こんにちは。
STANDAGE代表の足立です。
STANDAGEを創業して今年、9年になります。
今では従業員数も110名を超え、
「ちゃんとした会社になってきたな…」と思う一方で、
大森(副社長)と2人で始めた“会社ごっこ”のような頃から、
山ほどの意思決定をしてきました。
本日は、私の意思決定のその裏側を少しお話したいと思います。
日々、経営をしていて思うことは、
ベンチャー企業というのは、本当に何が正解かわからない。
色々なことを試して、失敗して、またトライして…その繰り返しです。
最初から成功なんて見えていたわけではないし、天才経営者のように
「初手から勝ち筋が見える」タイプでもありません。
少なくとも私は、そうじゃなかった。
それでも社長という役割は、
成功するかどうか分からない中でも意思決定を下すことを求められます。
目次
- 正解のない世界で、何を基準に決めてきたか
- 「最後までやり切れる人間だ」という自信をどうつくるか
- 経営の意思決定は「白か黒か」ではない
- 最後に
■ 正解のない世界で、何を基準に決めてきたか
誤解を恐れずに言うと、
意思決定が“当たるかどうか”はそこまで重要じゃない。
大事なのは、
「この決断なら、結果がどう転んでも最後まで自分がやり切れるか?」
ここです。
正解の分かる意思決定なんて、最初からほぼありません。だからこそ、自分の中の“軸”が本当に大切になる。
その軸というのが、
「ミッション・ビジョン・バリュー」
STANDAGEのミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は、
理念のための理念じゃなく、
「私自身が意思決定をするときの“判断の物差し“」になっています。

■「最後までやり切れる人間だ」という自信をどうつくるか
そして、もう一つ大きいのが、
「自分は決めたことを最後までやれる人間だ」という自信。
これは、日々の積み重ねでしか作れません。
例えば、土曜日は“トレーニングデー”と決めています。
朝9時からHIITトレーニングを1時間、その後休んで、夕方からは空手の稽古。
空手ははじめてから6年、HIITトレーニングも4年目になります。
金曜日の夜に会食があり、二日酔いになって本当に行きたくない朝もある。
それでもジムに行って、半分酔った頭でもトレーニングで追い込む。
極真空手の通っている道場には、高校生・大学生の全日本チャンピョンクラスがゴロゴロいますので、彼らと全力で組手をします。
しんどいし、辛い、痛い。。。
それでも続ける。
「今日だけ頑張ろう」と続けていると、
気が付いたら、3年、4年、5年経っている。
“きつくても、逃げなかった”
という小さな積み重ねが、
最後の最後、経営判断は誰にも頼れない、
何が正解かその時点でわからなくても、経営判断を下すその時に、
”自分ならこれをやりきれる”
なんの根拠もない自分への信頼と自信が必要になります。
私が、STANDAGEの7valuesの中で、NEVER GIVE UPを大事にしているのは、これが理由です。

7Values
■ 経営の意思決定は「白か黒か」ではない
この9年間で強く感じているのが、
意思決定は白か黒かを決めることじゃないということです。
ほとんどの局面は、白にも黒にも振り切れないグレーの中で、それでも前に進まなきゃいけない。
つまり必要なのは、
適切なタイミングで、適切な“強度”でアクセルを踏むこと。
と、思っています。
9年間で市場から退場していった会社を多く見てきました。
一番多い失敗は、
「踏むべきでないタイミングでアクセルを踏んでしまった」
「チャンスを思ってアクセルを踏みすぎてしまった」このパターンでした。 逆に、踏むべきタイミングで踏まないと、成長のチャンスを永遠に逃します。
アクセルを「5」で踏むのか「2でキープ」なのか、
それとも「一気に8で踏む」のか。
これを調整するのが経営者の仕事です。
社員はよく「やるならやる、やらないならやらない、はっきりしてほしい」と、言います。
その気持ちも分かります。
しかし、経営ってそんなに単純ではない。
“まだやめるべきじゃないけど、全力でやるフェーズでもない”
という状態は普通に存在する。
この、グレーのまま耐える力も、
経営者にはとても重要なスキルだと思っています。
■ 最後に
経営の意思決定というと、「正しい答えを選ぶこと」と思われがちですが、
実際はそうではありません。
正解は分からない。
だからこそ、
自分自身が納得できる軸を持ち、最後までやり抜く覚悟を持つこと。
さらに、
アクセルを踏むタイミングと強さの調整ができること。
これこそ私が9年間で最も大事だと思っている意思決定の本質です。
そして何より、
毎日の積み重ねこそが、その意思決定を支える土台になる。
私自身もまだまだ挑戦の途中ですが、
これからも“逃げない自分”を作り続けながら、
来るべきタイミングでしっかりアクセルを踏める経営者でありたいと思っています。
足立 彰紀(あだち・あきのり)
株式会社STANDAGE 創業者 / 代表取締役CEO
1984年生まれ。大分県出身。九州大学大学院を卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。医薬品の輸出入や、海外における工場建設などのプロジェクトマネジメントに従事。アジアや欧米を飛び回る日々を過ごし、2016年からは石油化学品の先物トレーダーとしてトレーディングに携わる。
ビットコインと出会い、国際貿易の経験から銀行等を介さずに価値を移動できる仮想通貨に衝撃を受ける。フィンテックが世界を変えると確信し、2017年3月に伊藤忠の後輩で現副社長の大森と共に株式会社STANDAGEを設立。現在はブロックチェーン技術を使った新国際決済システムを含む貿易プラットフォーム「デジトラッド」の開発・運営を手掛けながら、国内中小企業の輸出進出支援にも取り組んでいる。
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