情報共有の不足を補い急成長に伴う問題の改善を
TCBは美容医療の領域において、かつてないほどの発展を遂げています。クリニック数は60 院の大台を突破し、業界第2位を確立したと確言できる規模となるでしょう。このコロナ禍においてTCB がその勢いを失うことなく成長できたのは、ひとえにTCBを構成するドクター・スタッフ一人ひとりの理解、そして努力の賜物なのではないでしょうか。
さて、そのような中で今のTCBには急成長に伴う「情報共有の不足」があると感じています。これは全職員を対象に実施したアンケート結果などからも見てとれるのですが、組織が大きくなる中で往々にして起こり得る問題であり、特に今のTCBのような急拡大している組織に顕著です。
小さな組織の中ではお互いに声を掛け合うこともできますが、人も増えればなかなかそうはいきません。組織を円滑に動かすための役職も増えましたが、そうすると現場の声もなかなか経営層まで届きにくくなるものです。そしてそれらの問題を補うための仕組み作りが、グループの成長速度にまだまだ追い付いていないように感じています。広報PR部では、今後はこういった情報共有に対しての仕組み、体制を強化していきたいと考えています。
「個の成功」を「組織の成功」へ。ナレッジ共有の必要性とこれから
以前、組織から特別指導医や幹部スタッフを対象に、多店舗展開のマネジメントについての書籍が配布されたことがありました(『チェーンストアのマネジメント』著:渥美 俊一)。その内容にも紐付いたことなのですが、今後のTCBは「個」以上に「組織」としての成長をより意識した取り組みを強化しなくてはならない段階にあります。情報を管理・統制して個を伸ばすのではなく、組織のために個の情報を活用すること。もっと具体的にいえば、各クリニックが目の前の患者様の対応から得られたナレッジを、組織のナレッジとして横波及していく必要があるということです。
広報PR部として、手始めにグループの社内報であるFlourishを活用していこうと考えています。そこで各クリニックの取り組みなどを紹介していくページを設け、皆様に情報をお届けしようと思います。前回は横浜駅前院、Vol.9より掲載スペースを増やして仙台院の取り組みが紹介されています。話を聞いていると、各クリニックに患者様の満足に紐づく素晴らしい取り組みがいくつもあり、それらをクリニック単一のナレッジとしておくのは、非常に勿体ないことであると思いました。もちろんクリニック毎の事情や個性もありますので、他院の成功事例などを活用するかどうかは皆様次第です。しかしながら、そこには必ず患者様の満足度の向上につながるヒントは得られると思います。ぜひそれらの情報を活用していっていただきたいです。今後定例企画として、他のクリニックにも取り組みを聴取していきたいと考えています。
オフィスでいくら患者様の満足について考えても、日々患者様と接しているクリニックの考えには及びません。皆様のご協力が更なるTCBの発展に繋がると確信しておりますので、“我こそは”というクリニックがあれば、ぜひ積極的に情報共有をいただきたいと思います。