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【あびら職員#17】子どもの記憶に残る授業を。地域に寄り添う、社会教育主事という仕事

<プロフィール>

鍋嶋 友加里(なべしま ゆかり)

北広島市出身。平成30年に安平町役場へ入庁し、現在は安平町教育委員会事務局社会教育グループに所属。社会教育主事として、主に地域と学校が融合して授業づくりをするふるさと教育・学社融合推進事業を担当し、まちと学校を繋ぐ役割を担う。高校時代はアウトドア部に所属。今でも外での活動が大好き。結婚後は家族と外へ出かけることが増えた。自分が関わった子どもたちと一緒に働くことが密かな目標。


外遊びが好き。活発だった幼少期

幼少期は、外に飛び出して走り回るような活発な子どもでした。特に楽しみにしていたのが、休日のお出かけです。家族と車中泊旅行をした際は、いつもとは違った非日常的な体験にワクワクしたのを覚えています。

部活で身につけた、困難を乗り越える力

高校時代はアウトドア部に所属。険しい山道を登った後に味わえる格別の達成感に魅了され、登山にのめり込んでいきました。中でも印象に残っているのが、初めて山に登った時。まだ雪が残る山を登り、後ろを振り返った時に登ってきた足跡が続いているのを見て、とても感動しました。

厳しい自然環境を最低限の道具で生き抜く体験を重ねるうちに、その時々でできる最善策を考えるようになりました。いつも困難な壁にぶつかった時に前向きでいられるのは、アウトドア部での経験のおかげです。

大学生と地域おこし協力隊、二足の草鞋で自然体験活動を研究

大学ではアウトドア・ライフコースを専攻し、卒業論文では、自然体験活動が子どもに与える影響について研究しました。より実践的な研究がしたいと思い、そのフィールドワークの場として選んだのが、廃校した校舎で自然体験活動を行いたいと募集していた、松前町の地域おこし協力隊です。

忙しい日々でしたが、地域の方々の温かさと、子どもたちの想像を超えた成長に喜びを感じながら働くことができました。

世代を超えて繋がる、人材育成の可能性

地域おこし協力隊の後、自然体験活動の指導者として経験を積むため、登別のNPO法人に就職しました。そこで初めて、人材育成の事業を担当することになります。教えた方々が、さらに違う方々へ学んだ知識、ノウハウを語り継ぐ。そんな世代を超えた繋がりに可能性を感じ、地域の方々に寄り添い、一緒にまちづくり・ひとづくりをする「社会教育主事」として働きたいと思うようになりました。

大人になっても思い出す、安平町の良さ

安平町役場に入庁してからは、学校と社会が融合して授業づくりをする「ふるさと教育・学社融合推進事業」を主に担当しています。まちの農家さんに講師をお願いし、小学生が稲作を体験する米学習や、高校生が地元の食材を使って地産地消について学ぶ食物研究など、安平町の魅力を子どもたちに感じてもらえる授業を地域の方々や先生方とともに作っています。

目の前の人に寄り添ったサポート

業務を進める上で重要なのが、先生や講師の方との連携です。日々お忙しい先生方には負担をかけないよう要望を伺いながら打ち合わせを行ったり、地域の講師となる方には「こういう目的で授業を行いたいので、是非子どもたちに教えてください!」とお願いし、サポートするなど、いつも目の前の人に寄り添うことを心がけています。

今関わっている子どもたちと働くという夢

安平町の子どもたちは、自然に挨拶をする素直な子が多いです。これも、地域全体が子どもたちの個性を育もうとするアットホームな雰囲気のおかげだと思います。彼らが大人になった時、ふるさと教育・学社融合の授業を思い出し、まちのためにアクションを起こしたいと思ってくれたら、これ以上に嬉しいことはないですね。いつか彼らと一緒に働くことが密かな目標です。

コロナ禍に挑戦した動画発信

新しいことにチャレンジしやすく、信頼できる仲間がいるのも安平町役場の魅力です。

コロナ禍で事業が中止になった際、「あびら!おうちdeミッション!」という動画発信に挑戦しました。家から出られない、行動制限がある中でも、町民におうち時間を楽しんでもらいたいと、地域の人を巻き込みながら企画・撮影・編集を行いました。

私たちの提案を快く承諾してくれた上司、試行錯誤しながら一緒に制作したメンバーや地域の方にはとても感謝しています。

安平町を志す人に向けて

私は仕事で、相手の気持ちに寄り添うことを大切にしています。言葉だけでなく、その裏側にどんな思いがあるかを想像することで、相手の求める提案ができたらと思います。どんな仕事をする時も、人の心に寄り添える、そんな思いやりのある人を待っています!

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