「女性が活躍できる背景には、いい意味で“女性だから”と特別視されない環境があると思います」そう語るのは、女性初かつ最年少でゼネラルマネージャー(以下、GM)に就任した中嶋さん。
インクルードでは、ライフイベントやプライベートを大切にしながら働くことが自然に受け入れられている一方、業務においては性別による特別視や制限がなく、一人ひとりが公平に挑戦できる文化が根づいているといいます。
今回は中嶋さんに、GM就任時の率直な想いや女性としてのキャリアの歩み、そしてこれから描いていきたい未来について伺いました。
中嶋 / ゼネラルマネージャー
大学で社会福祉学科を専攻。新卒で通信インフラの会社に入社後、2022年インクルード株式会社に入社。三軒茶屋センターと五反田センターで支援員として従事し、2024年に新松戸マネージャーとなる。2025年にエリアマネージャー、2026年からはゼネラルマネージャーとなる。事業所の新規立ち上げ・クリニックとの外部連携などにも携わっている。
昇進のリアル
――GMの就任が決まった際、どのようなお気持ちでしたか?
シンプルに嬉しかったです。マネージャー時代から「いつかはGMになりたい」と周囲に公言していたので、その目標が実現したという気持ちが大きかったです。
年齢や性別については、不安がまったくなかったわけではありませんが正直あまり意識していませんでした。これまで各エリアのGMの方々と接点があり、皆さんの人柄をよく知っていたことも安心材料になっていたと思います。
実は就任前に、会社に対して「なぜGMには男性しかいないんですか?」と聞いたことがあるんです。そのときの回答は「たまたま」というものでした。ライフプランなどさまざまな事情はあったにせよ、性別による制限があるわけではない。そう感じていたので、過度に気負うことはありませんでした。
――目標にしていたロールモデルのような存在はいたのでしょうか。
「女性であればこの人」というロールモデルがいたわけではありません。ただ、マネージャーやシニアマネージャーとして活躍する女性が増えていること自体が、私にとって大きな励みになっています。
同じ女性たちが次々と活躍し、会社もその可能性を正当に評価して道を開いている。その流れを目の当たりにする中で、「自分もその一員としてもっと挑戦していきたい」と自然に勇気をもらっています。
――マネージャー・シニアマネージャーから、さらに「もう一段上」を目指そうと思った理由は?
自分の視点だけでは判断しきれない場面が増えてきたことが、大きな転機でした。以前は何か提案をするたびに、上司から「もっと広い視野で考えよう」とフィードバックを受けていたんです。
その経験を通じて、包括的な知識や経営視点を身に付けなければ、より高い視座には到達できないと実感しました。そこから「行けるところまで挑戦してみたい」という思いが強まり、さらに上のポジションを目指すようになりました。
――これまでのキャリアの中で「壁」にぶつかった経験はありますか?
自分より年上のメンバーや、人生経験が豊富な方々をマネジメントすることは難しさを感じました。
役職に就いたばかりの頃は、「マネージャーとはこうあるべき」という固定概念に強く縛られていたんです。自分が主導権を握り、チームを力強く引っ張り、すべての判断を自分で下さなければならないと思い込んでいました。そのプレッシャーもあって、周囲とのコミュニケーションがうまくいかなくなる時期もありましたね。
転機になったのは、外部研修での学びでした。「マネージャーだからといって、完璧な型にはまる必要はない」と言われたことで、肩の力が抜けたんです。それ以降は、「マネージャーだから」と構えるのではなく、一人の人間としてメンバーと向き合うことを意識するようになりました。
例えば、「ここは自分も悩んでいる」と正直に伝えるなど、自分の感情や考えを素直に共有するようにしたところ、メンバーとの関係性が驚くほど円滑になりました。今では、無理に引っ張るのではなく、チームと一緒に考えながら進んでいくスタイルが自分らしいマネジメントだと感じています。
GMになって見えた景色
――GMに就任してから、具体的に視座はどう変化しましたか?
会社全体の「お金の流れ」や「リスク」を、常にセットで考えられるようになったことが大きな変化です。マネージャー時代はスタッフとの距離が近かった分、スタッフの提案に対して「まずはやってみよう」と背中を押したい気持ちが先に立つことが多くありました。
しかしGMとして組織全体を俯瞰する立場になったことで、スタッフの想いを大切にしながらも、「その取り組みが会社全体にどのような影響を与えるのか」「どんなリスクが伴うのか」といった点まで、多角的に考えるようになりました。
現在は、現場の挑戦を後押しする視点と、経営としての責任ある意思決定の両方を意識しながら、バランスを取りつつ判断できるようになったと感じています。
――GMになった今、ご自身のどんな強みが活きていると感じますか?
周囲から一貫して評価していただいているのは「行動力」です。「会社や事業所をこうしたい」という想いを持つ人は多いと思いますが、それを考えにとどめず、具体的な行動へすぐに移せる点が、自分の強みと感じています。
GMという立場になった今は、その行動力を個人の成果にとどめるのではなく、組織全体を動かす力へと変えていくことが求められていると感じています。業績に対する説明責任を果たすだけでなく、組織が同じ方向を向いて進めるよう、目的や背景を丁寧に共有しながら意識をそろえ、行動につなげていくことを意識しています。
仕事とプライベート
――仕事とプライベートの両立について、どのように感じていますか?
私自身、昨年入籍し、春には結婚式も控えていますが、仕事とプライベートの両立に対する不安はほとんどありませんでした。会社には事前に相談しており、「そうしたライフイベントは優先して大丈夫」という雰囲気で受け止めてもらえたことが大きかったと思います。
インクルードには、ライフイベントやプライベートを尊重しながら働くことが当たり前に受け入れられている環境が整っていると感じています。その安心感があるからこそ、キャリアにも前向きに向き合えているのだと思います。
――産休・育休からの復職や、その後の働き方についてはどうでしょうか?
実際に、産休直前までフルタイムで勤務されている方もいれば、状況に応じて時短勤務に切り替えて働く方もいます。また、復職後も時短勤務で活躍しているスタッフも身近にいます。制度が整っているだけでなく、周囲が「戻ってきてね」と声を掛け合ったり、新しい命の誕生を一緒に喜んだりする温かい文化があると感じています。
また、時短勤務による影響についても、事前に人員を確保するなど組織としてサポートする体制があり、当事者や周囲に負担が偏ることはありません。こうした支え合いの風土があるからこそ、安心してライフイベントを迎えられるのだと思います。
――女性が「挑戦したい」と自然に思える理由はどこにあると感じますか?
一番大きいのは、いい意味で「女性だから」と特別視されないことだと思います。業務において性別による制限や先入観がなく、一人ひとりが公平に挑戦できる環境が根づいています。
また、実際に女性マネージャーが増えているということも、大きな後押しになっていると感じます。身近な女性が活躍している姿を見ることで、「自分にもできるかもしれない」と自然に思える。そうした前向きな連鎖が生まれているのではないでしょうか。
女性管理職が増えることで、女性同士だからこそ相談しやすい体調面やライフイベントへの配慮も広がり、安心して挑戦し続けられる環境がより整ってきていると感じています。
未来へ向けて
――これから、どのような組織をつくっていきたいと考えていますか?
役職の壁を感じさせない「横のチーム」をつくっていきたいと考えています。GMやマネージャーといった役職は、あくまで役割の違いであり、上下関係ではありません。どの立場であっても自由に意見を出し合い、それぞれが納得感を持って仕事に向き合える、そんな環境を目指したいと思っています。
また、エリアの垣根もできるだけ取り払いながら、スタッフ同士が自然に助け合い、学び合える組織にしていきたいです。
そのためにも、私自身が「中嶋さんなら相談しやすい」と思ってもらえるような、距離の近い存在でありたいと考えています。役職に関係なく気軽に声をかけ合える関係性こそが、強いチームをつくる土台になると思っています。
――キャリアに迷っている方や、一歩を踏み出せずにいる方へメッセージをお願いします。
「自分の中で答えを決めつけてしまわないでほしい」と、まずお伝えしたいです。「どうせ無理かもしれない」と諦めてしまう前に、何に迷っているのかをぜひ周囲に相談してみてください。誰かと一緒に考えることで、ライフイベントとキャリアを両立できる新しい選択肢が見えてくることもあります。
私自身も「GMになりたい」と言い続けたことで、今のポジションにつながりました。少しでも興味や挑戦してみたい気持ちがあるなら、まずはその思いを言葉にしてみてほしいです。
私たちも、まったく意欲がない方に無理に声をかけることはありません。だからこそ、「やってみたい」という気持ちを大切にし、発信してほしいと思っています。その想いを受け止め、挑戦を後押ししてくれる環境がある、それを私自身、実感しています。
ありがとうございました!
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※本インタビューの内容は、2026年3月時点のものです。