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【リーダーインタビュー】自社独自のプロダクト開発に「ビジネス×技術」で挑む

こんにちは!Digital Platformer株式会社(以下「DP社」)採用担当です。

今回は、プロダクトチームのリーダーである澤田匠さんへのインタビューをお届けします。

プロダクトチームは、CTO直属の「開発チーム」とは別に立ち上げられた、COO直属の新しい組織です。「つくる」だけではなく「何をつくるか」から考え、「ビジネス」と「技術」の両輪でプロダクト開発に挑んでいます。

業務委託を経て正社員となり、自社プロダクト開発を牽引する澤田さん。チームのミッションや自身の働き方について語ってもらいました。ぜひご覧ください!

プロダクトグループ VP 澤田 匠
筑波大学大学院システム情報工学研究科修了後、株式会社ドワンゴに入社して大規模webサービスの物理インフラメンテナンスを経験し、同社内の部署移動により設計、PM、webフルスタックの技術を身につける。その後はマッチングサイト開発、アパレルECサイト開発、ブロックチェーンを使った決済サービスなど多数の開発を手掛ける。2023年3月に当社のVPとして参画。

求めていたのは、ビジネス領域に関わりながら開発できる環境

――澤田さん、本日はよろしくお願いします!まずは入社するまでの経歴を簡単に教えてください。

澤田:2014年に新卒でIT企業に入社し、Webサイト制作のさまざまなコンポーネントに対応できる経験を積みました。2018年に退職し、約3年間フリーランスとして活動した後、2021年末に別のIT企業に正社員として入社。そこで働きながら業務委託としてDP社に参画し、2023年3月に正社員になりました。

――前職でもブロックチェーンに関わっていたそうですね。

澤田:前職ではデジタル通貨の開発に携わり、主にバックエンドを担当していました。ブロックチェーンを扱ってはいましたが、本格的に自分でスマートコントラクトを書いて動かすようになったのはDP社に入ってからです。

――DP社には業務委託を経て入社されましたが、経緯を教えてください。

澤田:DP社のことは、副業を探しているときに人伝てで知り、業務委託として半年ほど働くうちに正社員へのオファーをもらいました。

私の場合は明確な選考フローはなく、面接はCEOとの1回のみでしたね。既に現場を知っている状態だったので、お互いの認識や方向性をすり合わせる場という印象でした。

――入社を決めた理由は何ですか?

澤田:大きく分けて3つあります。

一つ目は、自分で裁量を持ちながらプロダクト開発に関わりたいと考えていたこと。

二つ目は、Webに加えてブロックチェーンのスキルを身につけることで、エンジニアとしての希少価値を高めたいと考えたこと。

三つ目は、DP社ではプロダクトを一からつくる段階だったこと。「何をつくるか」から携われるのが良いなと思いました。

――DP社への入社前は、ゼロからイチをつくる機会は少なかったのでしょうか?

澤田:新しいものをつくることもありましたが、DP社では制度的な部分をこれから整備していく段階でした。既につくられた枠組みの中でエンジニアリングするのではなく、何をつくるかから考える。エンジニアリングをしながらビジネスの領域にも関われ、自らの手でプロダクトを育てていける。そこに大きな魅力を感じましたね。

既存のIDサービスとの違いは?DP社が目指す「分散型」IDサービスの意義

――澤田さんが所属するプロダクトチームでは、分散型ID・VC 発行サービスの「SHIKI」を開発しています。まずはSHIKIの概要を教えてください。

澤田:SHIKIは一言でいえば認証サービスです。例えば北國銀行と共同で開発したデジタル地域通貨サービスの「トチツーカ」の場合、 ユーザーはSHIKIとトチツーカのアプリをそれぞれダウンロードし、SHIKIで本人確認を行った上でトチツーカを利用する仕組みになっています。

――他のIDサービスとの違いは何でしょうか?

澤田:Google IDなど既存の認証サービスでは、提供する事業者は自らの権限でユーザーの情報を管理・操作できます。ユーザーは突然アカウントにログインできなくなる可能性があり、単にサービスが使えないだけでなく、その中で築いた人間関係も断たれるおそれがある。こうしたサービスは「中央集権型」と呼ばれています。

これに対し、我々が目指しているのは「分散型」のサービスです。つまり、管理主体がいない状態でログイン機能を提供することで、誰かの権力によって認証機能が操作されない仕組みをつくろうとしています。これには、ユーザーのログイン情報や個人情報が特定の企業から勝手に収集されなくなるメリットもあります。

――DP社が目指すのは、IDをコントロールするのではなくプラットフォームを提供する立場であると。仕組みを構築する「技術面」と、いかに収益を得るかといった「ビジネス面」を両輪で考えることが重要ですね。

――澤田さんご自身はどのような役割・業務を担っていますか?

澤田:主な役割は、SHIKIについて「どのようなものをつくっていくか」考えることです。自分一人で考えるわけではなく、プロダクトチームのメンバーと役割を分担し、話し合いながら進めています。その中で私が重点を置いているのは、「コスト面」「実現可能性」「運用のしやすさ」のバランスを考えて「技術的にどうつくるか」です。

直近では、エンジニアリングのタスクをこなしながら外部の企業と連絡を取るなどしています。一部の企業とは定例ミーティングを組み、近況報告しつつ連携の可能性を探っているところです。

――SHIKIの開発にはどのような技術を使っていますか?

澤田:SHIKIのバックエンドにはTypeScriptのExpress.jsというフレームワークを使用しています。ブロックチェーン部分では、イーサリアムベースのプライベートチェーンを採用し、開発補助ツールとしてHardhatを使っています。

スマートコントラクトの記述にはSolidityを使用。また、スマートフォンアプリの一部の機能にRustを使っています。

――新しい技術を積極的に取り入れているんですね。

澤田:はい。ただ、新しさより必要性を重視しています。技術は手段でしかないので。将来的なメンテナンスも見据え、どの企業のどのシステムと連携するのが良いのか、コンポーネントをどのように区切るのが良いのかといった観点で採用しています。

――現在社内にいるエンジニアの皆さんは、新しい技術やブロックチェーン技術をどのように習得していますか?

澤田:自分で調べたり、周りに聞いたりしながら徐々に習得していく場合が多いですね。私自身も実践しながら覚えていきました。本人の努力は必要ですが、最初のフェーズがあることはみんな理解しているので、入社後に学べば大丈夫ですよ。

自らの手でベストプラクティスをつくる――COO直属のプロダクトチームとは

――プロダクトチームについて詳しく教えてください。佐藤COO直属のチームとして新設されたそうですが、目的は何でしょうか?

澤田:目的は、その名のとおり「自社のプロダクトをつくること」です。2023年末か2024年初頭に……時期は少し曖昧ですが、必要にかられて自然発生的に始まりました。

CTO直属の開発チームでは、銀行や自治体からの要望に基づく受託開発を主に担っています。それとは別に、「何がリリースされると世の中的に意味があるか」から考え、DP社独自のプロダクトを開発していく。そのために立ち上がったのがプロダクトチームです。

――現在のメンバー構成を教えてください。

澤田:業務委託も含めると7名います。内訳は、私、プロジェクトマネージャー、営業担当、デザイナー、リサーチャー、エンジニア2名です。

プロダクトチーム内にさまざまな役割のメンバーを揃えることで、各自の専門性を活かしつつ、互いに補い合える体制をつくっています。例えば、営業担当者が出先で使う資料をデザイナーが作成・調整したり、難解な内容をリサーチャーが噛み砕いて説明してチームの理解を底上げしたり。気軽に相談しやすい環境の中で、スピーディーに対応しています。

――エンジニアとしてプロダクトチームに入る場合、お客様との折衝の場に出ることはありますか?

澤田:理想を言えば、出てもらった方がいいと思っています。開発に集中するのもいいですが、ビジネスと開発は完全に切り離すことができないので。

ビジネスの領域でプロダクトの将来像を描きつつ、エンジニア目線で実現可能か検証していく。両方の視点で考えられることは私の強みになっていますし、そういう人材が増えてくれたら嬉しいです。

――澤田さんにとって、プロダクトチームで働くやりがいは何ですか?

澤田:我々は新しい思想を社会に持ち込もうとしています。分散化という考え方は、既存のID事業者からすれば「黒船」がやってきた感覚かもしれません。日本国内では前例のない中で、誰も通ったことのない道を切り拓いていく必要があります。

自分たちで考えたものを形にし、それが最初の事例になる。ベストプラクティスがない中で、自分たちでベストプラクティスをつくっていく――難しさと同時に、大きなやりがいを感じています

フルリモートOK。適切にコミュニケーションしながら柔軟に働く

――ここからはコミュニケーションや働き方についてお聞きします。チーム内のミーティングはどのくらいの頻度で行っていますか?

澤田:定例のミーティングは朝会のみで、その他は必要に応じて行っています。基本的にはチャット(Slack)上で解決し、それでわからなければミーティングを設定する流れが多いです。

あとは、会社全体として週次の共有会があります。「うちのチームはこういう取り組みをしています」という報告会ですね。

――会社全体の交流の場として、月1回「ピザパーティー」が開かれているそうですね。

澤田:このオフィスで開催しています。ピザパーティーと称していますが、前回はピザではなくケータリングでした(笑)。もちろん任意ですが、参加率は結構高いですね。仕事をやりやすくするいい機会になっています。その場で疑問を解消することもあるし、チャットの向こう側にいる人を把握できるので。

――普段はリモートのメンバーが多いのでしょうか?

澤田:フルリモートのメンバーが多いですね。週何回の出勤が必要といった決まりはなく、地方在住のメンバーもいます。決められたミーティングに参加ができて想定通り作業が進んでいることが前提ですが、働き方はかなり柔軟だと思っています。

――地方と言えば、澤田さんご自身も一時期東京を離れて福岡に住んでいたそうですね。福岡に行った理由と、東京に戻ってきた理由を教えてください。

澤田:「自分はこの先、一生東京にいるのだろうか」という疑念がふと浮かんで。別にずっと東京でも構わないけれど、より良い場所がないか確かめずに東京に住み続けるのが嫌だったんです。

思い切って東京を離れ、半年ほど福岡で過ごした後、家族が関東にいることや仕事上の利便性を考えて戻ってきました。ちなみに、福岡を選んだのはたまたま周囲に勧められたからです(笑)。

――福岡に行くにあたり、会社に相談はしましたか?松井CAO/CHROは「いつの間にか福岡にいた」とおっしゃっていましたが……。

澤田:あまり相談しませんでしたね(笑)。「フルリモートOKだから問題ないだろう」と考えて決行しました。しっかりアウトプットを出すのが大前提ですが、改めて場所を問わず働ける会社だなとこのエピソードで思い出しました。

ビジョンと目標に向かって、メンバーそれぞれが主体的に行動する

――「SHIKI」の今後の展望をお聞かせください。

澤田:SHIKIは現在、「トチツーカ」との連携のみで使用されていますが、トチツーカに特化して開発したわけではありません。他にもさまざまなシーンで活用できるプロダクトです。

今後SHIKIを広めていくためには、より使いやすい設計にする必要がある。そのために、最先端の技術を持つ海外企業との提携も視野に入れ、具体的な協議や検証作業を進めているところです。現行のSHIKIを活用する話もいくつか進行中なので、並行して対応していきます。

――プロダクトチームではどのような人材を求めていますか?

澤田:職種に関わらず共通して求めているのは「自分がいかに役立てるかを自分で考えられる人」です。一人ですべての能力を持っている必要はありません。チームのメンバーをうまく活用しながら、自分の意見を持って推し進めてもらえたら。

エンジニアとして技術を極めたい方も歓迎します。ただその場合も、与えられたタスクをこなすだけでなく、課題を見つけ改善方法を提案するなど主体的に行動することを期待しています。

――最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。

澤田:私たちのチームは、単に与えられたタスクをこなす仕事ではありません。プロダクトのビジョンと目標に向かって、メンバーそれぞれが自分の役割を考え、貢献できるよう能動的に行動する。それを楽しいと思える人に合っているし、そういう人に来ていただけたら嬉しいです。

また、正社員でジョインしてもらえる方を募集していますが、業務委託や副業という形で入ることもできます。副業で収入を得ながら会社との相性を確認した上で、DP社がいい会社だなと思っていただけたら正社員として入社することも可能なので、気軽に相談してみてください!

――澤田さん、本日はありがとうございました!

今回は、プロダクトチームのミッションやDP社での働き方について紹介しました。

この記事を読んで、少しでもDP社について知っていただけたら嬉しいです。

当社では、次の時代をつくるビジョンに共感し、一緒に挑戦してくれる仲間を募集中です。

まずはカジュアルにお話しするだけでもOKです!ぜひお気軽にご応募ください。


企画構成:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳

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