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“社会とつながって生きていく”を仕事にしたい①アルバイト先の高齢者施設で見た現実

100BLGのメンバーを紹介するインタビューです。今回は、2021年に新卒で入社した、伊藤知晃さんです。理系の大学院を卒業後、介護の世界に飛び込み、BLGの現場で経験を積んでいます。新たなチャレンジに動き出した新人が感じたコト、2回にわけてお伝えします。(第一回)

①大学時代のアルバイトから、介護の世界に飛び込む

大学では物理学を専攻するバリバリの理系。きっかけは、高齢者施設でのアルバイトだった。


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顔が見られる関係の中で仕事がしたかった

大学では物理を専攻し、大学院まで行って研究に取り組んでいました。

でも、就活するときに、自分は最終消費者に近い、顔が見られる関係の中で仕事をしたい、

人に近いことが好きだなって思ったんです。

物理の基礎研究となると、直接製品になることはなく、そういう意味では使ってくれる人からかなり遠いところにあって・・・。

なんですかね、嬉しさを実感できないみたいなところを自分の中で感じていて、だから大学院で学んでいた分野とは全く別の分野で仕事をしたいと考えていました。

社会や世界に影響を与える仕事がしたい

社会や世界に影響を与えたいと思うようになったきっかけは2つあります。

・父親が、義足で生活していること

・高齢者住宅のアルバイトで感じたこと

これらの経験から、障害を持っている方や高齢の方がもっと生きやすい社会になったら良いなと思ったんです。

どちらにも共通して感じたことは、社会とつながることが難しいということです。

アルバイトをしていた高齢者住宅は、アクティブシニア向けのコンセプトだったのですが、中にはレストランにご飯を食べに行って、帰ってだけを繰り返す方もいたのが印象的です。

そのコミュニティ内で内輪で繋がってるっていうのはあるんですけど、なんかこう社会との繋がりみたいなのがないな、そういうのがあったらもっと楽しそうな気がするのに・・・と感じていました。

6年ぐらい働いていたので、昔から住んでた方が、だんだん認知症になるパターンや、初めから認知症の方が入所されるパターンもありました。

何かしら問題を抱えてる人がいたときに、家族が積極的に関わろうとしなかったり、「おばあちゃんに使う金はこれだけって決まってるので、知りません」というような家族もいたりしたのも印象的です。

でも同時に、家族ばかりが悪いわけではないと感じていました。

家族がそうならないように、周りの人がサポートするというか、地域の人が優しく見守る、助けるような環境ができていれば、家族も別の感情や考え方を持ったかもしれない。

「助けて」が言えない。「大丈夫だよ」と声をかけられない雰囲気。

なんだろう・・・。

認知症について周りから色々と思われたくないから、家族が周りに相談できなかったり、家族が周りとのつながりを断ち切ったりというような状況があるって思いました。

その状況から社会とつないだり、本人への理解を深めて、「大丈夫」「皆で支え合おう」みたいな雰囲気を作っていくことが必要だなっていうのを感じていました。

(第二回に続く)

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