日本代表男子エペ専属アナリストが語るフェンシングの種類について/太田奈々海

※内容は、2019年11月時点のものです。

株式会社LIGHTzは、製造業における技術・技能継承のコンサルティングの経験を元に「先駆者（ベテラン）の思考回路」をAI化する技術を確立してきた企業です。このAI技術は、「専門知を汎知化（はんちか）する」というコンセプトに沿って開発されています。現在、その適用範囲は製造業のみならず、農業、スポーツ等の複数分野に拡がっています。

登場人物紹介

太田奈々海

2017年慶應義塾大学環境情報学部卒業。
クラシックバレエを20年、コンテンポラリーダンスを8年習う。
ベルギー、オランダに短期留学。
バレエを踊っている中で、日本では、
ダンサーがけがで役をおろされたくないがためにけがを隠して踊っていることや
上手くなるために一人で頑張らなくてはならないことに疑問を持つ。
けがを治しながら踊る方法はないのか？
研究はされているはずなのにダンサーに伝わってこないのはなぜなのか？
アスリートやダンサーと科学や研究、データを繋げる役割になりたくて大学に進学し、
スポーツバイオメカニクスの研究室に所属。
卒業後、7月より株式会社LIGHTzに入社。
現在、フェンシング日本代表男子エペ専属アナリストとして活動中。　　　　　　　　　　　　　　　　好きな飲み物は日本酒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※photo by FIE/August Bizzi

山口公祐

千葉大学法経学部経済学科を卒業。
就職支援系の仕事を2年弱行ったあと、株式会社LIGHTzに転職。
現在は採用担当と事業企画部/Sports×AIセクション担当を兼務。
実は太田さんとは高校の同級生だったりする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小さなチワワを飼っており、名前は小春。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回からフィードのインタビュアーを任された。

山口

スイスでの遠征お疲れ様でした！

太田

ありがとうございます。
男子エペでは11月22〜24日にスイス/ベルンにおいて、
2019-2020シーズン初戦が開催されました。

個人の結果はふるいませんでしたが、
団体はメダルまであと一歩の4位と
割と良いスタートが切れたと思います。

山口

そうなんですね。
ん・・・？シーズン初戦ってなんですか？

太田

フェンシングには「シーズン」という考え方があります。
10月〜7月の世界選手権もしくはオリンピックが終わるまでが1シーズン
と設定されていて、2019年-2020年までのシーズンにおける初戦にあたる重要な大会でした。
また、この期間とは別に「オリンピック選考期間」が設けられていて、これが来年の4月までになります。なので、ダブルの意味で重要な試合でした。

山口

なるほど・・。
その選考期間中に優秀な成績を修めると、2020年の東京オリンピックに出場することが出来るのですね！
どの試合が重要かなどは次回に聞くとして、是非ともエペの選手には東京五輪でメダルを獲得してほしいですね。
自分が中学生の時に太田雄貴選手（現:公益社団法人日本フェンシング協会会長）が北京五輪でメダルを獲得したのが懐かしいです。