こんにちは!AABです。AABの社員それぞれがどんな仕事をしているのか、どんな働き方をしているのか、イベントの企画制作の醍醐味とは? …などなど、様々な話を伺い、公開する「スタッフインタビュー」。
今回はフィリピンからフランスのオフィスに移り、引き続きブランチマネージャー(拠点長)を務める磯崎瑛恵さんに話を伺いました。
パリを拠点に欧州全体のマーケットを見据え、日本の企業や団体のPRをサポートしています。
「仕事で世界を飛び回りたい」「お客さまをプロモーションで後押ししたい」「環境を変えても挑戦の姿勢を続けるには?」などと考えている方の参考になればと思います。
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AAB STAFF Interview / 磯崎 瑛恵
― まずは自己紹介をお願いします。
2015年に入社し、フィリピン・マニラでの6年間の駐在を経験し、現在はフランスオフィスのブランチマネージャーを任されています。
拠点はパリですが、フランスのみならずヨーロッパ全土に向けた日本関連のイベントやプロモーションを担当しています。
フィリピン駐在時代 イベント現場にて
― なぜAABに入社を?
グローバルな仕事を志したきっかけは北海道・室蘭の高校時代にさかのぼります。国外への修学旅行やクルーズ船の受け入れを経験し、異文化が身近な環境で育ちました。大学ではイベント企画に携わり「より多くの人とコミュニケーションを取りたい」との思いが芽生え応募しました。
東南アジアやアメリカの市場で成果を上げ渡欧。イベントやプロモーションの企画から一貫してプロデュース
― 磯崎さんは入社してすぐフィリピンオフィスを任されましたね。
メンバーを信用するAABらしさだと思います。フィリピンでは現地スタッフのマネジメントと市場開拓をゼロから担当し、おかげで予定通りに物事が進まない状況での柔軟な対応力や、スピード感のある判断力が育まれました。
フィリピンオフィス staffと
コロナ禍を機に帰国してからはリモートで東南アジアの案件を引き継ぎ、さらにアメリカ・ニューヨークや欧州のプロモーション、国内の自治体案件など幅広く手掛けるようになりました。エリアを限定せず複数マーケットで同時に成果を出したことが評価され、2024年10月にパリへの赴任が決定しました。
― フランスでの主な業務やミッションをお聞かせください。
打診を受けた当初は全くの想定外で驚きましたが、現地ならではのカルチャーへの期待と「新たな国での仕事に挑戦できる面白さ」が勝り、引き受けました。
欧州市場の可能性をさらに広げ、実績を構築して現地サプライヤーのネットワークを築きながらAABの認知度や存在感を高めていくことが最大のミッションです。
また、具体的な業務は日本に関するイベントやプロモーションの企画立案から実施までの一貫したプロデュースです。例えば日本政府観光局(JNTO)をはじめ官民や自治体、一般企業の支援をフランス人メンバーと協力しながら展開しています。観光から食、伝統工芸品まで多岐にわたりますね。案件によってはイギリスやイタリア、スペインなども対象となり、広域的な視点が求められます。
― ビジネス上の文化や価値観で違いを感じることは?
フランスでは仕事とプライベートを明確に切り分ける場面が多々あります。逆に、休日にメンバーとワインやチーズで何時間も語り合うひとときは、単なるリフレッシュを超えた相互理解の場になっています。
ヨーロッパのマーケットでは、イベントで「ノベルティを配れば喜ばれる」といった手法は通用しません。「根本にあるストーリーは何か」「会場で流す映像のクオリティはどうか」などを重視するほうが適切だと理解しました。また、特にフランス人は日本好きが多い半面、目が肥えておりSNSにも厳しい評価を書き込む傾向にあるなど消費者としての要求水準が高いと知りました。
いつ見ても美しいエッフェル塔
― フランスに来て意識していることはありますか?
JNTOの旅行博では、フランスのお客さまが地図やパンフレットを手に取り、自身の旅程を丹念に組み上げようとする姿が印象的でした。このマーケットに響くプロモーションには、やはりブランドの一貫性と背景にあるストーリーが不可欠だと感じました。
サプライヤーとの交渉でも「なぜ今回のイベントを実施するのか」「誰のために必要なのか」を丁寧に説明し、ビジネスパートナーとして関係を築くことを意識しています。
加えてプロジェクトに変更が生じた際には、小分けにせずまとめて資料化し、社内外の関係者に共有するよう心がけています。発注ミスなどを防ぐ上でもこうした工夫が重要ですね。フィリピンで「日本と海外は仕事の進め方が違う」と肌で感じただけに、外国では「事前に伝える」「余裕を持って動く」が基本中の基本だと改めて思います。
― 独特の習慣があれば教えてください。
フランスでは夏の1カ月ほどバカンスに入ります。社内外の人と連絡が途絶えることも珍しくなく、早めのスケジュール確認と情報共有が必須です。また、フィリピンではイベント時の配布物を即日で作ったりもしましたが、フランスで同様のことを行うと通常の数倍ものコストがかかります。段取りと計画の重要性を改めて感じますね。
あとは時差に対応するため、サマータイム期間は朝7時、冬時間には朝6時から始業するなど、いずれも日本の午後に合わせられるよう働き方も柔軟に変化させています。もちろんフランスでは日本の祝日でも稼働することがほとんどで、カレンダーのすり合わせも重要なスキルですね。また、旅行系のイベントを開催して気付いたのは、地図を熟読して綿密に計画を立てるフランス人と、自由を好む傾向にあるベルギー人との違いです。同じ欧州でも国ごとのアプローチは大きく異なるのでひとくくりにせず、価値観や文化の違いを意識することがプロモーションの精度を上げるのに重要だと認識しました。
ゆったりと自由を謳歌する人の多いベルギー
加えて、フランスには日本ファンの方も多いです。皆さん親切で、重い荷物を持っていれば声をかけてくれ、飲食店のスタッフも案内が丁寧です。ビジネスでも日本人であることが信頼感につながることが多く「この国に生まれて良かった」と実感する機会が増えています。
日本のカレーやうどんへの関心も高まる。目標は長期的なプロモーションの支援
― 今後の展望をお聞かせください。
まずは単発のイベント実施にとどまらない継続的なプロモーションの実績づくりを目指します。ヨーロッパの中でも特にフランスでは日本のアニメ文化などがすでに根付いており、食や観光といったジャンルでも、人々に浸透するポテンシャルは非常に高いと感じています。
また、富裕層ネットワークの構築にも着目しています。美術館のVIP顧客リストを活用した招待制イベントなど、ハイエンドな層との接点を広げることも次のビジネスへの起点になりそうですね。こうして長期的な流通や販促の仕組みへと発展させることが個人としての目標です。
あとは日本酒の魅力もより注力して発信したいですね。フランスでは料理とのペアリングが広まり認知度が高まっている一方、知名度の低い酒蔵が欧州市場へ参入する際の壁は大きいように感じます。そんな蔵元に伴走しながら、販路開拓まで支援できる仕組みを作っていきたいですね。ラーメン、うどん、国産カレーなど食全般への関心も欧州全体で高まっており、プロモーションの対象は今後さらに多岐にわたると見ています。
本場のフレンチレストランにて
― AABではどんな人材が活躍できるとお考えですか?
「既成概念に縛られず、いつもチャレンジングな人」だと思います。AAB目線でも「過去に固執することなく自分をアップデートできる人」です。新たな経験を積むことは必ず自分の力になります。
― AABの今後の展開について、一言お願いします。
AABは欧州だけでなく東南アジアのプロモーションでも豊富な実績があります。自社製品を世界に向けてアピールしたいと考えるお客さまと、ぜひ長い目線でご一緒できたらうれしいですね。
― 最後に、新しい環境に挑戦する方にメッセージをお願いします。
「挑戦をあきらめてはいけない」とつくづく思います。年齢を重ねるほどチャレンジをしにくくなるので、私は自ら壁を壊していくよう常に意識しています。
フィリピンでの試行錯誤を経て、コロナ禍のリモートワークを乗り越え、今はパリに来ました。やはり新しい環境で働く面白さは「未経験のことばかりだからこそ、解決策を見つける過程がスリリングで、考え方の違いに触れること自体が刺激になる」ですね。
現地スタッフとの交流を楽しみながら、多様な価値観に触れ、成長できる環境です!