「何もない町」なんて嘘だ。普段は絶対に入れない広大な町営牧場を舞台に、僕たちが仕掛けた“狂気”のゼロイチ企画。
360度、見渡す限りの大パノラマ。どこまでも続く緑の丘と、どこか異国を思わせる牧歌的な絶景。
その広大な土地を、全国から集まったランナーたちが、息を切らしながら、しかし最高の笑顔で駆け抜けていく。
これが、株式会社ぷが誕生する前、私が訓子府町のまちづくり会社プロデューサーに就任した直後に行政の担当者や多くの地域住民の方々と共に企画・実現した、「第1回 くんねっぷ牧場ミニマラソン」の景色です。
舞台となったのは、訓子府町が誇る「共同利用模範牧場」。実はこの場所、普段は関係者以外「完全立ち入り禁止」の場所でした。なぜ、そんな前代未聞のイベントが可能になったのか。そして、僕たちがこのイベントに込めた「地方創生の仕掛け」の本質をお話しします。
発見:視察で出会った、誰も使っていない「一等地」
話は、プロデューサーの脇坂が5月に初めてその牧場を視察したときに遡ります。
現状を確認し、牧場の環境をこの目で見た瞬間、圧倒的な衝撃を受けました。 「なんだ、この天国のような絶景は……!」
しかし同時に、大きな違和感も覚えたのです。これほどの素晴らしい資源がありながら、普段は牛たちが静かに過ごす場所であり、一般の人がその魅力に触れる機会はほぼゼロだったこと。
多くの人は「ここは牛のための場所だから、人が入るなんて無理だ」と、最初から思考を止めてしまいます。
でも、僕の見方は違いました。
「これほど贅沢な非日常空間、他にはない。だったら、ここを舞台に“わざわざこの町に人が来る理由”を、僕たちの手でゼロから創り出せばいいじゃないか。」
そのアイデアの1つとして突如浮上したのが、広大な牧場を駆け抜ける「ミニマラソン」という狂気的な企画でした。(もっと狂気的で唯一無二な企画もあるのですが、それはまた形にすることができれば・・・)
突破:「無理」を「おもしろい」に変える、巻き込みの技術
もちろん、開催までの道のりは簡単ではありませんでした。
担当課にお話しし、家畜の伝染病を防ぐためのバイオセキュリティや、安全面の管理など、超えなければならないハードルは山積み。行政や関係者の方々から「前例がない」「トラブルが起きたらどうする」と言われてもおかしくない状況です。
単に「おもしろいイベントをやりたい」と突っ張るのではなく、行政の担当者の方々の不安に徹底的に寄り添い、安全基準を一つずつクリアする体制を構築。牛を預けてる酪農家の方々への説明などを行い、問題点をクリアしていき、行政の方でも実施のGOサインをいただきました。
結果として、9月22日、秋晴れの空の下で「第1回」が無事に開催されました。 参加したランナーからは、「普段入れない場所を走れる特別感が最高だった」「こんな絶景、日本中のどこを探してもない」と、感動の声が鳴り止みませんでした。(もちろん課題もたくさん見えましたが)
本質:モノを売るな、ここでしか味わえない「トキ」を創れ
今の時代、どこの地方自治体も「特産品を買ってほしい」「観光に来てほしい」と必死にアピールしています。
でも、美味しい食べ物や綺麗な景色なんて、日本中に溢れている。知名度の低い小さな町が、同じ土俵で戦っても勝てるわけがありません。
だからこそ、僕たちが大切にしているのは、その時・その場所でしか絶対に味わえない価値を届ける「トキ消費」の創出です。
「普段は立ち入り禁止の、大自然の牧場を、自分の足で駆け抜ける」
この圧倒的な非日常の体験価値(コト・トキ)があるからこそ、人は重い腰を上げ、日本全国からわざわざ人口4,300人の訓子府町へと足を運んでくれるのです。
僕たち「株式会社ぷ」の役割は、町に元からある強い資源(農業や大自然)に、民間ならではのクリエイティブな「仕掛け」を掛け合わせ、新しい人の流れと熱狂をプロデュースすることにあります。
結び:あなたの「妄想」を、この町の「リアル」に変えませんか?
牧場マラソンは、僕たちが仕掛ける壮大なロードマップの、ほんのプロローグに過ぎません。
僕たちのチームには、
- まちなかBASE(旧スナックローゼを舞台にした、起業家が集まるシェアキッチン・ゲストハウス開発)
- 日の出BASE(離農する農家から受け継いだ畑での、100%訓子府産ワイナリー&観光いちご農園プロジェクト)
など、アイデア一つで地域をリノベーションする、エネルギッシュな打席が無限に用意されています。
求めているのは、教科書通りのタスクをこなす人ではありません。 誰もが「無理だ」「前例がない」と笑うような妄想を、緻密な戦略と泥臭い行動力で、町の新しい現実に変えていける「クレイジーな同志」です。
そして、今年も第3回が開催決定!
まずは訓子府町に走りに来てみませんか?
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