【社員インタビュー Vol.15】『テクノロジーのチカラで製造現場を進化させる!』元自動車メーカーの生産技術エンジニアがスタートアップでの事業開発に挑戦した理由とは。
2022年5月にカスタマーサクセスとして永井慶さんが入社しました!
▼永井慶(ながい・けい)
長岡技術科学大学大学院を修了後、スタンレー電気株式会社へ入社。生産技術部門にて、自動車用ランプの工法開発と生産ライン構築を7年間経験。その後、完成車メーカーのマツダ株式会社へ移り、生産技術部門にてSKYACTIVエンジンの生産ライン設備開発、導入を5年間経験。検査工程の自動化をリード。2020年に株式会社XTIAへ参画し、スタートアップでの事業開発を経験。2022年5月にアダコテックに参画。
元々は自動車メーカーで生産技術エンジニア職だった永井さん。なぜスタートアップでの事業開発という仕事に興味を持ち、アダコテックにジョインしたのか、ご本人にインタビューしました。
ーーー本日は宜しくお願いします!生産技術から事業開発というユニークなキャリアチェンジの永井さんですが、まずは生産技術時代のご経験を教えてください。
≪「自走する」経験をできたスタンレー電気時代 ≫
新卒でスタンレー電気に入社したところから私のキャリアがスタートします。スタンレー電気では生産技術部門に配属され、自動車用ヘッドランプ生産ライン構築の仕事を中心に研究開発の仕事なども経験しました。スタンレー電気は若手にも裁量を与えてくれる風土があったので、新規ライン構築の際には企画段階から新しいアイデアや新技術を取り込むなど、たくさんのチャレンジをさせてもらいました。取り組んだ内容で成功も失敗もありましたが、20代の若いうちに自分のアタマで一から考えたアイデアやプランをプロジェクト化し、プロジェクト計画から実行まで『自走』できたのは、非常に貴重な経験でした。ここでの経験が私の今の仕事スタイルにも大きく影響を与えています。
≪ 製造現場の課題にひたすら向き合ったマツダ時代 ≫
スタンレー電気で7年間働いた後、自動車メーカーのマツダへ転職しました。マツダでは生産技術部門において、エンジン鋳造部品の検査工程構築を担当しました。
鋳造部品の検査は人手による作業が中心ですが、10キロを超える重量物を手で持ち上げながら全面を数十秒以内で目視検査するという、体力と精神力、そして集中力が要求される大変ハードな職場でした。その人海戦術に頼っている検査工程をいかに自動化し、過酷な作業から解放するか。それがマツダで私に与えられたミッションでした。
『従来の検査機器だけでは課題解決ができない』
検査工程は製造や搬送の工程に比べると、特に自動化が難しい領域です。私が取り組んでいた鋳造品の検査も容易に自動化できるものではなく、既成品のセンサや画像処理機器等を組み合わせても、人間と同じ水準の検査レベルを達成できず、何度も壁にぶつかりました。当時の苦労話を書き出すと本を出版できてしまうくらい長くなるので割愛しますが(笑)、一番の課題は、まだ世の中に人間の作業を置き換えられるプロダクトやテクノロジーがないことでした。
ーーーその後XTIAさんに転職されたのですね。大手企業からスタートアップ、しかも事業開発の仕事への転身は大きな変化だったのではないでしょうか?
そうですね。マツダで約5年間勤務した後、光コムという高精度レーザ製品を開発しているスタートアップのXTIAに転職し、製造業向けのプロダクトを開発・事業化していく事業開発PMの仕事に就きました。大企業からスタートアップへ、そしてエンジニアから事業開発という2大変化で多少不安もありましたが、製造現場の課題をテクノロジーの力で解決できるプロダクト開発に携われるというワクワク感でいっぱいでした。事業開発においては顧客の課題が何かを解像度高く理解する必要がありますが、私は元々自分自身が顧客側の立場にいたため、事業開発の業務においてその知識をフルに生かすことができました。アダコテックも製造業向けのプロダクトを提供しているので、生産技術時代に得た知識や経験は業務を進める中で大変役立っています。
ーーーXTIAさんで活躍されている中、アダコテックへの転職を考えたのはどのようなきっかけ、理由があったのでしょうか?
アダコテックを知ったのは、XTIA時代にお付き合いのあった大手メーカーさんから紹介されたことがきっかけです。アダコテックのコア技術である『HLAC』を使った外観検査AIの説明を受け、大変魅力的なプロダクトだと感じました。良品画像データ100枚程度で特徴量を学習させられること、判定ロジックの説明性の高さ、実運用開始後でもカイゼンのPDCAをスピーディに回せることなど、直感的にこれは実際の現場でしっかり運用ができる検品AI技術だと感じました。私もマツダ時代にDeep Learningを使った外観検査AIの導入検討をしたことがあったのですが、学習枚数が膨大なことや、不良品学習のための不良ワークが狙い通りにつくれないなど、なかなか量産適用まで至らなかった経験があります。
アダコテックの外観検査AIは、これらの課題を解決できる現場に寄り添ったプロダクトだと強く感じ、自分も徐々に興味を惹かれていきました。
ーーーアダコテックに入社しようと思った決め手はなんだったのでしょうか?
入社を決意した理由は2つあります。
まず1つ目は、代表の河邑から伝えられた会社のビジョンに心から共感したことです。
アダコテックは『テクノロジーの力でものづくり現場をもっと楽しく、クリエイティブにする』というビジョンがあり、そのメッセージが過去生産技術職だった私が叶えたかった想いと完全に一致していました。検査という繰り返しで負荷が高い仕事をテクノロジーの力を使って解決し、本来人間にしかできないことを人間がやる世界。まさに自分が実現したかったあるべき姿でした。
2つ目は、アダコテックのメンバーと一緒に働きたいという想いです。採用面談では、ビジネスメンバー、エンジニアメンバーのたくさんの方とお会いさせていただいたのですが、メンバーの皆さんの会社を成長させていく前向きな姿勢と、それぞれバックグラウンドが全く異なるメンバー同士なのにお互いが敬意をもちながら相手から貪欲に学習・吸収していく姿勢が非常に魅力的でした。
このメンバーと一緒に仕事をしたら自分ももっと成長できると強く感じ、アダコテックに入社することを決めました。
ーーー実際に入社してみてどうでしたか?
まず入社前後のギャップについては、全くといっていいほどありませんでした。選考を通じてたくさんのメンバーの方々と本音ベースでお話できていたことや、内定をいただいた後、自分から希望してインターン的に週1回ほどオフィスに伺い意見交換をさせていただいたこともあり、入社前から業務イメージの解像度をかなり高められていました。
入社してから新たに感じた良い点としては、アダコテックはナレッジシェアの文化がしっかり醸成されていることです。案件を進める中でビジネス面と技術面での気づきや良かった点、悪かった点などを全社員で共有し、次に生かしていく。大変素晴らしい文化だと感じました。
ーーー今後、アダコテックをどのような会社にしていきたいですか?
現在製造業の大手メーカーを中心にアダコテックの検品AIの導入が徐々に進んでいますが、これから大手メーカー以外の製造現場にもどんどん普及させていきたいと考えています。
プロダクトを磨き上げ、遠くない未来にアダコテックの検品AIを製造現場におけるデファクトスタンダードにしていきたいです。
ーーーどのような人と一緒に働きたいですか?
アダコテックではまさにこれから事業を大きくし、会社を急成長させていくフェーズです。共に会社を成長させていけるメンバーを募集しています。
アダコテックのメンバーはバックグラウンドはそれぞれ異なりますが、各々が強みを発揮しながら共に成長していける風土ができています。お互いを高めながら、未来志向で物事を考え実行していける方、是非アダコテックで一緒に働きましょう!