている力はまったく違います。
マーケティングも同じで、「SNSを更新していました」という経験だけでは、残念ながら大きな成長にはつながりません。
- なぜこの投稿は伸びたのか
- ターゲットは本当に合っていたのか
- もっと良い見せ方はなかったのか
数字を見ながら仮説を立て、改善を繰り返す経験があって初めて、「マーケティングを学んだ」と言えるのだと思います。
結局のところ、営業でもマーケティングでもエンジニアでもデザイナーでも、どんな仕事でも求められるのは「課題を見つけ、考え、改善し、成果につなげる力」。だからインターンを選ぶときは、求人票の仕事内容だけで判断しないでほしい。その環境で、半年後・一年後の自分は何ができるようになっているのか。
そこまで想像して会社を見ることが、何よりも大切だと私たちは考えています。
私たちが身につけてほしいのは、「営業力」ではありません
ここで少し、私たちのことをお話しさせてください。インスパイアは、Webサイト制作・動画プロモーション・人材紹介、そしてAI事業まで、企業の課題をワンストップで解決している会社です。営業・マーケティング・クリエイティブが社内に揃っているため、学生のうちから興味や成長に合わせて幅広いビジネスに挑戦できることが、私たちならではの魅力です。
そんな私たちですが、実は、インターン生に営業を教えたいわけではありません。もっと言えば、営業を一生続けてほしいとも思っていません。私たちがインターンを通して身につけてほしいのは、もっと普遍的な力である「問題を発見し、解決する力」です。
社会に出れば、どんな仕事でも必ず壁にぶつかります。営業なら思うようにアポイントが取れない。マーケティングなら広告の成果が伸びない。エンジニアならシステムに不具合が起きる。仕事は違っても本質は同じで、「なぜうまくいかないのか」を考え、「どうすれば改善できるのか」を試し続ける。その繰り返しが仕事です。
だからインスパイアのインターンは、「今日は100件電話をかけました」では終わりません。
- 何件つながったのか
- そのうち何件がアポイントになったのか
- 午前と午後で結果に違いはあったのか
- 成果を出しているメンバーとの差はどこにあるのか
そうした数字を社員と一緒に振り返りながら、「なぜ?」という問いを何度も繰り返します。感覚ではなく、数字を見て、仮説を立てて、試して、また振り返る。このサイクルを回した経験は、将来営業職に就かなくても、マーケティングでも人事でも企画でも、必ず活きる一生の財産になります。
「できる」の先へ。「教えられる人」を目指してほしい
私たちがもう一つ大切にしているのが、アウトプットの機会です。授業を聞いているだけでは本当に理解したとは言えないように、仕事も、誰かに説明しようとした瞬間に「あれ、自分もよく分かっていなかったな」と気づくものです。
だからインスパイアでは、ある程度仕事を覚えたインターン生に、新しく入ってきた後輩を教える役割も任せています。「まだ自分も完璧じゃないのに、大丈夫ですか?」と聞かれることもありますが、だからこそ意味があるのです。相手に伝わるように説明するには、自分の中で仕事を整理し直さなければならない。「感覚でやっていたけれど、理由を説明できない」。そんな気づきの一つひとつが、もう一段階の成長につながります。
学生のうちに後輩を育てたり、チームをまとめたりできる経験は、そう多くありません。「仕事ができるようになる」がゴールではなく、その先の「周りに良い影響を与えられる人になる」ところまで。それが、私たちのインターンで目指してほしい姿です。
「お手伝い」ではなく、一人のメンバーとして
「補助業務だけ」で終わるインターンは、少しもったいない。
私たちはそう考えています。もちろん、資料作成もデータ入力も会社に必要な大切な仕事です。ただ、長期インターンという貴重な時間を使うなら、もう一歩踏み込んでほしい。
- 「なぜこの資料が必要なんだろう」
- 「もっと分かりやすい見せ方はないだろうか」
と、一つひとつの仕事の背景まで考える習慣がつくと、成長のスピードは驚くほど変わります。
だからインスパイアでは、インターン生を「手伝ってくれる学生」ではなく、一人のメンバーとして迎えています。「もっとこうした方がいい」という意見には、年齢や経験に関係なく耳を傾ける。
頑張りは年齢や社歴ではなく成果と挑戦で正当に評価し、「頑張った人が報われる環境」を本気で大切にしています。学生だから任せないのではなく、学生だからこそ挑戦してほしいのです。
ちなみに、アルバイトとインターンの一番の違いは、仕事内容ではなく「何を期待されているか」だと考えます。アルバイトでは決められた仕事をやり切ることが評価されますが、長期インターンではそれに加えて「自分で考えて実行すること」が期待されます。
学生時代に「自分で考えて成果を出す」経験ができたら、それは社会に出てから必ず武器になります。
面接で心を動かされるのは、「すごい経験」ではありません
就活時の採用面接では、本当にさまざまな学生とお会いします。
- 営業インターンをしていた人
- 学生団体の代表
- 留学経験者
一見どれも魅力的な経験ですが、実は私たちが興味を持っているのは、その肩書きではありません。その経験の中でどんな壁にぶつかり、何に悩み、どうやって乗り越えたのか。そこが知りたいのです。
「営業インターンをしていました」だけではもったいないです。
毎日言われたことをやっていただけなのか、自分で数字を分析し、改善を繰り返し、成果につなげたのか。同じ経験でも中身はまったく違います。
逆に、特別な経験がなくても、一つのことに本気で向き合い試行錯誤した学生には、とても魅力を感じます。
- 「うまくいかなかったから、こう改善した」
- 「失敗したけれど、この考え方を身につけた」
そんなふうに自分の経験を自分の言葉で語れる人は、面接でも自然と魅力が伝わるものです。だから、「すごい経験」をつくる必要はありません。大切なのは、目の前の経験にどれだけ本気で向き合うかです。
「向いている仕事が分からない」なら、まず動いてみてください
面談でとても多いのが、「自分に何が向いているのか分からない」という相談です。
特に大学1、2年生なら、なおさらでしょう。でもそれは決して悪いことではなく、むしろ分からなくて当たり前。営業をしたことがない人が「営業は向いていない」と判断することはできませんし、やったことのない仕事の向き不向きは、頭の中だけでは分からないのです。
実際に働いてみると
- 「人と話すのが好きだと思っていたけど、数字の分析の方が楽しかった」
- 「営業は苦手だと思っていたけど、お客様の話を聞いて提案するのは意外と好きだった」
そんな想像もしていなかった発見がたくさんあります。そしてそれは、一人では気づけないことも多い。私たち人事や一緒に働く社員が、「説明がすごく分かりやすいね」「教えるのが上手だね」と、本人も気づいていない強みを見つけることも少なくありません。
だからこそ、最初から「向いている仕事」を探すのではなく、「自分を知るための経験」を積んでほしい。営業、マーケティング、SNS運用、Web制作、AIと幅広いフィールドを持つインスパイアは、そのための環境として最適だと自負しています。
少し背伸びできる環境だから、人は成長できる
もし私に大学生の弟や妹がいたら、間違いなく「少し難しそうな環境」を勧めます。無理をしてほしいわけでも、追い込まれてほしいわけでもありません。ただ、人は少し背伸びをした環境でこそ、自分の可能性を大きく広げられるからです。
学生時代に少し負荷のかかる経験をしておくと、自分の中の「当たり前」の基準が変わり、社会に出てからの一歩がぐっと軽くなります。
とはいえ、身構える必要はありません。インスパイアは若手メンバー中心で、社員とインターン生の垣根なく和気藹々とした雰囲気。私服OK・髪色自由で、大学生活と両立しながら働けますし、友達同士での参加も歓迎です。
未経験でも社員や先輩がしっかりサポートするので、安心して飛び込んでください。成長を押し付けるのではなく、「もっと成長したい」という想いを持った人が思い切り挑戦できる環境を用意する。それが私たちのスタンスです。
最後に...インターンは、就活のためだけのものじゃない
ここまでお話ししてきましたが、私たちが一番伝えたいことはシンプルです。
インターンは、就職活動のためだけにするものではない。
もちろんガクチカになりますし、社会人との接点も増えます。でも、それはあくまで結果です。
本当に大切なのは、その時間を通して自分がどんな人間になれるか。
- 自分で課題を見つけられるようになった。
- 数字を見て考えられるようになった。
- 失敗しても改善できるようになった。
- 誰かに教えられるようになった。
- チームで成果を出す面白さを知った。
そうした経験は、どんな会社へ行っても、どんな仕事を選んでも、一生の財産になります。
半年後、一年後の自分を想像したとき、「ここなら今より成長できそうだ」と思える会社に出会えたなら、そのインターンはきっと将来につながる選択になります。
私たちは、「営業を教えたい会社」ではありません。学生一人ひとりが自分の可能性を広げ、社会に出ても通用する力を身につけられる環境でありたいと考えています。
この記事を読んで、少しでも「話を聞いてみたい」と思っていただけたら、まずはカジュアルにお話ししましょう。その時間が「就活のためのインターン」ではなく、「これからの人生の土台になる経験」になれば、これほど嬉しいことはありません。エントリー、お待ちしています。