中堅中小製造業向けの生産管理システムやDX化支援サービス等を提供している、株式会社エクス。
主力製品である生産管理システムはシリーズ累計1900本を超えるなど、リーディングカンパニーとして業界を牽引しています。
そんなエクスを大黒柱として支えるのが、システムエンジニア職。
今回は、システムエンジニアのシステムソリューション本部 本部長の高橋俊臣(たかはしとしおみ)さんと、システム部部長の向江和晃(むかえかずあき)さんに、お話を聞きました。
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【インタビュアー/ライター】
ストーリーライター 菅原瑠美
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エクスでシステムエンジニアとして働く魅力とは
「自分が納得するまでとことんお客様に向き合って、1社1社、全力で課題解決に取り組めることが魅力です」
と高橋さんと向江さんは話します。
※高橋さん
※向江さん
「『おかげで業務の改善に役立っています』
『御社のシステムを導入したことで、会社での評価が上がりました!』
というお客様からの声を、本当にたくさんいただいています。
普通は諦めてしまうようなことでも、私たちは諦めずにお客様の課題を解決します。
正直面倒で手間もかかりますが、その泥臭さこそが当社の強み。
とはいえ、1社1社丁寧に対応というのは、実際は大変なことも多いですね(笑)」
1社1社対応する大変さ。大手企業からエクスに転職した向江さんは
では、まず向江さんにお話をお聞きしてみましょう。
「私は18年前、システムエンジニアとしてエクスに転職し、現在はシステム部 部長をさせて頂いています。
前職は、あらゆる業種を対象に基幹システムを提供する財閥系大手のソフトウェア会社でした。
前職においては、お客様とは一定の距離感を保ち、必要以上に慣れ合いの関係にならない…できるだけビジネスライクに接することを良しとして、多くの仕事をこなしていました」
大手企業でいわゆる出世街道を歩み、順調にキャリアを積んでいた向江さんでしたが、その後エクスに転職。
「転職のきっかけは、抱(エクス社長)から、『東京に支店を出すことになったので、ぜひ来てくれないか』と声をかけられたことがきっかけでした。
実は抱とは、前職の同期なんですよ。抱は入社当初から、『将来起業するからいつか一緒にやろう』とよく同期メンバーに言ってくれていました。
それが、十数年の時を経て現実になったという感じで…とても嬉しかったです」
エクスで前職の経験を活かすんだ、と意気揚々と転職した向江さん。
ところが、エクスの仕事の仕方は前に務めていた大手企業とはまるで違うことに愕然としたと言います。
エクスのシステムエンジニアの裁量はとても大きく、
「どんなシステムが喜ばれるか?」
「どんな提案をすれば、お客様の課題が解決されるのか?」
徹底的に自分で考えて行動する必要がありました。
そんな矢先、あるお客様から言われた一言が、向江さんの仕事のスタンスを変えるきっかけになったと言います。
「『なんでもっと、距離を詰めてこようとしないの?』
と言われて、ハッとしました。
今までお客様と一定の距離を保ち、ビジネスライクに仕事をすることが自然と身についてしまっていたので、疑問に思うことすらありませんでした。
でも、こんな遠慮は、良い仕事をするためには一切、必要ないのかもしれない…!」
そこから積極的にお客様と話をするようになり、本音をぶつけてぐいぐい距離を縮めていった向江さん。
結果、お客様の本心を引き出し、何度も対話を重ねることで、課題の根底にある真因を見つけ、それを解決するためのシステム開発を行い、無事に納品・導入へとこぎつけました。
「『おかげで、業務改善が進み、人が本来やるべき創造的な仕事に時間があてられるようになったよ!向江さん、ありがとう!』
と言ってもらえた時は、本当にうれしくて…
自分が納得するまでとことんお客様に向き合い、その後の課題解決まで見届けられる。
これが、エクスのシステムエンジニアの仕事でとてもやりがいを感じられる部分です」
裁量の大きさと引き換えに…一度だけ辞めようと思った、高橋さん。
しかし、システムエンジニアの仕事は楽しいことばかりではありません。
なぜなら、お客様の期待を一心に背負い、責任も大きくなることで、精神的にも身体的にも大変な負担がかかるのは事実だからです。
そんな中、次にお話をお聞きした高橋さんは、お客様のニーズに応えるべく、1社1社丁寧に向き合ってきた結果、心身ともに疲れてしまい、1度だけ辞めようと思ったことがあるそうです。
「エクスに転職してから業務に少し慣れ、案件を任されるようになってきたころです。
複数の案件を同時に任されて、業務量が膨大になり、常にパンパンな状態で仕事をこなす日々が続いていました。
それでもお客様の課題解決のために…!と一生懸命仕事をしていた。
そして、たまたま一度に案件が終了し、全ての案件が自分の手から離れた途端、その安心感からか、張りつめていた糸がぷつんと切れてしまったんです」
その後高橋さんはなんと上司に、
「今後はもう自分に案件を振らないでください…」と伝えに行ったと言います。
すると上司は、その日を境に、高橋さんに一切案件をふることがなくなりました。
頑張って仕事をしている他の社員を横目に、一人社内にこもって資料をまとめる日々。
気づけば1〜2ヶ月が過ぎ、その間、高橋さんの頭の中には、様々な記憶が蘇ったと言います。
お客さんと何度も何度も話し合いながら試行錯誤したこと、
お客さんの課題を解決するために、寝る間を惜しんで提案を考えたこと、
システムによって社内の業務が改善されて、すごく社内でも好評だよと、喜んで頂いたこと…
「私は、お客様の課題解決のために共に歩んでいく過程がすごく好きなんだ。
とにかく課題解決、業務改善、がエクスの仕事なので、もう一度初心に帰って、純粋な気持ちでお客様の役に立てる仕事をしたい」
高橋さんは、再び上司のもとへ行き、こう伝えました。
「先日は本当にすみませんでした!もう一度、自分に案件を任せてください…!」
自分にとっての仕事のやりがいに気づいた高橋さん。
それ以降、辞めたいと思うことは一度もなく、これまで走り続けています。
「自分が、納得するまでとことんお客さんに向き合えるって、つまり、裁量が大きいってことなんですよね。
だから辛いことや大変なことも当然ある。
でも、『自分のやり方で信頼して任せてもらえるから、これだけやりがいもある』ということに気づきました。
大きな裁量を与えてくれる社風が、エクスのシステムエンジニアとして働く大きな魅力だと思います」
100の笑顔に出会える、エクスのシステムエンジニア
最後に、向江さんはこう話して下さいました。
「エクスは日本の中堅中小製造業を対象にシステムやサービスを提供する会社です。
製造業に同じパターンは一切なく、100社あったら100通り。
裁量が大きいからこそ、自分でいくらでもお客様の課題が見つけられる。
そこに自分が納得する形で提案を出していって、100の笑顔に出会えるやりがいのある仕事がエクスのシステムエンジニアです」
会社の売上の大半を占めるというエクスのシステムエンジニア。
「彼らの努力が、エクスのさらなる成長を促す原動力になる」
エクスの可能性をますます感じたインタビューとなりました。
高橋さん、向江さん、有難うございました!