地域の防災は、地域で守るしかない。だから建設会社としてできる備えを。
かつての自分は、災害のたびに「何もできなかった」人間でした。2011年の東日本大震災、その時私は名古屋の建設会社で営業職をしていました。技術職の仲間達は福島へ災害支援に向かいましたが、自分には何の役割もありませんでした。2014年に広島で起きた土砂災害、その時私は広島に戻ってきていましたが、やはり営業職としての立場上、「自分の仕事を優先しなさい」と言われ、結局何もできませんでした。2018年の西日本豪雨、その時当社は土砂災害の被害にあった矢野地区に工事現場がありました。「自社の仕事を優先」して、ようやく災害支援に関わることができました。そこで地域の社会福祉協議会と知り合い、当時私が入会し...