『技術が分からないまま、意思決定したくなかった』事業と技術をつなぐ。Red Frascoで見つけた“自分の役割”
こんにちは。株式会社Red Frascoの採用担当です。
今回お話を伺ったのは、データエンジニアとして活躍する松田さん。
Yahoo!でのマーケティング、スタートアップでの事業立ち上げ、そして30歳手前で未経験からエンジニアに転向。現在はデータ基盤や機械学習領域を担っています。
一見するとバラバラに見えるキャリアですが、その裏には一貫した問いがありました。
「自分は、意思決定にどこまで関われているのか?」
巨大組織での役割の限界。
スタートアップで直面した技術の壁。
そして多国籍チームで気づいた“前提のズレ”。
それらの経験を通じてたどり着いたのが、「データを共通言語にして、事業と技術をつなぐ」という役割でした。
なぜマーケターからエンジニアへ転向したのか。
そしてなぜ、Red Frascoという環境を選んだのか。キャリアの迷いや葛藤も含めて、率直に語っていただきました。
プロフィール
データエンジニア 松田さん
大学卒業後、新卒でYahoo!(現:LINEヤフー株式会社)に入社。マーケティング部門にて広告運用やプロモーション設計を担当。その後、教育系スタートアップ企業に参画し、マーケターとして新規事業の立ち上げを経験。
20代後半でエンジニアへと転向し、eスポーツ事業を展開する企業や医療系など、複数のスタートアップ企業にて開発を経験。
現在は株式会社Red Frascoにて、データエンジニアとしてデータ基盤の構築・整備、およびデータ分析業務を担当。
「このままでいいのか」数百億円規模の意思決定の現場で感じた違和感
まずは松田さんのキャリアのスタートから教えてください。
大学では化学を学んでいましたが、正直あまり興味を持てず、就職活動にも身が入りませんでした。そんな中、休学して東京に出た際に始めたテレビ局のADのアルバイトが転機になりました。偉い人のタバコを買いに行ったり、芸能人の楽屋を準備したりと雑務ばかりの毎日でしたが、自分が関わった番組が全国で放送された時、"仕事で誰かに影響を与える面白さ"を初めて実感しました。その経験をきっかけにメディア業界に興味を持ち、最終的にYahoo!へ入社しました。
Yahoo!ではどのような業務を担当されていましたか?
営業を経験した後、全社マーケティング組織へ異動しました。全社のマーケティング最適化がミッションで、日々の集客改善から年間1,000億円規模のプロジェクトまで幅広く担当しました。若手ながら会社の方向性に関わる会議にも参加でき、ビジネスが大きく動く現場に触れられることで、“こうやって事業は動いていくんだ”とワクワクする一方で、どこか引っかかる感覚もありました。
どんな感覚だったのでしょうか?
「自分は、この意思決定にどこまで関われているんだろう?」という感覚です。任された仕事には責任を持って取り組み、成果も出せていましたが、本当に重要なことが決まる場面では、自分は“決まったことを実行する側”でした。大企業では自然なことですが、次第に「実行するだけでなく、何をやるべきかを考え、決める側になりたい」と思うようになりました。
恵まれた環境でしたし、そのままでも十分なキャリアを築けたと思います。それでも、「決まったことをうまくやるのではなく、何をやるべきかを考えたい」その思いが強くなり、転職を決意しました。
技術が分からないことが、意思決定の壁になった
その後、スタートアップへ転職されていますね。
はい。社員数名のスタートアップに1人目のマーケターとして入りました。オンラインでの集客だけでなく、オフラインでの集客も少人数で担当するような環境で、裁量も大きかったです。仕事そのものは大変でしたが、すごく楽しかったです。会社自体は通常ではありえないスピードで成長し、自分もそこに貢献している感覚がありました。ただ、その中でもまた別の壁にぶつかりました。それが、
「技術が分からないと、本当の意味では意思決定に入れない」ということでした。
30歳手前、未経験からエンジニアへ
そこでエンジニアに転向されたのですね。
そうですね。正直かなり迷いました。未経験からエンジニアになるのは不安でしたし、収入が下がることも覚悟していました。それでも、技術を理解しないまま意思決定することに限界を感じていました。事業に深く関わるほど、その思いは強くなっていったんです。
まだ20代で身軽だったこともあり、「今なら挑戦できる」と考え、一度仕事を離れて3か月間勉強に専念しました。その後ご縁があり、エンジニアとしてのキャリアをスタートしました。
エンジニアになってみて、いかがでしたか?
開発はとても面白く、複数のスタートアップや新規事業でプロダクト開発に携わりました。一方で、経験を積むほど「自分が最も価値を発揮できるのはどこだろう」と考えるようになりました。
優秀なエンジニアと働く中で、自分の強みは単に「作ること」ではないと感じたんです。むしろ、「なぜ作るのか」「誰のためなのか」「どう事業につながるのか」。技術とビジネスの両方を踏まえて考えるときに、"自分の価値を発揮できる"、そんな感覚を持つようになりました。
多国籍チームで知った「前提が揃わない怖さ」
そこからどのようにして、軸足がデータに移っていかれたのでしょうか?
決定的だったのは、多国籍チームで働いた経験です。文化や価値観の異なるメンバーと英語で議論する中で、うまく進まない場面が何度もありました。当初はコミュニケーションの問題だと思っていましたが、本質は違いました。
メンバーごとに経験や価値観が異なるため、「何を作るべきか」「どこまで作るべきか」という前提そのものが揃っていなかったんです。そんな時に解決策になったのがデータでした。
- どのデータを見るのか
- 何を成果指標とするのか
- どんな状態を目指すのか
こうした事実ベースの前提を共有すると、意見が違っていても議論が前に進むようになりました。立場や専門性が違っても、同じ事実を見ながら話せる。データは単なる数字ではなく、共通言語なんだと実感したんです。
振り返ると、マーケター時代は技術が分からず意思決定に踏み込めないもどかしさがありました。一方でエンジニアになってからは、技術的に正しいだけでは事業は前に進まないことも学びました。どちらにも見えている景色があり、その間をつなぐのがデータだった。その時初めて、「自分が本当にやりたかったのはこれかもしれない」と思いました。
その瞬間、これまで別々だと思っていた自分の経験が一本につながった気がしました。マーケティングの経験も、エンジニアとしての経験も、どちらかを選ぶ必要はない。データを軸にすれば、その両方を活かして価値を出せるかもしれない。そう感じた瞬間でした。
なぜRed Frascoだったのか
その中で、Red Frascoを選んだ理由は何だったのでしょうか?
これまでのキャリアを通じて、マーケティングとエンジニアリングの間には大きな溝があると感じていました。自分自身も、マーケターのときは技術が分からず、エンジニアになってからはビジネス側との認識のズレに悩んできました。
Red Frascoに入社して驚いたのは、その“断絶”がほとんどなかったことです。マーケターが「こういう分析をしたい」と話すと、エンジニアがその意図まで踏まえて設計を考える。逆にエンジニアからも「この構造なら将来的にこういう施策ができる」と自然に提案が出てくる。単なる仲の良さではなく、お互いの視点を踏まえて自然に提案し合っている。ここまで職種間の壁がない組織は初めてでした。
自分がずっと探していた環境に、ようやく出会えた感覚がありました。
自分の経験が、全部つながり始めた
現在はどんな仕事をされていますか?
現在は、『いい部屋ネット』のような大規模サービスに関わるデータ基盤の運用・改善を担当しています。大東建託さんから連携される大量のデータを、自社のクラウド環境で扱えるように整備したり、それをマーケティングや事業判断に活用できる形へ加工したりしています。最近だと、機械学習モデルの開発に関わることもあり、「このユーザーに、次にどの物件を見せるべきか」という物件詳細ページに表示されるレコメンド機能のリニューアルなどにも取り組んでいます。
実は、機械学習はこれまで全く経験したことのない領域でした。でも、Red Frascoでは「やったことがないから任せない」ではなく、「挑戦したいなら任せる」という風土があります。それも無責任にただ任せるだけでなく、やったことに対してしっかりとフィードバックをくれるので、自分で試行錯誤するだけよりもさらに早いスピードで成長できると感じています。
成長が感じられるからこそ、今すごく楽しいです。
“楽しい”というのは、どういう感覚なのでしょうか?
純粋に成長実感があることです。今まで経験したことがない技術や領域に触れながら、自分の知識や視野が広がっていく感覚があります。「まだこんなに学べるんだ」と思えるんです。
それに加えて、「自分のキャリアが、ようやく一本につながってきた感覚」も大きいです。最初の6年はマーケティング、その後エンジニア。長い間、自分でも何を目指しているのか分からない感覚がありました。
でも今振り返ると、どちらかになりたかったわけではなく、両方の視点を持ちながら事業に向き合いたかったんだと思います。データエンジニアという立場になって初めて、その感覚がつながりました。データを通じて、事業と技術の両方に関われる。その感覚が今の自分にはすごくしっくりきています。
「自分が目立つより、誰かが活躍できる方が嬉しい」
“土台を作る”という感覚は、昔からあったのですか?
たぶん、性格的な部分が大きいと思います。正直、自分は昔から、「これだけは誰にも負けない」というタイプではありませんでした。でも、どんな役割でも80点を取り続けることはできたと思ってます。世の中には、100点を出せるマーケターもいるし、圧倒的な技術を持つエンジニアもいます。でも、その両方を理解しながら間をつなげる人は、意外と少ないんじゃないかなと。だったら、自分はそこに価値を出したいと思ったんです。
前職でも、外国籍エンジニアと日本人メンバーの間に入って、認識を整理したり、意思疎通を支援することが多かったです。気づいたら、自然と“間を取り持つ役割”をやっていました。振り返ると、学生時代のADのアルバイトもそうでした。撮影現場を支え、番組が無事に完成する。その裏側にいることにやりがいを感じていました。
自分が前に出るよりも、「誰かが活躍できる状態」を作る方が、嬉しかった。たぶん、それは今も変わっていません。だから今は、
“マーケティングとエンジニアをつなぎ、データを共通言語として、意思決定を前に進める。”
その役割に、自分のキャリアの意味を感じています。
「この人たちのために頑張りたい」と思える
Red Frascoで働く中で、印象的なことはありますか?
人との距離感ですね。前職はかなり外資系に近い雰囲気で、良くも悪くもドライでした。
でもRed Frascoは真逆です。かなり距離感が近いです。ちゃんとコミュニケーションを取るし、関係性を作る。 一緒に悩むし、一緒に乗り越える。その距離感に少し驚きました。でも今は、それがすごく良いなと思っています。結局、仕事って一人では頑張り続けられないんですよね。自分のためだけに努力するのって、どこかで限界が来る。でも、「この人たちのために頑張りたい」と思えると、人ってもう少し踏ん張れる。Red Frascoには、その感覚があります。
「一緒に働く人たちと、より良いプロダクトを作りたい。」
「 いい部屋ネットをもっと伸ばしたい。」
その気持ちが、今の自分のモチベーションになっています。
感覚ではなく、まずデータを見る
入社前後で、ギャップを感じた部分はありましたか?
いい意味で、かなりありました。入社前から「データを大事にしている会社」という印象は持っていましたが、実際は想像以上に徹底されていました。議論の出発点は常にデータで、意思決定が経験や感覚などの不明瞭なものではなく、まず事実を確認して考えることが文化として根付いているのを感じました。
もう一つ印象的だったのは、組織のスタンスです。良くも悪くも勢いや熱量で進めるスタートアップも多いと思いますが、Red Frascoは少し違っていて、かなり地に足がついている感覚があります。ボードメンバーも含めて事業構造やステークホルダーを理解した上で、「今やるべきことを着実に積み上げる」ことを大事にしている。未来を大きく語るというよりも、目の前の意思決定を丁寧に積み重ねていく。その姿勢が、自分の価値観にはすごく合っていました。
だからこそ今は、安心してチャレンジできている感覚があります。
今後について
今後、どんなキャリアを描いていますか?
実は、「5年後こうなっていたい」という明確なキャリアプランはないんです。それよりも、今求められていることに対して、ちゃんと価値を出したい気持ちの方が強いです。ただ、その延長線上で、「マーケとエンジニア」「ビジネスと技術」をつなぎながら、プロダクトや意思決定を前に進められる存在にはなっていきたいと思っています。でも、自分が中心に立ちたいわけではないんです。どちらかというと、
「大きな歯車を回すための、中心に近い小さな歯車」 でいたい。
いろんな立場の人が、もっとスムーズに、もっと気持ちよく力を発揮できるようにする。そのために、自分の経験を使いたいと思っています。
応募を検討している方へ
最後に、応募を検討している方へメッセージをお願いします。
Red Frascoには、本当にいろんなバックグラウンドの人がいます。大手企業出身の人もいれば、異業種から来た人もいる。不動産業界未経験の人も多いです。でも、共通しているものがあるとしたら、「事業にちゃんと向き合いたい」という意思だと思っています。単に与えられた役割をこなすというより、「なぜそれをやるのか」「どんな意思決定につながるのか」 まで含めて考えている人が多いです。
だから、職種の壁もあまり感じません。「マーケターだからここまで」、「エンジニアだからここまで」、 ではなく、「事業を良くするために、何が必要か」をベースに会話している感覚があります。自分自身、マーケティングもエンジニアも経験してきましたが、どちらか一方だけでは見えない景色があるとずっと感じていました。だから今は、データを共通言語にしながら、人と人、組織と組織、意思決定と実行をつないでいく仕事に、すごく面白さを感じています。
もし、
「自分の仕事が、どんな意思決定につながっているのかを実感したい」
「誰かが活躍できる土台を作りたい」
「事業そのものに深く関わりたい」
そんな気持ちがある方なら、Red Frascoはすごく面白い環境だと思います。ぜひ一度、話してみてほしいです。