こんにちは。株式会社WILLCO、人事担当の森田です。
WILLCOの主力事業「LEGAL JOB BOARD」は、弁護士、司法書士、弁理士、土地家屋調査士といった士業専門職に特化した人材紹介サービスです。その中で弁護士・法務セクションを担っているのが、庄司侑太郎さんです。
2022年10月に大手商社から第二新卒で入社し、2024年2月にリーダーへ。現在は最年少の事業責任者として、チームだけでなく事業そのものを動かす立場にいます。
入社してまもなく一度だけ予算を落として以来、30ヶ月間、個人予算の未達がありません。「未達は死だ」という信条で数字にコミットしてきた庄司さんが、この1年、どうやって「プレイヤーとして成果を出す」から「人と組織を動かす」へ移っていったのかを聞きました。
コントロールできないことが、圧倒的に増えた
この1年で、役割はどう変わりましたか。
チームのメンバーは、当初の3名程度から7名になりました。仕事の内容も大きく変わっています。以前は自分が成果を出すことに集中していましたが、今は数字に直結しない仕事が明らかに増えました。イベントの登壇、他社とのアライアンス交渉、経営会議への参加など、自分一人でコントロールできることよりも、他者を動かしながら進めていく仕事の割合がどんどん高くなっています。
プレイヤー時代との最大の違いは何ですか。
コントロールできないことが、圧倒的に増えたことですね。
自分自身のことは自分でコントロールできます。でもメンバーが増え、担う役割が広がると、他者はコントロールできません。どうチームとして価値を出していくか、どう組織として勝てる状態を作るか、そこに思考の比重が移っていきました。
視点が変わった、というのが一番大きな変化だと思っています。自分視点から、事業にとって何が最適か、この組織全体で見たとき何が必要か、という視点に転換したことで、最初は戸惑いもありました。
チームの売上の9割を、一人で担い続けた時期
リーダーになってから、いちばん苦戦したことを教えてください。
一定期間、自分しか売上を出せない状態が続いたことです。チームの売上の9割を自分一人で担い続けた時期が何ヶ月か続き、どうすればいいんだろうと本当に悩みました。
自分がやればチームとして達成できる。でもそれでは何も変わらない。このまま続けていいのか、という焦りがずっとありました。
悩んだ末に出した答えは、「自分がやり続けながら、メンバーに寄り添い続ける」ことでした。成果が出ていないメンバーのところへ、待つのではなくこちらから向き合い、踏み込んで話を聞くというマネジメントを心がけました。
人材業界で、人の仕事を支援する会社ですから、人を責めるような文化は、自分が目指すものとは根本的に違います。だからこそ、時間をかけて、一歩踏み込んだコミュニケーションを取り続けました。しんどいし、遠回りに見えるかもしれない。でも今振り返ると、それが正解だったと思っています。
「しんどいコミュニケーション」とは、どういうことですか。
言いたくないことでも言う、ということです。メンバーのためを思って、あえて一歩踏み込んで厳しいことを伝える。楽な方に逃げない、ということでもあります。
ただ、寄り添いすぎることとは違います。感情的な悩みに必要以上に引っ張られると、組織として間違った方向に行ってしまうことがあります。そのバランスが、今もいちばん難しいと感じています。相手に興味と情熱を持って向き合いながら、事業の方向からブレない。その両立が、自身の大きなテーマです。
求められるのは「何でもやれる人」
WILLCOで求められるリーダーとは、どんな人だと思いますか。
一言で言えば、「何でもやれる人」です。
ベンチャーで活躍するリーダーは、自分で手を動かしながらピープルマネジメントもできて、中長期の戦略も考えながら動ける人じゃないかと思います。世の中にそんな人はほとんどいませんが、それが求められている。管理型のマネージャーはいらなくて、現場を走りながら組織も事業も動かせる人が必要だと感じています。
自分がどれだけ売上を出しても、自分がいなくなったら終わり、では意味がありません。再現性のある仕組みを作って、チームとして勝てる状態にしないといけない。
今期はそれが少し形になってきた実感があります。自分一人への依存度が下がって、メンバーそれぞれが売上を担えるようになってきた。それが、マネージャーとしての本当の成果だと思っています。
メンバーの育成で意識していることはありますか。
その人のやりたいこと、なりたい姿を引き出して、そこに向けたモチベーションを高めていくことです。「こうしろ、ああしろ」という指示型のマネジメントは古いと思っていて、内発的な動機をどう引き出すかをずっと考えています。
一方で、無理しすぎるのではなく、本人が背負える分だけ背負えばいいとも思っています。自分と同じ水準で働くことを全員に求めるわけではないし、それぞれが自分の人生を幸せにするための「仕事の在り方」を持っていていい。
自分の成果が、人の成長に変わる瞬間
リーダーを経験してみて、いかがですか。
プレイヤー時代の喜びは、どこまでいっても自分の数字が上限でした。今は、自分が数字を持たない状態でも事業が伸びていきます。仲間が成長し、やがて自分の記録を超えていく姿を間近で見られることは、プレイヤーのままでは味わえなかった喜びです。
この積み重ねは、事業が育っていく実感として確かに返ってきます。3年前と比べると事業の売上規模は大きく拡大し、求人数も200件から300件程度だったものが900件になりました。一人ひとりの成長が、数字やお客様への提供価値の拡大として返ってくる喜びは、リーダーという仕事の醍醐味だと感じています。
これからリーダーを目指す方に、伝えたいことはありますか。
しんどいコミュニケーションから、逃げないこと。それに尽きると思います。
踏み込みにくい場面でこそ、踏み込む。言いにくいことこそ、言葉にする。それが結局、人を伸ばし、自分を成長させる一番の近道だと、これまでの経験が証明してくれました。
ベンチャーのリーダーという仕事に、決まりきった正解はありません。だからこそ、自分の頭で考え、自分の意志で動き続けるしかない。それは決して楽な道ではありませんが、その分だけ確実に、自分という人間の力になっていきます。
取材後記
30ヶ月、未達ゼロ。その裏側には、チームの9割を一人で担い続けた苦しい時期や、しんどいコミュニケーションから逃げなかった日々がありました。それでも庄司さんは、自分を責めず、人も責めず、淡々と、自分にできることを積み重ねてきました。
「成果を出す人」から「人と組織を動かす人」へ。その変化の途中にいる庄司さんの姿は、これからWILLCOで挑戦したいと考えている方にとって、一つの道しるべになるはずです。
WILLCOの公式noteでは、本記事の全編を公開しています。
WILLCOのストーリーでは、メンバーの働き方や組織の取り組みを継続的にお届けしています。