幸せな成長の根拠 — GPTW調査が示す真実
この「正しく勝つ」組織づくりは、単なるスローガンではありません。私たちは、人財を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出す人的資本経営を成長戦略の核と位置づけています。
そして、この組織が「幸せな成長」を実現できているかを客観的に測るために、私たちはGPTW(Great Place To Work)の「働きがい」調査を毎年実施しています。
ー働きがいと働きやすさ
働きがいと働きやすさという言葉は、一見似ていますが意味合いの異なる言葉です。
<以下、仕事の満足度に影響を与える2つの要因(ハーズバーグの二要因理論)>
・働きやすさ(衛生要因):職の安定、報酬、福利厚生など、少しでも欠ければ不満に繋がる要因=マイナスをゼロにする要因
・働きがい(動機づけ要因):自己成長、達成感、仕事への喜びなど、仕事への愛情を生み出す要因=ゼロからプラスにする要因
働きやすさは目に見えやすいものであるため、多くの人がその充実を求めます。しかし、働きやすさだけを充実させても、不満のない状態=マイナスがゼロに近づくだけです。不満足の反対は満足ではなく、不満のない状態を意味します。不満のない状態だから満足ということではありません。また、不満はゼロに近づくだけで、完全に無くなることはありません。
一方で、働きがいを感じることで、仕事を続けることへの満足=ゼロからプラスの状態が生まれます。このプラスの状態こそが、満足している状態といえます。さらにこの”プラス”は無限大に拡張していくことができます。
働く社員への働きがいの醸成は、企業の規模関係なく、組織がその気になればすぐにでも取り組むことができます。
インクグロウではGPTWのサーベイを通じて、定量的に社員のエンゲージメントを定点観測していき、先述の通り人的資本経営の一つの指標としています。
私たちはまず「働きがい」を醸成することで業績を安定させ、その成長に伴い「働きやすさ」の環境整備をアップデートしていくという戦略をとっています。