こんにちは!シーディーアイの採用担当です。
今回は皆さんに、シーディーアイの魅力をさらに知っていただこうと思い、社員インタビューを行いました。
記念すべき第一回目のゲストは、シーディーアイが目指している介護現場の革命を担う、新しい「見守り支援サービス」の開発責任者[立澤1] を任されている、立澤さんです。
ー立澤さんこんにちは!まずは簡単にご経歴を教えてください。
今まで30年以上、モバイルエンジニア領域1本で生きてきました。
1998年から、ノキアというフィンランドで携帯の開発・販売をしている会社で、携帯電話の開発を行っていました。
その後スタートアップを何社か経験し、インテルで5Gの開発に関わっていました。
インテルには7年ほど在籍し、2021年6月に退職してシーディーアイに入社しました。
介護現場の課題解決を目指す新サービスの責任者を担う。
ーエンジニアとして、かなり経験豊富ですね。今はどういった業務をされていらっしゃいますか?
現在の業務としては、シーディーアイの次期製品を担当する
AIOT開発室の総責任者として、プロダクト開発を行っています。
私はプロダクトの上流工程を担当しているので、要件定義や基礎設計、
アーキテクチャの設定、開発ツールの選定などを行っています。
また、プロジェクト管理も同時並行で行っています。
ここまでが開発領域のお話しですが、それ以外の領域にも関わっています。
直近では、代表と共にマーケティングや商品開発を進めています!
ーまさにプロダクトをまとめるリーダーですね。ちなみに「見守り支援サービス」と[立澤3] はどんなプロダクトですか?
よくぞ聞いてくれました笑
弊社では、介護業界の課題解決のためにAIを利用したプロダクトを既にリリースしています。
介護の世界では「ケアマネージャー」という方々が、 利用者に対して「ケアプラン」という介護サービスの計画を作成しています。 このケアプラン作成を、デジタル、AIの力を活用して、 より利用者の自立支援に繋がるよう提案・予測を提供するサービス、それがSOIN(そわん)です。
このSOIN(そわん)のサービス内容や、AIエンジンも今後進化していきますが、次なる軸として、現場の問題解決に繋がるような製品を、今度は介護施設やそのご利用者の皆様に提供したいと考え、従来にない形での「見守り支援サービス」を開発しています。
ーなるほど。野心的なプロダクトですね。「見守り支援サービス」を、どのようなプロダクトにしていきたいですか?
AIを使った事故の”予測”からの“予防”を実現していきたいと思っています。
例えば介護施設では利用者の方が転倒をして怪我をしてしまったり、
最悪はお亡くなりになってしまうこともあります。
最悪の事態を防ぐために、カメラ等で転倒にはすぐ気づけるようになっているのですが…
やはりそれでは間に合わないこともあります。
そのため本当は、転倒事故それ自体を防いでいく必要があります。
物理的には段差をなくしたり、手すりをつけたりなどの対策はあるのですが…
実は事故の発生件数はこういった人間の工夫や努力だけでは
ゼロにすることが出来ないということが統計的に分かってきています。
一定数まではもちろん減らすことが出来ますが、それ以上は減らすことが出来ないのです。
ですから、AIを活用することで、このラインを越えていきたいと思っています。
ー凄いですね。そんなことが出来たら確かに革命的です!
そうですよね。 実は介護を長年やっている方々は、とても勘が鋭いのです。
経験豊富な方は、良い面も悪い面も含め、
ちょっとした利用者さんの違い、 違和感、調子の良し悪しに気付きます。
しかしこれは誰にでもできることではないので、 AIを用いてサポートできないかと思っています。
ワクワク出来る技術革新をこの手で起こす
それが介護業界の課題解決に繋がっていく
ー立澤さんのプロダクトへの熱い想い、素敵です。立澤さんは、そもそもなぜシーディーアイに入社されようと思ったのですか?
今までずっとモバイルエンジニアの領域にいたのですが、
そこで手詰まり感を感じたのが大きなきっかけです。
携帯電話に関わっていたので、2Gの時代から5Gになるまで、ずっと携帯電話の業界にいました。
そして当時は、技術の進歩が目まぐるしかったのです。
2Gから3G、3Gから4Gへ進歩していった時は、分かり易い形で携帯の性能が格段に向上し、
スマートフォンが登場したりなど、凄まじい速度で技術革新が進んでいました。
しかし、4Gから5Gではそこまでの革新を、モバイル端末開発で感じることが出来ませんでした。
ーなるほど…。モバイル領域では、技術革新はもう起こらないのでしょうか…?
通信技術としては現在進行形で進化しているし、モバイル端末領域で面白い技術革新が起きる可能性はあります。 ですが私は、それを待ちたいとは思っていませんでした。
そんなタイミングで、代表の濵岡から声を掛けられました。
濵岡とは、とあるスタートアップで共に働いていた時代がありました。
当時私は、インテルで働いていましたが、
そこで濵岡の熱い話を聞いたんです。
何をしたいのか、どんな世界を作っていきたいのか、
そんな話を聞くにつれて、ワクワクしている自分がいることに気づきました。
ーいいお話しですね。立澤さんから見て、シーディーアイの事業における他社との違いはどんなところにありますか?
やろうとしていること自体が、ブルーオ―シャンなところですね。 SOIN(そわん)のAIケアプランは、
世の中に競合会社がいますが、 介護×AIの会社はそんなに数がいるわけではありません。
しかもシーディーアイは、株主に大手介護会社がいます。
その会社のデータや知見を、実際に介護や医療の現場に活かすことができます。
開発しても実際に導入しようとすると、そんな業務フローではできない、ということがよくあります。
現場を無視した製品開発をしてしまっているんですね。
それに対してシーディーアイは、株主が介護会社なので、 設計や開発の段階から現場を重視し、
実際に現場で使用する、というところに焦点を当てた開発をするよう努めています。
しかしプロダクトが抱える課題もある
どう課題を解決しプロダクトを開発していくのか
ー確かに株主の力は大きいですし、ブルーオーシャンなのも魅力的ですね。立澤さんが管掌されている事業の内容と、事業が拡大していくにあたっての課題はどういった所にありますか?
課題は大きく分けて二つあります。一つ目が予測の精度の問題、二つ目がプロダクトを支える人材です。
今後は介護利用者の行動を予測することによって、事故防止を行いたいと考えていますが…
この予測がどうにも骨が折れるのです。
どの要素がどんなリスクに繋がるのか、とても難しいです。
もちろん色々な研究があるにはあるのですが…
心拍数とか身体的な特徴もありますし、あとは、
日常行動から精神のストレス的なものを数値化してみるのも考えています。
例えばお手洗いにN回行ったとか、食事をどれくらい食べたかとか、
こういったデータから、どのようなリスクと相関関係がありそうかを見極めなくてはならない。
例えば、転倒という事故を考えたら、転倒に繋がる要素の選定はもちろん、
同時にその転倒が”いつ起きるのか”という予測もとても難しいです。
「1年以内の転倒確率8割」といった結果が出ても、今日明日のケアをどうしようか、
と日々考えている施設職員の方には、あまり助けにはならないですよね?
ー確かにそうですね。2つ目の「人材」とは、どんな課題なのでしょうか?
単純に、プロダクトを支える人材が不足しています。
予測は非常に難しい技術ですが現在、
こちらのプロジェクトに関わる開発メンバーのリソースが十分とは言えません。
会社の将来を見据え、開発メンバーを増やし育てる必要があり、今後の課題と考えています。
ーその課題も踏まえて、今後シーディーアイにジョインされる仲間に期待することは何でしょうか?
スタートアップなので貪欲に勉強して、学んだ内容を取り入れ使ってみる。
そしてそれを 恐れないことですね。
「こんな提案をしたら、バカにされる?」といった恐れを持つ必要は、全くないです。
スタートアップなので、直感的にトライ&エラーをしていく人の方が合っていると思います。
新しいものを実際に使ってみる、勉強するだけではなく、実際に使ってみるような人を期待しています。
あとは何でも挑戦してみたいと思う人材が良いですね。
一つのことをコツコツと集中して行うのも、もちろん大事なのですが、
やはり人数が少ないので、別の役割やお仕事をお願いすることも往々にしてあります。
こういった新しいものに対して積極的にチャレンジし、楽しめる人だとマッチすると思います。
シーディーアイの風通しの良さ、挑戦を後押しする風土
スタートアップだからこその環境がある
ー立澤様から見える、シーディーアイの魅力を教えて頂きたいです。
風通しが非常に良いところです。 在宅勤務が主ではありますがZoomを常時開放していて、
そこではほぼ全員がオンラインになっています。
そこで業務の相談が出来たり、雑談をすることもあります。
リモートで社員同士の関わりが希薄に…といったことは最近よく聞きますが、
シーディーアイではそういったことはなく、スムーズにコミュニケーションが出来ています。
また、スタートアップなので色々なことに挑戦できることも魅力だと思います。
言ったもの勝ち、やったもの勝ちみたいな雰囲気がありますね。
挑戦を後押しする社風で、失敗しても解決策を考えればいいだけだ、という価値観が浸透しています。
挑戦するというその姿勢自体を評価する会社なので、
挑戦した結果がマイナスであろうとプラスであろうとポジティブに評価をしています。
やる前から、「それはダメだ」等と言うことは、ほとんどありません。
ー最後に、立澤様が今後、シーディーアイで実現していきたいことを教えてください。
私はもう50半ばを過ぎているので、エンジニア人生も残り10年くらいです…そういった意味では、10年で1つの大きな仕事をしていくと考えると、
これが最後の仕事になるかもしれないと思っています。
そのため「シーディーアイの製品のおかげで、仕事がものすごく楽になった。おかげで利用している高齢者の方との時間や、ケアをしている時間が増えて利用者も喜んでいる。」
等と、日本中から言ってもらいたいですね。これが技術者としての最上の喜びです。
そこに到達するために、という意味では、やはり予測の精度を高めていきたいです。
自分の技術で何とかしていきたいという想いもあります。
ーそんな声をいただくことが出来たら、確かに技術者冥利に尽きますね…。
そうですね。そんな言葉をいただけたら、泣いてしまうかもしれません。笑
他にも単純に、シーディーアイをもっと大きな会社にしていきたいです。
「介護とAIと言えばCDI」と言われるようになるとか、学会から一目置かれる等、
この領域でトップを取る、という状態を作っていきたい。
従業員数を10倍の200名規模にもしていきたいですし、
日本の課題解決が出来たら、次は海外にも目を向けて行きたいです。
海外でも国により、日本と抱えている課題に類似性があると考えています。
日本の介護課題を解決し、海外に進出。ここまで実現することが出来たら、最高だと思います。
ー立澤さんのプロダクトや仕事、会社に対する熱い想いが色々聞けてとても楽しかったです。
ありがとうございました!