こんにちは、イマクリエイト人事の葉山です。
イマクリエイトは「見るXR」ではなく「するXR」の研究開発に取り組むスタートアップ。今後、事業拡大に向けて採用を加速させていきたいと考えています。
とはいえ、我々もまだ2019年に設立したばかり。そもそもどんなことに取り組んでいる会社なのかは、まだあまり知られていません。
そこで、CTOの川崎に、どういう想いでイマクリエイトを起業し、これから何を目指しているかをインタビューで語って頂きました。ニュースリリースを通じて様々なプロダクトを開発・発信していますが、それらが具体的にどういう想いで取り組んでいるのかは、こちらでわかるかと思います。
どうぞご覧ください。
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原体験は小学生のころ
もともと、現実に作用する、使った人をよりよく変えるようなシステムに興味がありました。そのきっかけは、小学校のとき。
体育の授業で、鉄棒の前回りができた人から抜けていくゲームに参加させられ、最後まで前回りができずにクラスの皆の前で一人取り残され、悔しく惨めな思いをした思い出があります。
反対に、算数の授業で計算の速さを競うゲームではクラスで一番になり嬉しかった思い出があります。それがきっかけで算数が好きになり、それからずっと算数・数学が好きです。
モチベーション向上を研究開発に取り組んだNTT研究所時代
この小学生のころの原体験がきっかけで、前職のNTT研究所ではユーザーのモチベーションを向上させる方法を研究・開発していました。
例えば「小さな集団でも上位になる経験をすると、その活動が好きになる」という仮説のもと、期間や属性を階層的に細かくして組み合わせることで膨大な数の集合を作り、ユーザーがなるべく上位になる集合を選んでユーザに提示するシステムです。
他にも 「今すごく輝いているこの人は、昔はあなたと似てました」という人を検索し、リコメンドしてくれるシステムだったり、モチベーションに関する研究・開発に取り組みました。
「会社や部署、グループとしてやるべきこと」と「自分のやりたいこと」を考慮して、うまく方向性を一緒に定めてくれる良い上司たちに恵まれたおかげで、やりがいを感じながら楽しく仕事ができたと感じています。
▼NTT研究所時代、国際会議でのポスター発表の様子
起業のきっかけは映画マトリックスで見た感動をVRで感じたこと
起業のきっかけはHTC VIVEにはじめて触れたとき、VRは自分自身のやりたいことが実現できる技術だと感動を覚えたことです。
高校一年生の時に映画「マトリックス」を見て、そこに登場するデジタルな世界の中でヘリコプターの操縦を数秒間で習得できてしまうシステムを見て、「このようなシステムがあれば、私の鉄棒のように何かができずに悔しい思いをする人がいなくなるんじゃないか?」「こんなシステムを作りたい!」と感動したのを今でも覚えています。
これと同じように VR機器は人のモチベーションだけではなくスキルを向上させることもできるのではないかと思い血が騒ぎました。
VRで人のスキルは向上できる!
その後、得意だったけん玉のトレーニングシステムをVRで作ってみました。それをけん玉ができなかった母と妻に試したところ、5分程度でけん玉ができるようになりました。「VRで人のスキルは向上できる!」そう実感した瞬間です。
その後、心からやりたいと思うことを思いっきりやるために、会社をやめることを決意しました。
起業してやりたいことは今も昔も変わっていません。けん玉はもちろん、『マトリックス』のヘリ操縦や戦闘、自分が悔しい思いをした鉄棒も含めて、色んな分野で使った人をより良く変えるようなシステムを作っていくことです。
やりたいことは、現実をより良くするDoableなXR体験
XR(VR/AR)というと、スマホやゴーグルで立体的に物を見ることをイメージされる方が多いと思います。しかし、イマクリエイトが取り組むのは「見るXR」ではなく「するXR」。
コントローラーの位置を認識する技術や、手や身体の位置や形を認識する技術は日々向上していますが、こうした技術を活用することで、単に立体的に物を「見る」だけではなく、VR/ARの世界の中で身体を動かしたり、動作を行うことができる未来を実現したいと考えてます。
バーチャルな世界で身体を動かしていたら、いつの間にか現実でも能力が上がっていたり、筋肉がついていたり、健康になっていたり…。体験前後で別人になってしまうような 、“DoableなXR”。これがイマクリが目指す未来の当たり前であり、そしてイマクリエイトの強みとする技術でもあります。
▼腕立て×モーションキャプチャー。これも「DoableなXR」の研究のひとつです。
「XRでやってみる」が当たり前になった未来をつくりたい
イマクリエイトの技術は、大きく2種類あります。動きをシェアする技術と、バーチャルを現実よりも便利にする技術です。この2つをもっと進化させていくことで、「XRでやってみる」が当たり前になった世の中をつくりたい。これが、イマクリエイトが取り組んでいきたいことです。
とはいえ、まだまだできてないことの方が圧倒的に多いです。
複数人がリアルタイムに同じ空間で3Dの動きをシェアする技術、3Dの動きデータという重いデータを上手く蓄積する技術、複数人の動きを比較・分析する技術、3Dの動きを精度高くバーチャル空間に再現する技術、バーチャル空間ならではの特性を活用する技術、バーチャルな空間での体験の影響力を高める技術術……
ざっと列挙するだけでもこれだけあります。
「バーチャル空間で何かを行う」という「するXR」体験をもっともっと多くの人に、もっと便利に届けていくために、これからも研究や開発に取り組んでいきたいですね。
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ポケモンGOや、メタバースという言葉がTVでも取り上げられるようになり、以前よりもVRやARはずっと身近なものになりました。ただ、「するXR」という概念は開発難易度も高く、まだ一般的とは言えません。
だからこそ、このチャレンジングな取り組みに、少しでも興味をもって頂けたら、ぜひ一度ご連絡頂ければと思います。
イマクリエイト人事、葉山でした。