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キャリアを積み重ねる中で、ふと成長の停滞を感じることはないでしょうか。多くの経験を積んだエンジニアの皆さんが次に乗り越えるべき壁、それは、技術の限界ではなく、「組織力の限界」かもしれません。
どれほどのスキルを持とうとも、複雑化するプロジェクトにおいて個人が出せる成果には限度があります。真に大きな価値を生み出し、自身のキャリアをさらに一段階引き上げるために問われるのは「チームで価値を創出するチカラ(貢献力)」です。
「チームで価値を創出する力」が問われる理由
単なる技術力の高さでは越えられない壁
複雑化する開発
現代のソフトウェア開発は、マイクロサービス化やクラウドネイティブ化、そして多様な技術スタックの組み合わせにより、驚くほど複雑になっています。たった1人がすべての技術領域に精通し、全体を把握し続けることは、もはや不可能と言えるでしょう。
結果として、プロジェクトの成功は、個々の技術力の総和ではなく、異なる専門性を持つメンバー同士がいかに連携し課題を解決できるか、つまり「チーム力」に依存します。
ステークホルダーとの連携
開発は今や“言われたものを作るだけ”ではなくなっています。初期段階からパートナーとして、事業の成功というゴールを共有することを求められているのです。
この関係性では、営業やクライアントの事業サイドといったステークホルダーたちと対話し、ニーズを引き出した上で技術的な制約を分かりやすく伝え、合意形成を図る能力が求められます。これもまた、一人では完結しない「チームへの貢献力」の一部です。
「成果を出すチーム」と「個人プレイヤーの集まり」
価値の転換点
個人スキルの高いエンジニアが集まったとして、それは必ずしも出来高を担保しません。単独のプレイヤーは「自分が何をしたか」によって評価されますが、真に価値を創出するチームにおいては、「自分が他者をどう活かしたか」へと価値の基準が転換します。
自身の経験や知見を、ドキュメント化やレビュー、勉強会などを通じてチーム全体に共有したり、特定のメンバーに負荷が集中しないようボトルネックを取り除くなどの行為こそがチームの生産性を底上げし、結果として自身の評価を高めます。
チームに貢献するマインド
経験を積んだエンジニアは、次世代を育成し、チームの持続的な成長にコミットする役割を担うことになります。後輩の成長をサポートする時間は、自分の手を動かす時間を奪う「コスト」に見えるかもしれません。
しかし、育成を通じて組織全体の技術レベルが向上すれば、自身の負荷が減ってより高度な課題に集中できるというリターンとなって返ってきます。
「他者の成長は自らの成長」というマインドこそ、貢献力を伸ばす第一歩です。
「1人でやる」から卒業しよう:貢献力の構成要素3つ
「チームで価値を創出する力」は、具体的に以下の3つに分解して磨くことができます。
1. レバレッジ力
チーミング
チームとグループとでは何が違うのか、皆さんはご存知でしょうか?
似て非なるこれらには、明確な差が存在します。共通の目的を必ずしも持つとは限らない集合がグループ、共通目標に向かって協働するため各自の自主性に基づく集合がチームであると覚えておきましょう。
つまり、グループは集まりの状態を指し、チームは目的に向けて機能する協働体です。
成果を出す構造を作る
プロジェクトがチームとして機能するためには、目的の設定や役割の明確化、協働の促進等が行われ、状況に応じて最適なリソースを組み合わせることで柔軟に課題解決にあたる必要があります。
メンバー全員でスムーズに協働し、高品質なアウトプットを出せる仕組みを構築するのがレバレッジ力の核心です。
2. 組織力
リーダーシップ&フォロワーシップ
リーダーシップが目標を示して方向づけ、メンバーの力を引き出すのに対し、フォロワーシップは役割を果たし、リーダーや組織の目的達成を支える行動を指します。フォロワーは指示を待つだけではなく、必要なときは提案し、改善を促す主体的な支援者です。
リーダーシップは役職のことではなく、同様にフォロワーシップも指示待ちを指していません。両者が相互補完的に機能することで組織は高い成果を生み出すことができます。
主に従になる
時にはチームを率いる「主」となって舵取りをし、自分より知見の深いメンバーがいた際には進んで「従」となってサポートに回る。どちらか片方だけではない、この切り替えの柔軟性が、チームの自律性を高めてくれます。
これは、短期的な成果よりも、チーム全体の長期的な能力開発を優先する決断であり、より高度な貢献力と言えます。
3. 貢献力
ファシリテーション力
ファシリテーション力は、会議や議論の場を円滑に進める力に留まりません。チーム内の意見の対立やステークホルダー間の認識のズレを建設的な方向に導く力です。
全員の納得を得られるまで議論を尽くし、決定事項を明確にし、行動への落とし込みを促すこの能力は、技術的な専門知識と同じくらい、プロジェクトを成功に導くために不可欠です。
ファシリテーターになる
技術的な議論において、最強のプレイヤーである必要はありません。重要なのは、メンバーが持つアイデアや知識が最大限に引き出され、統合される場を作ることです。あなたがファシリテーターとなり、進行をサポートすることで、チームの総力戦を実現します。
利害や視点の違いが生む段差は必ず存在しますが、全員が意識していれば解決がより容易になるという意味でも、ファシリテーターの存在は重要です。
Nucoという選択肢
制度・文化
ナレッジシェアの推進:自主的な勉強会や、技術的な課題解決に特化したチャットチャンネルでの積極的な発言は、すべてチームへの貢献として奨励されています。
研修: Nucoには、経験者もそうでない人も所属しているため、先輩や上司からの教えを後進に受け継ぎ、循環させる環境が整っています。超実践型の研修で新しい分野への挑戦も可能です!
成長はチームの中にある
中堅以上のエンジニアが「チームで価値を創出するチカラ」を磨き、さらに成長できる場所です。個人の能力をチームへの貢献として最大化するための環境を整備しています。
Nucoの評価制度では、個人の成果だけではなく、「チームの生産性向上にどれだけ貢献したか」を指標としています。具体的には、レビューの質、ドキュメント整備の充実度、後進育成への関与、知見共有などが正当に評価されます。
こんな人に来てほしい
自分の力をチーム全体の成果として最大化したい方:「自分の力で100の成果を出す」ことよりも、「チーム全体の力を引き出し、500の成果を出す構造を設計・実行する」ことにやりがいを感じる方。
チームで成果を出す楽しさ・難しさを味わいたい方:人で完結しない、より複雑で、より大きな課題に挑戦したい方。他者と連携する中で生じる課題や困難を、自身の成長の糧と捉えられる方。
採用担当より
私たちが必要としているのは、『すごい技術者』であると同時に、『チームをすごい状態にできる技術者』です。
あなたの知見をチーム全体に還元することで、自分自身もさらに成長できるフィールドが整っています。あなたの貢献力が、Nucoの組織力を次のレベルに引き上げることを期待しています。
キャリアの次なる高みは、個人技術の深化だけでは到達できません。
成長は、「チームで価値を創出する力」すなわち貢献力を磨くことの中にあります。Nucoで、あなたの持つ優れた技術をクライアントの事業成功という最大のアウトプットへと昇華させませんか?
「技術の限界」から「組織力の限界」へ。あなたの貢献が未来を創ります。