「“働く前の準備”を丁寧に支えることこそが、本当の意味での就労支援につながる…」そう語るのは、ニューロリワーク 名古屋センターの立ち上げメンバーとして活躍する、和気 彩乃さん。
13年間にわたるカフェチェーン店での勤務、そして就労継続支援A型事業所での支援経験を経て、なぜ彼女はインクルードを選んだのか。キャリアの歩みや新規拠点立ち上げのリアルな苦労と、それを上回るやりがいについて、じっくりとお話を伺いました。
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和気 彩乃 / ニューロリワーク 名古屋センター 支援員
大手カフェチェーン店にて13年間勤務し、4店舗で責任者業務を経験。30代を迎え、「飲食業以外の分野にも挑戦し、経験の幅を広げたい」と考えるようになり、結婚を機に新たなキャリアへ。社会人向け資格学校にて3年間、教務事務に従事。
その後、ニュース番組で見た障害者支援の特集をきっかけに福祉分野に関心を持ち、障害福祉の分野へ転身。就労継続支援A型事業所の職業指導員として、精神・身体・発達などさまざまな障害のある方が通う事業所で2年間、直接支援に携わる。
日々の支援を行う中で、「経済的事情を優先して働くことで心身の不調を悪化させてしまう方が少なくない」という課題を実感。働くための準備段階から、その先の就労定着まで一貫して支援できる力を身に付けたいと考え、転職を決意。2025年6月、インクルード株式会社に入社。新規立ち上げとなる名古屋センターに支援員として配属され、センター運営および利用者支援に従事している。
13年の接客業から事務職へ。その先に見つけた「支援」という一生の仕事
──13年間接客業を経験されてきたんですね。その時の様子や、大切にしてきた価値観などを教えてください。
学生時代のアルバイトから数えると、約13年間、大手カフェチェーンで接客業に携わってきました。最終的には時間帯責任者(シフトマネージャー)として、接客だけでなく、店舗運営やスタッフ育成、マネジメントも担当していましたね。
接客を通して一貫して大切にしてきたのは、「親しみやすさ」と「自然体でいること」です。無理に取り繕わず、自分らしく人と向き合うことで、相手が安心して話せる関係性をつくることを意識してきました。
この姿勢は、現在の支援員としての関わりにもそのまま活きていると感じています。
利用者さんの状態は日々変化しますが、過度に構えすぎることなく、いつも変わらずそこにいる存在でいることが、安心感や信頼につながると考えています。
──そんな中、テレビの特集をきっかけに福祉の世界へ飛び込もうと思われたそうですね。
はい、福祉現場のテレビ特集を見たとき、過去の「2つの点」が一本の線に繋がった感覚でした。
1つ目は、カフェ勤務時代に経験した障害者雇用です。
当時、私の店舗が地区で初めて障害者雇用を行うことになり、実際に障害のある方と一緒に働いていました。ただ、そのころは障害者雇用に関する知識や経験が十分ではなく、手探りの状態で関わっていました。
「もっと良い関わり方があったのではないか」「知識があれば、もっと力になれたのではないか」そんな消化しきれない思いが、ずっと心に残っていたんです。
もう1つは、幼少期に身近にいた、支援を必要とする友人たちの存在です。
通っていた学校には、障害の影響で一部の授業を保健室で受けている友人もいました。当時は特別な意識を持たずに接していましたが、特集を見たときにふと「あの子たちは今、どうしているんだろう?」と考えたんです。
そう思った瞬間、自分は何もしてあげられていない、という強い無力感に襲われました。
その経験から、「福祉の世界で力をつけたい」「支援に本気で向き合いたい」と思うようになりました。
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「働くための準備」を支えたい。前職で感じた“理想と現実”の葛藤
──その後、就労継続支援A型事業所に就職されたのですね。働く中で、特に印象に残っていることはありますか。
強く感じたのは、「支援したい気持ち」と「働く場としての役割」の間で葛藤を抱え続ける現実でした。
「今は無理をするタイミングではない」と分かっていながらも、組織としては作業をお願いしなければならない。その板挟みの中で、支援に向き合う日々でした。
実際の現場では、生活に困窮し、追い詰められた末に、悪いと分かっていながらも誤った選択をしてしまう利用者さんも何名かいらっしゃいました。頼れる先がなく、どうにもならない状況に置かれている方が少なくないという現実に、何度か直面しましたね…。
そうした中で、当時の私にできたことは、「話したい」と思ったときに、いつでも話を聞ける存在でいることでした。大きな問題をすぐに解決できなくても、まずは気持ちを受け止めることが、支援の第一歩だと感じていました。
一方で、A型事業所は「働くことで賃金が発生する場所」です。精神的な波があり、本当は休んでほしいと感じる状況でも、仕事をお願いせざるを得ない場面があります。その現実と向き合う中で、支援者としての無力さや葛藤を抱えながらも、「本当に必要な支援とは何だろう」と考え続けていました。
──そんな中、「働くためには、その前に整えるべき土台がある」と感じるようになったそうですね。
はい。そうした状況を何度も目の当たりにする中で、どれだけ無理をして仕事を頑張っても、結果的に体調を崩し、通えなくなってしまう方が多いことに気づきました。そのたびに、「これでは根本的な解決にはなっていない」と強く感じるようになったんです。
実際に、利用者さんや見学にいらした方のお話を伺うと、職業準備性ピラミッド(※)でいう土台部分(健康管理や生活リズム)が整っていない方が非常に多くいました。仕事や作業を優先するあまり、生活面を整える支援が後回しになってしまっている現状がありました。
だからこそ、もっと長い視点で、一人ひとりの人生そのものを支えたい。“働く前の準備”を丁寧に支えることこそが、本当の意味での就労支援につながる…そう考え、次第に転職を意識するようになったんです。
そんな想いを抱く中で、インクルードの求人に出会いました。特に惹かれたのが、科学的根拠に基づいた「ブレインフィットネスプログラム」に関する記載でした。安定した就労のために、まずは健康管理や生活習慣を整える。サイトに書かれている内容すべてが、驚くほどスッと自分の中に入ってきて、「これこそが、自分がやりたかった土台づくりだ」と直感しました。
※職業準備性ピラミッドについては、YouTube「ニューロチャンネル」にて解説しています。
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ニューロリワークのプログラムが持つ意味と価値
──実際にインクルードに入社してみて、これまでと違いを感じたポイントは何でしょうか。
一番の違いは、利用者さん一人ひとりとじっくり向き合う時間を持てることです。「今できていること」だけでなく、「これからどうなっていきたいのか」まで丁寧に話せる時間があります。
また、利用者さん自身の主体性の高さも印象的です。皆さん、「自分の状態を良くしたい」という強い意志を持ってプログラムに取り組まれています。睡眠時間の改善や自炊の開始など、レポートを通じて小さな変化を一緒に実感できるのは、支援者として本当に嬉しい瞬間ですね。
── 「これはニューロリワークならでは」と感じる瞬間はどんなときですか?
ニューロリワークでは、利用者さんと“未来”を長い目で支援できると感じています。これまでは、目の前の生活やその日をやり過ごすことで精一杯な方も少なくありませんでしたが、ここでは「今」だけでなく、「この先どう生きていきたいか」「どう活躍したいか」という視点を大切にしています。
一対一で丁寧に向き合いながら、長期的に安定した生活や就労につながるステップを、利用者さんと一緒に考え、積み重ねていく。 この一人ひとりの人生に寄り添い、未来への伴走ができることこそが、ニューロリワークならではのやりがいだと感じています。
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ゼロからつくるセンターの面白さ
──和気さんは名古屋センターの立ち上げメンバーとしての入社でした。立ち上げならではの面白さと難しさを教えてください。
立ち上げならではの一番の面白さは、メンバー全員の意見を取り入れながら、センターの文化をゼロからつくっていけることです。名古屋センターには個性豊かなメンバーが集まっていますが、どんなことに対しても「まずはやってみよう」という前向きな空気があり、そのプロセス自体がとても刺激的です。
難しさを感じるのは集客面です。地域との連携もゼロからのスタートです。私自身、営業経験がなかったため、最初は病院や関係機関に自分たちのサービスを伝えることに戸惑いもありましたが、その分、一つひとつ学びながら経験を積むことができています。
こうした難題に対しても、チーム全員で試行錯誤しながら前に進んでいける点は、立ち上げ期ならではの大きなやりがいだと感じています。
──1年後、名古屋センターがどんな場所になっていたら嬉しいですか。
まずは、利用者さんで活気にあふれるセンターにしていきたいです。
そのためにも大切にしたいのは、「ここを利用したい」と自然に思ってもらえる場所であり続けることです。
どれだけ忙しくなっても、活発に意見を交わせる文化を守りながら、現状にとどまらず、常にアップデートされ続けるセンターでありたい…。そして名古屋センターだからこそ生まれる取り組みや挑戦を通して、会社全体にも良い影響を与えられるような、パワフルで前向きな場所へと成長していけたら嬉しいですね。
──これから仲間になる方や、応募を考えている方にメッセージをお願いします。
名古屋センターをはじめ、インクルードは自分の想いやアイデアを遠慮なく発信できる場所です。経験以上に大切なのは、「とりあえずやってみよう」という前向きな姿勢だと思っています。
挑戦することを楽しめる方であれば、きっとやりがいを感じられる環境です。
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ありがとうございました!
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
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※本インタビューの内容は、2026年2月時点のものです。
※本記事内の一部画像は、Googleの生成AIを使用して作成しています。