介護職
認知症の人を一緒に、しごとと地域を創る、新しい介護職のカタチ 挑戦者募集!
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各地のBLGをハブとした、認知症フレンドリー地域づくりの支援
100BLG株式会社
100BLGのメンバーを紹介するインタビューです。東京の大学を卒業後に歩んできたキャリア、介護業界に感じる将来性について語ってもらいました。
2016年、青山学院大学経営学部を卒業。新卒で大手の介護関連サービス会社に入社後、2018年にBLG町田のしごと・地域づくりコーディネーターに。
2020年からは、100BLG株式会社で研修ファシリテーターも務める。
BLG町田の現場で、しごとと地域をつくるコーディネーターとして働くとともに、去年から、100BLG株式会社で研修ファシリテーターとして働いています。
BLG町田の現場で3年間いて感じたことは、
1年目、“活動”にこだわっているばかりでいろいろ失敗ばっかり。
2年目、何をしてもみんなと楽しくなって。
3年目、なんかもう、大事なものって“活動”じゃないんだなって。
気づいたのは、大事なのは具体的に“何をするか”ではなくて、メンバーさんたちとの日ごろの関係性なんだということ。みんなとだったらこれができる、みんなとだったらそこ行っても楽しいよね、ということです。やったことないことだけどみんなとだったらできる、となると、どんどん行動の幅って広がっていくんです。
ほんとうに楽しいですね。仕事もね、楽しいです。
このまま現場で毎日メンバーさんと活動できるならそれはめちゃくちゃ幸せだなって思っていたんです。
でも一方で、2012年からの8年間BLG町田が活動していて、なかなか広がらなかったということは、私たちがここで活動に満足し続けている限りは広がらないんですよね。いま全国でこういう活動を運用できる人って何人いるの、って話になったときに、ほぼいないんですよ。じゃあ私もここで働き続けてる場合じゃなくて、広げるための活動しなくちゃいけない。この方向転換転換があったんですよね。そう思っているとき100BLGから研修ファシリテーターの誘いがあって、えい、やってみようかなっていう。それで兼業になって、そんな流れでした。
全国の100BLGの事業所にノウハウを伝える研修を担当しているんですが、まだ見習いです。
いま、楽しいというよりも、理念を広げる=考え方を広げると職場はこうやって変わるんだっていう変化を目の当たりにしてる。そのなかで、なるほどやっぱりメンバーの声を聞いてつくりあげるっていうのは価値があるよなって、再認識しています。
悪い変化が起こっている事業所がないんです。
やっぱり仲間をつくっていくっていうこの考え方は必須なんだな、って日々感じています。やりがいを感じるのは、多分これからです。
でも何か不思議で、見習いなのに、やっぱり居心地がいいんですよ。100BLGの経営陣たちも経験の豊富な人たちばかりだから余裕があるっていうのがあるかもしれないんですけど、BLG町田の空気感と同じで、パフォーマンスは求められつつも、嫌なかたちのプレッシャーはないっていう、不思議な空間ですよね、すごく不思議だなと思うんですよ、100BLGのこの空気感。育成する余裕があるというか、ちゃんと何かその人の存在を認めてチームとして、ちゃんと必要としてくれているっていう安心感を感じさせてくれている。
昨年、自分の会社を立ち上げました。
要介護認定を受けても働く選択肢を当たり前にしたい。それを実現するための会社です。いま、関東の別の地域で、デイサービスで通ってる人が大手のコンビニエンスストアに働きに行くっていうプロジェクトをやっていて、その原点はBLG町田の有償ボランティアです。まだまだできることもたくさんある人たちに働く場が提供されていない。
地域で普通に活動していることが当たり前の世の中にしたい。
BLGはわたしにとって、ゴールじゃなくて出発点になったんですよね。
(第三回に続く)