「ソーシャルインクルージョンを実現し、すべての人が活躍する社会を創る」
このミッションのもと、インクルードでは日々、障害のある方やメンタル不調を抱える方の「安定就労」を支援しています。
では、支援を行う私たち自身は、どのような「働き方」を実現すべきなのか。ゼネラルマネージャーの牟田さんに、その想いをお聞きしました。
牟田鉄平(ゼネラルマネージャー)
ホテルのフロント業務、専門学校・中高一貫校での広報責任者としての経験を経て、2018年より就労移行支援に従事。複数の事業所でマネジメントを担当。2023年5月にインクルード株式会社へ入社。新宿御苑センターのマネージャーを経て、2024年4月にエリアマネージャー、2025年4月よりゼネラルマネージャーに就任。現在は新宿御苑・五反田・三軒茶屋の3センターを管轄し、センター運営と人材育成を担う。47都道府県すべてへの事業展開に加え、現場視点を大切にしながら、スタッフが明るく元気に働き続けられる環境づくりに注力している。
牟田さんの考える「安定就労」と「活躍」とは
ーー3月末に発信された社内報では、1年の振り返りと新年度に向けた想いが綴られていました。
はい。私たちインクルードが大切にしている価値観や、これからの方向性について改めて見つめ直し、その内容を共有しました。
昨年度もこれまでと変わらず、「ソーシャルインクルージョンを実現し、すべての人が活躍する社会を創る」ことをミッションに掲げ、 「障害のある方やメンタル不調を抱える方の安定就労を当たり前にする」というビジョンの実現に向けて取り組んできました。そして、新たな年度を迎えた今も、この方針に変わりはありません。
ミッションとビジョンを実現していくためには、まず私たち自身が安定して働き、活躍できる状態をつくることが何より大切です。そうでないと説得力がないですからね。そのために、社内報では、大切にしたい働き方についてもお伝えしました。
ーー冒頭では、牟田さんが考える「安定就労」と「活躍」について触れていました。改めてそのお考えをお聞かせください。
私は、「安定就労」とは、心身の健康を維持しながら、場所、期間、時間などに縛られずに働き続けられることだと考えています。ただ長く働くことではなく、「無理なく、自分らしく続けられること」が重要です。健康を維持しながら、自分に合った働き方を築いていくことが、本当の意味での安定につながります。
「活躍」については、「さまざまな関わりの中で一人ひとりが自ら選択し、決定できること」だと捉えています。単に成果を上げることだけでなく「自分で選び、自分で決め、自分の言葉で動くこと」、そうした姿勢そのものが活躍なのだと思っています。
支援の現場でも、各自のキャリアにおいても、「どう働くか」「どんな関わり方をしたいか」といった問いに、自分自身で向き合い、前向きに選択していく姿勢が大切です。その積み重ねが、やがて“自分らしい働き方”へとつながり、「安定就労」にも結びついていくと信じています。
「安定就労」と「活躍」を両立するために大切なこと
ーーでは「安定就労」と「活躍」を両立するために、私たち社員が大切にすべきことは何でしょうか。
大きく3つのポイントがあると考えています。
① 「自分の健康を最優先にすること」
まず何よりも大事なのは、自分自身の健康を守ること。生活リズムを整え、無理なく働き続けられるペースをつくることが安定就労の基盤になります。たとえば、自分にとって心地よい睡眠時間や運動習慣を見つけること。それが日々の安定した仕事につながっていきます。また、ストレスをため込まず、適度にリフレッシュすることも大切です。
さらに、体調がすぐれないときは無理せず周囲に伝え、きちんと休むことも必要ですね。これには周囲との信頼関係が大切になりますが、社員全員が健康に対する意識を高めていれば理解し合えると思います。
バリューの1つにもあるように、会社全体として「自分の心身を整えることは優先順位の高い業務である」という意識を持つことが安定就労の第一歩だと思います。
② 安心して働ける環境を一緒につくること
2つ目は安心して働ける環境を一緒につくることです。「もっとこうしたら働きやすくなるのではないか」そう思ったら、立場を問わず積極的に声をあげていきたいですね。
そのためには安心して発言できる環境があることが欠かせません。社員全員がお互いの意見を尊重し、多様な価値観を受け入れる姿勢をもつことが大切です。会社にはいろいろな背景を持つ人が集まっていると思います。多様な背景を互いに理解し、認め合うことで、より発言しやすくなり、結果的に働きやすい環境が作られていくと思います。
また、困ったことや悩みを一人で抱え込まずに、チームで支え合いながら乗り越えていく姿勢も大切です。誰かが大変そうなときに声をかけたり、一緒になって対応を考えてくれる仲間がいると、安心感が生まれます。互いを尊重し支え合うことで、安心して働ける環境を自分たちで作っていきます。
③「自分の成長を楽しむこと」
最後は自分の成長を楽しむことです。自分の成長を楽しむことは、安定して働き続けるための大きな原動力になります。
日々の仕事を振り返って、「以前よりちょっとできるようになった」と感じられる瞬間って、とても嬉しいものですよね。小さな進歩の積み重ねが、自信やモチベーションにつながっていきます。
また、失敗を恐れず新しいことに挑戦したり、学び続ける姿勢を持つことも大切です。視野が広がりますし、自分の可能性にも気づけます。 他者との関わりを通じて、考え方も広がります。このように自身が成長を続けることで、新たな選択肢が増え、より自分らしい働き方を見出しやすくなります。
以上、大きく3つのポイントから、まずは私たち自身が「安定就労」と「活躍」を体現できるよう、引き続き実践していきたいと思っています。
懇談会にて社員に向けてスピーチをする牟田さん
安心して力を発揮できる土台をつくる
ーーゼネラルマネージャーとして牟田さんが今年特に大切にしていきたい「働き方」への想いをお聞かせください。
私は、いわゆる「モチベーター」タイプではありません。強い言葉で引っ張るよりも、一人ひとりが安心して力を発揮できる環境を整えることで、チーム全体の力が自然と引き出されると考えています。だからこそ、一人ひとりが安心して力を発揮できるような土台を整えることに、今年は特に時間とエネルギーをかけて取り組んでいきたいと思っています。
センタースタッフが自分の意見を言いやすく、仲間と協力しやすく、そして成長に集中できる環境をつくることが、私の最も大切な目標です。
センターも異なれば、そこで働くスタッフも異なります。それぞれのセンターには独自の文化とカラーがあり、標準化された共通の土台の上で、それぞれが工夫や試行錯誤を重ねています。この多様性こそが、「それぞれの個性や強みを活かしたセンター運営」と「そのセンタースタッフ全員で生み出す成果」に本当の価値を与えていると信じています。
一人ひとり、そして一つひとつのセンターが、共通の基盤をふまえながら、各自のやり方で力を尽くしてくれた結果が、私たちの成果です。私はその過程や姿勢も含めて、きちんと見て、適切な評価をしていきたいと思っています。
全員の成果は、一人ひとりの成果です。そしてその成果をきちんと共有し合い、誇りに思えること。それこそが、私たちのバリューである「当事者意識」だと捉えています。
今年も、スタッフ全員でこの意識を深めながら前に進んでいくことを心から楽しみにしています。
ーーありがとうございます。最後にインクルードで働く魅力を教えてください。
インクルードの魅力は、「誰かのために働くこと」と「自分らしく働くこと」が矛盾しないところにあると思います。
社会に貢献できる実感のある仕事は、時に我慢や犠牲を伴うものと捉えられることもありますが、インクルードではそうではありません。
心身の健康を土台にしながら、自分の言葉で、自分の意志で働くことができる。そして支援の現場でも、マネジメントの場でも、「一人ひとりが自分らしく働くこと」が、結果としてチームや事業の成果につながっていく。この循環を大切にできていることこそ、インクルードの一番の強みだと感じています。
加えて、私自身の想いとして、「社会に貢献できる事業は、しっかりと利益も生み出せるものだ」と信じています。目の前の“そのひとり”のために行っている支援が、きちんと事業としても成り立っている。その事実が、私にとっては大きなやりがいであり、自分の仕事に誇りを持てる理由でもあります。
一人ひとりが活躍できるように、まずはスタッフ自身が安心して働ける場をつくる。そんな想いを共有できる仲間たちと、これからも一緒に仕事ができることが、私にとって何よりの魅力です。この想いに共感してくださる方と、これからも一緒に働けたら嬉しいです。
ありがとうございました。
次回は福祉歴21年のマネージャー森田さんにインクルードの魅力やマネジメントの学びをインタビューしました。ぜひご覧ください。
🔍インクルード株式会社 公式HP
※本インタビューの内容は、2025年4月時点のものです。