ライフコンシェルジュの挑戦——なぜ100億企業を目指すのか。99億ではダメな理由。
「なぜ100億円なんですか。99億円じゃダメなんですか。」
この問いに、私はしばらく答えられませんでした。
「キリがいいから」
「夢は大きく持った方がいいから」
そう口にしたものの、自分でも納得していなかった。数字に根拠がなかった。
でも今は、答えられます。
「施設に入れてあげた」は、家族の満足だ。本人の幸福ではない。
私の祖母は、奈良の老人ホームに入っています。設備は整っている。食事も出る。医療も近い。傍から見れば、何不自由ない環境です。
でも祖母は毎日のように言います。「家に帰りたい」と。最初は、わがままだと思っていました。でも祖母の表情を見ているうちに、気づいたんです。
祖母が求めていたのは、安全でも栄養でも医療でもなかった。自分のペースで生きることだった。
好きな時間に起きて、好きなものを食べて、会いたい人と話す。たまに来る近所の人との他愛もない話で、顔が輝く。施設のプログラムではなく、自分が選んだ関係の中にいること。それが祖母にとっての幸福でした。
満足は他者が与える。幸福は自分が選ぶ。
この違いに気づいたとき、私の中で何かが変わりました。そして、ライフコンシェルジュという会社のすべてが決まりました。
制度は「不自由を減らす」ことはできる。でも「やりたいことを叶える」ことはできない。
日本の介護制度は、よくできています。しかし、設計思想に限界があります。
食事・排泄・入浴・医療ケア。生存を支えるための仕組みとしては機能している。ですが、重度障害を持っていても「海が見たい」「仕事を続けたい」「旅行に行きたい」という気持ちは消えません。制度は、そこまでカバーしていないのです。
独居高齢者は今や700万人を超えました。「施設には入りたくない。でも一人では限界がある」——その間にある大きな空白を、誰も事業として埋めていない。
ここに、ライフコンシェルジュが存在する理由があります。
3層の事業構造で、「生きたいように生きる」を実現する。
私たちが作ろうとしているのは、3層の事業構造です。
第一層は、重度訪問介護。 毎日同じヘルパーが家に入り、利用者の体の状態を誰より深く知る。「今日は調子どうですか」という言葉に、本当の意味が宿る関係性を作る。これが土台であり、すべての出発点です。
第二層は、有償福祉運送。 通院だけじゃない。海が見たい。好きな店に行きたい。友人に会いたい。そのプライベートな移動を、介護タクシーの半額以下で届けることを目指しています。
介護ヘルパーが家に入っている間、難病のお子さんを持つ保護者の方にドライバーとして働いてもらう——地域の中からインフラを作るモデルです。2026年中に一般社団法人を設立予定です。
第三層は、コンシェルジュ事業。 旅行の手配、話し相手、趣味のサポート、やりたいことの実現。制度が絶対に届かない「やりたい」を、何でもできるプロが伴走する。毎日家に入るヘルパーという深い信頼関係があるから、初対面でも心を開いてもらえる。介護がハブになってコンシェルジュが生まれる——この構造は、介護事業者にしか作れないと思っています。
なぜ100億円を目指すのか。今なら答えられる。
日本の重度障害者は約200万人。独居高齢者は700万人超。「在宅で生きることをあきらめなくていい社会」を作るには、横浜・神奈川だけでは届かない。全国規模のインフラが必要です。
重度訪問介護の拠点、有償福祉運送のアプリ、コンシェルジュのネットワーク——この3層を全国に張り巡らせるには、それだけの規模の組織と資本が必要になる。逆算すると、100億円規模の組織があって初めて、全国の「家に帰りたい」に応えられる。
99億では届かない。だから100億がマイルストーンです。
正直に言いますが、今の私たちは規模も影響力も小さな組織です。単月黒字化は達成しましたが、道のりは長い。
それでも歩みを止めないのは、祖母が今日も「家に帰りたい」と言い続けているからです。その言葉が、私を動かし続けています。
こんな人と、一緒に走りたい。
私は今、仲間を探しています。
介護の経験は問いません。必要なのは、「制度の穴に落ちている人がいる」という現実に、自分ごととして向き合える人。正解よりも、その人にとっての最善を考え続けられる人。
100億への道は、始まったばかりです。むしろ、助走すら始まっていないかもしれない。だからこそ、今ここに加わることに意味があると思っています。
「在宅で生きることをあきらめなくていい社会」を、横浜から一緒に作りませんか。
ライフコンシェルジュ株式会社 代表取締役 立道龍
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