1
/
5

【執行役員(営業部管掌) インタビュー】ビジネスの勝機を捉え、AIで世界を変革するために

株式会社APTOでは、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。大手出版会社から起業した経験を持つ狩野さんも、その一人。ハイキャリア人材として培ってきた経験を「AI」という未知の領域で試し、会社を成長拡大へ導いていこうとしています。

スタートアップ企業でチャレンジする醍醐味や、AI業界だから味わえるビジネスの面白さについて伺いました。

狩野 洋一 / 執行役員(営業部管掌)

新卒で株式会社集英社に入社し、漫画雑誌の編集を担当。29歳で起業したことがきっかけで株式会社APTOと出会う。その後、サイバーセキュリティ会社のボードメンバーとして入社。マーケティングディレクターポジションにて参画。その後、2022年6月に株式会社APTOへ入社。

「農業や漁業などの一次産業にも役立てる」AIによる社会課題の解決に魅せられて

ーー今までのご経歴について教えてください。

新卒入社した集英社では、漫画雑誌の編集を担当しました。そこから29歳で起業。企業のマーケティングイベントの運営やキャスティング、制作などを手がけていました。

その後、サイバーセキュリティSaaSの会社にジョイン。ボードメンバーとしてマーケティングディレクターを務めていましたが、そんな中ひょんなことから代表の高品と出会い、これまでのキャリアを評価いただけたのか、APTOの展示会出展サポートや制作物の依頼をいただけるようになって、APTOと深くかかわるようになりました。

ーーAPTOに入社したきっかけは何だったのでしょうか?

非常にシンプルな理由で、プロダクトに魅力があると感じたからです。昔から海外旅行が好きで、10代の頃から発展途上国をよく訪れていました。そこで生活に困窮している人たちを目の当たりにして、いつも「何か貢献したい」と思っていたんですね。

APTOが提供しているプロダクトである「harBest」は、スマホさえあればAI開発に必要なデータ収集・アノテーションができます。つまり、どんな環境に住んでいても、アプリを通じて稼ぐことが可能です。この点は非常に魅力的だと感じました。生まれ育った環境に関係なく、自立するためのチャンスを提供できるのではないかと思いました。

ーー元々AIに興味関心をお持ちだったのですか?

いいえ、さっぱりわかっていませんでした。ジョインする前にある程度インプットに励んではいましたが、実際にAIが持つ可能性を肌で感じるようになったのはジョインしてしばらく経った頃でしたね。

AIは画像・動画・音声・テキストなどのデータをベースに、様々なソリューションが生み出せます。たとえば「農作業」。高齢化が進み、作業カロリーが高いこともあって「離農」が増えていますよね。2022年~2023年にかけて、APTOでは「エッジAI」で作業の一端を手助けできるように「ピーマン収穫ロボット」の精度を上げるお手伝いをさせていただきました。

この件では「ロボットアームを使ってピーマンを正確に収穫する」ことが求められまして、

  • ①まずは大量の「ピーマンの画像データ」を収集
  • ②次に、画像に対してアノテーションを実施
  • ③モデルに再学習

この①~③を繰り返し実施しました。

どの項目も精度向上に大変重要ではありますが、「質の高いデータ」を「大量に」収集するのは非常にリソースがかかるもので、弊社はそのお手伝いをしております。

農業のみならず、漁業や林業といった一次産業への貢献、労働力不足が原因で衰退の一途を辿る日本の伝統文化を継承など、「harBest」は今後も様々な社会課題解決に携われるソリューションであると強く実感しています。

AIの発展に欠かせない「人の介入」を支える仕組み

ーー狩野さんのAPTOでの役割について教えてください。

基本的にはビジネスサイドの統括をしています。営業、マーケティングに加えて、採用なども行っていますね。

営業に関しては、フィールドセールスとインサイドセールスのマネジメントを担当。商談と並行してカスタマーサクセスの進捗状況も把握しながら、より良い提案を行っています。

マーケティングに関しては外部スタッフとも連携し、問い合わせにつながるリードの獲得やコンテンツ制作のディレクションを進めています。

ファイナンス面では代表と一緒に事業計画の作成や与実管理、株主とのコミュニケーションなど、経営的側面でかかわりつつ、採用、入退社対応、面談、販売代理店や業務提携パートナー探しなども行っています。

ーー幅広い業務を担当する中で、セールスとマーケティングを中心に見ているということでしょうか?

そうですね。今はウェビナーや展示会で認知度を高め、成功事例を積極的に世の中に公開し、興味関心を持っていただくことを重点的に動いています。

私たちが提供しているサービスには、手触り感がないことが課題だと捉えています。「飲んで美味しい」「見て美しい」などの五感に働きかけるようなわかりやすい点がないので、AIを活用した先のイメージが難しいのです。

また、「AI課題」を抱えているクライアントは少数で、提案を受けて初めて「確かに活用できる」と気付いてもらえるので、どれだけソリューション提案を行えるかが、受注に直結します。

ですので、まずは自社のAI活用イメージを持ってもらうために、導入事例を紹介しながら積極的に接点を持つようにしていますね。

ーーAPTOが提供しているプロダクトの魅力や強みは、何でしょうか?

AIはデータ、アルゴリズム、計算の大きく3つの領域に分解できます。弊社はその中で「データ」にフォーカスをしたサービスを提供しています。

(参照:2024年4月23日実施 大規模言語モデル関係者必見のLLM構築発表会!~LLM構築におけるInstruction Dataの重要性とData Centric開発をした事例~)

AIの精度を高めるには「データの量」がポイント。他の2つに注力しようとすると、膨大な資金力が必要になりますが、弊社ではAIプラットフォーム『harBest』を活用したデータ収集が可能です。

さらに、弊社は収集したデータをラベリングする「アノテーション作業」まで一貫して対応できます。AI開発の受託はもちろん、データ収集やアノテーションなど、AI開発にかかわる課題をワンストップで解決できることがAPTOのプロダクト「harBest」の魅力ではないでしょうか。

加えて、こうしたデータ作業を「一般の方の余暇時間を有効活用して行っている」点も魅力の一つですね。一般の方が「ポイ活」というスタイルでスマホアプリ「harBest」を通じたデータ作成に励んでいただけるほど、日本国内をはじめ世界中のAI開発が加速、精度向上するというビジネスモデルは魅力的だと思います。

harBest_LP
https://harbest.site/

ーービジネスにおいて、どのような部分に「AIの魅力」を感じていますか?

AIが面白いのは「ホリゾンタル(水平)」にビジネスを展開できる性質にあります。つまり、あらゆる業種・業界で活用できる可能性があり、ビジネスを水平展開できるということです。

業種・業界ごとに特徴は違うものの、普遍的な共通項があることも多く、一つの成功事例がまた違った業種・業界にも活かせるといったイメージです。このホリゾンタルな性質があるがゆえに、可能性も無限大で、将来性を感じさせるお客様のワクワク感・面白みにも繋がっているのだと感じます。

APTOが実現を目指す「理想の世界」とは

ーーAPTOが目指している今後の目標について、教えてください。

今後はSaaSツールの開発に注力し、「誰でもどこでも簡単にAIツールが開発できる世界」を実現したいと考えています。そのためには今以上に多くのデータと人材が必要になります。

企業がAIを導入し、浸透していくにはまだまだ時間がかかります。特に国内においては。むしろ個人が、自分のタスクを効率化させるために「AIを使おう」とする世界の方が、先にやってくるのではないかと思っています。

AIが社会に浸透して、当たり前のように活用されるようになったタイミングでは「AIデータといえばharBest」と想起されていることを目指したいです。

ーーAIの社会的な認知を変えていくことが、APTOのチャレンジでもあるのですね。

そうですね。まだまだ本格的に導入している企業は少ないですし、本質的な業務に絡めて活用できている企業もほとんどありません。そうした理由の一つに「アノテーションをする人がおらず、十分な品質のデータが揃わない」という課題があります。その壁を取り払っていくことも弊社の役割だと考えますし、もっともっとAIを身近なものにし、真のDXにつなげることで、日本の競争力をもう一度世界水準に押し上げたいですね。

現在『harBest』の登録者は2万人。スマホアプリと連動させてクラウドワーカーに直接発注し、データ収集・アノテーションができるツールは国内唯一。雇用を生み、経済格差を埋めるなどの社会課題の解決にもつながります。この独自性のある強みを活かして、AIを取り巻く世界観を変えていきたいです。

Invitation from 株式会社APTO
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社APTO's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Ryo Takashina's Story
Let Ryo Takashina's company know you're interested in their content