Quantstamp
Security auditing for blockchain smart contracts
https://www.ycdb.co/company/quantstamp
こんにちは!Quantstampにて、リサーチ・PRを担当する増渕大志です。
Wantedlyのページに記載しているように、Quantstampは「ブロックチェーンのNEW STANDARD」を創り上げることを目指すスタートアップです。ただ、実際どういった活動をしているのかを、今までお伝えする機会がありませんでした。
そこで第一弾となる今回は、私たちが「いったい何者なのか」を伝えるべく、サンフランシスコでの創業から日本進出に至るまでの約1.5年間を振り返っていこうと思います。少しでも、私たちがブロックチェーン業界で取り組んでいること、また、どんな世界観を目指しているのか伝われば幸いです。
著名VCであるY Combinator (YC)のアクセラレータープログラムに、Winter2018期生として参加しました。当時、ブロックチェーンのスタートアップはそこまで多く誕生しておらず、結果としてYC卒業生としては初のブロックチェーンスタートアップとなっています。4月に開催されたDemo Dayでは、概念実証のβ版を無事発表し、ブロックチェーンセキュリティーに関わるプロトコルの開発に着手し、卒業を迎えています。
YCを卒業したのち、米・サンフランシスコをベースに多数のブロックチェーン企業に対するコンサルティング・セキュリティー監査業務を実施してきました。2018年当時、業界は暗号通貨取引所を中心に数多くのスタートアップが誕生する時期でした。
そうしたマーケットの後押しもあり、私たちのブロックチェーン・スマートコントラクトのセキュリティー監査へは数多くの需要が幸運にも集まりました。結果的に、同年のみで約5億ドル以上のブロックチェーン上における取引の担保という実績を生み出すことに成功しました。
以下は、代表的な私たちのプロジェクトに関する記事となっているので、詳細が気になる方はご覧いただければ幸いです。
創業から事業を進めていく中で、いくらブロックチェーンスタートアップが増えてきて発展し注目を集めてきているとはいえ、他ITスタートアップと一度比較すればあらゆる面で整備が足りないとひしひしと感じていました。
そうした中、私たちはカリフォルニア州サクラメントに拠点を置く団体Blockchain Advocacy Coalitionに加盟することにしました。これは、ブロックチェーンをこれから本気で実社会へアプライしていく上で、今の段階から着実にブロックチェーンに関わる「法整備」を進める必要が絶対にある!と確信していたことが大きかったです。
最終的には、カリフォルニア州において2つのブロックチェーンに関する法律を提案・制定することが出来ました。
「文化」発展のため、法整備を進めつつ並行して業界におけるパートナーシップの強化を図ってきました。まず、ブロックチェーンプロジェクトの中心的存在、イーサリアム財団のアドバイザーシップの元で運営されるファンドEtherum Community Fund(ECF)への加盟を実現しました。
また、私たちが得意とする「ブロックチェーン×セキュリティー」文脈におけるコミュニティー形成のため、「Smart Contract Security Alliance」を発足し、業界の発展を目指しています。アライアンスの運営には教育現場からもご協力いただき、シンガポール国立大学にメンバーとして参加いただいています。また、日本市場進出を機に世界的にもブロックチェーンのトップランナーであるLayerXさん、情報セキュリティーをリードするNRIセキュアさん、ハイパーレジャーを中心にブロックチェーン事業を推進する富士通R&Dさんにもアライアンスメンバーとしてご参加いただいています。
2019年2月、Quantstampはあらゆる皆さんの多岐に渡るご協力を得て、日本法人Quantstamp Japanの設立へと至りました。
サンフランシスコで創業した私たちが、なぜ日本を選んだのか。
「WHY JAPAN」の理由は、以下でたっぷり語らせて頂いています。ぜひ、ご覧ください!
次回は、日本進出後~2020年の今に至るまでの活動を振り返りつつ、今後、私たちがブロックチェーン業界で目指していくビジョンについてお話します!