こんにちは、AABの松浦です。
2026年 Spring / Summer コレクションを、メディア・インフルエンサー向けに紹介するために開催されたVIVAIAの展示イベント。
2日間にわたって行われた本イベントで、AABは「会場選定」と「会場内の装飾・制作」を担当しました。
今回は、制作過程を中心にイベントがどうやって出来上がっているのかを紹介させていただきます。
白い空間に、春夏のリゾートをつくる。
今回AABが向き合ったのは、「春夏らしさ」「リゾート感」「ブランドの世界観を、どう“空間”として表現するか」。言葉にするとシンプルですが、実際に形にするとなると、なかなか奥が深いお題です。
クライアントからのオーダーは、シンプルだけど抽象的
今回AABが受け取ったテーマは、「2026年SSコレクションに合わせて、春・夏の雰囲気を感じられる空間にしたい」というもの。
この時点では、商品数や細かいビジュアルはまだ確定していませんでした。
そこでAABが意識したのは、どんな展開になっても対応しやすい“余白のある会場”を選ぶこと。
会場は、あえて真っ白で無機質な箱をセレクト。
さらに、日中は自然光がしっかり入って、会場全体が明るく見える点も重視しました。
↓使用した会場様(Goblin北参道2nd)
ここからどうやって、ブランドの世界観を立ち上げていくか。
それが今回のいちばんのポイントでした。
PR全体の設計は、PR会社サニーサイドアップが担当。
ブランドの意図や見せたい方向性を非常に丁寧に整理してくれていたからこそ、AABも空間づくりにしっかり集中することができました。プロジェクト全体を前に進める力のあるPR設計は、現場にとって本当に心強い存在でした。
イメージしたのは、東南アジアのリゾートホテル
AABが最初に行ったのは、空間の“完成形”を言葉とイメージで共有すること。
提案書内の1ページ
・東南アジアのリゾート
・自然光が似合う、ナチュラルな空気感
そんな風景をヒントにしながら、「この会場に入った瞬間、どんな気分になってほしいか」を軸に、全体の方向性を組み立てていきました。
空間を構成するのは、「視覚」と「体感」
今回の装飾は、派手さよりも「体感」を大切にした設計です。
●バックパネル
「複数の商品を見せながら、ウォークスルー形式で説明したい」というブランド側の意向を受け、4.8mと2.4mのL字型バックパネルを配置しました。大きなビジュアルを使うことで、プレゼンや説明の背景として機能するだけでなく、真っ白な会場に一気に色と世界観を与える役割も担っています。同時に、バックヤードをさりげなく隠す役割も持たせ、空間のノイズを減らしました。
会場のbefore after
●屋台+パネル装飾、生花の植栽
展示でありながら、どこか「春夏の屋外」を感じられる存在に。そこに植物(生花を含む)を組み合わせることで、空間全体に自然なリズムと抜け感が生まれています。
屋台+パネル装飾
春夏をイメージした植栽①
春夏をイメージした植栽②
さらに、
・シューズ展示用の什器やソファ
・プロジェクターを使った壁面映像
といった要素を組み合わせ、“見る展示”から“感じる空間”へ。音や花の香りも含めて、五感で楽しめる会場を目指しました。
シューズ展示用の什器
ガーデンソファ+パラソル、壁面映像
「どうやって形になるのか」を、一緒に考える
イベント制作の現場では、「完成形がなかなか想像できない」という不安を感じるクライアントも少なくありません。
今回も、最初から明確な完成図があったわけではありませんでした。
だからこそAABは、
・なぜこの装飾が必要なのか
・それがどんな体験につながるのか
を一つずつ言葉にしながら、形にしていきました。
そのプロセス自体が、
「視体感って、こうやって空間になるんだ」と感じてもらえる時間になっていたら嬉しいです。
AABが大切にしていること
AABの役割は、主役になることではありません。
ブランドや商品の魅力が、自然に伝わる“場”をつくること。
今回のVIVAIA 2026SSイベントも、
華やかさより「心地よさ」や「納得感」を大切にした空間でした。
イベントをやりたいけれど、
・何から始めたらいいかわからない
・世界観をどう表現すればいいかわからない
そんな企業にとって、
「一緒に考えながら形にしてくれるパートナーがいる」という安心感が伝われば嬉しいです。
そして同時に、こうした“裏側からイベントを支える仕事”に面白さを感じる人と、
これからも一緒にものづくりをしていけたらと思っています。