プロローグ:超人気番組の裏側を動かす「現役大学生」の正体
企業の経営者(虎)と、己のキャリアや人生を賭けて挑む志願者が、台本なしの真剣勝負を繰り広げる超人気YouTube番組『人財版令和の虎』。
百戦錬磨の経営者たちが集い、一回の収録ですべての事象がリアルタイムに動いていくこの緊張感あふれる現場で、虎へのオファーから志願者との面談、編集チームとの調整、そして当日の現場進行までを一手に担う運営の要を務めている人物がいます。
それが、今回ご紹介する市川 結斗(いちかわ ゆいと)さん。
なんと、慶應義塾大学経済学部に通う現役の大学3年生です。
「現役の慶應生で、SNSフォロワー1.5万人を達成し、自ら事業も立ち上げ、今は『人財版令和の虎』の運営を任されている」
そう聞くと、最初から何でも器用にこなす「生まれつきのスーパーエリート」を想像するかもしれません。
しかし、彼を深く知るほどに見えてくるのは、それとは正反対の姿でした。
「何者かになりたい」という漠然とした野心だけを抱えて上京し、何から始めればいいか分からずくすぶっていた大学1年生の秋。そこから彼を押し上げたのは、魔法のような才能ではなく、「結果が出るまで絶対にやめない」という、驚くほど泥臭く、愚直なまでの努力の積み重ねでした。
今回は2本立ての第一弾として、EMOLVAのWantedly運用を担当する本村が、市川さんのルーツや価値観、そして「目標に対してとことん努力できる理由」を深掘りしました。これから何かに挑戦したいすべての人に読んでほしい、等身大かつ熱量あふれるストーリーです。
1. 「同期より一歩上へ行きたい」──コロナ禍の1冊の本から始まった野心
本村:市川さん、本日はよろしくお願いします!今、大学3年生にして『人財版令和の虎』の運営を任されているわけですが、もともと大学に入る前からいろいろな活動をされていたんですか?
市川:いえ、全然そんなことはないんです(笑)。高校までは地元・愛知県で、幼稚園の頃から高校3年生までずっとサッカーをやっていました。
本村:愛知県といえば、全国でも屈指のスポーツ激戦区ですよね!僕も野球部だったので分かるんですが、愛知は学校数も多いしレベルがすごく高い印象があります。プロを目指したりもしていたんですか?
市川:そこまで飛び抜けて上手かったわけではないんです。ただ、「ライフスポーツ」というか、人生の中で楽しく真剣にスポーツと向き合うというのが好きで、高校の最後までずっと夢中で続けていました。
本村:そこから慶應義塾大学の経済学部に進学されたわけですが、どういうきっかけで慶應を目指したんですか?
市川:もともと愛知県の中でもわりと田舎の方の出身だったので、ずっと「東京への憧れ」があったんです。親に「上京したい」と伝えるにあたって、納得してもらうための口実じゃないですけど、「有名な大学に行けばとりあえず認めてもらえるだろう」というのが一つありました。
もう一つは、昔から自分の中に「何か野心のようなもの」があって。「同期の人たちよりも1個上に行きたい」「何かを成し遂げたい」という思いが強かったので、東京に出て、周りに何か挑戦している人や意識が高い人が多い環境に身を置きたいと考えたんです。それが僕にとっては慶應でした。
本村:当時から「将来これをやりたい!」という明確な目標があったというよりは、まず「野心」が先にあって環境を選んだんですね。その野心は、いつ頃から芽生えたんですか?
市川:ターニングポイントになったのは、中学3年生の時のコロナ禍です。部活なども制限されて時間がすごく余っていたので、当時めちゃくちゃ本を読んだんですよ。その時にたまたま手に取った1冊のビジネス書に、すごく野心をそそられるような言葉や論理が書かれていて。「自分も何かでかいことをやりたい」と強く思うようになりました。
本村:うわあ、すごく分かります!僕も当時高校3年生で、コロナで野球の大会がなくなったタイミングだったので、「今、何もやらないのって怖いな」「何したらいいんだろう」って焦燥感に駆られていました。その時の読書体験が、市川さんの原動力になっているんですね。
2. 大学1年10月までの「くすぶり」と、飛躍のきっかけを掴むまでの9ヶ月
本村:強い野心を持って慶應に入学されたわけですが、最初はやりたいことが具体的に決まっていなかった中で、まず何から動いたんですか?
市川:実は、大学に入ってから1年生の10月くらいまでは、本当に「野心があるだけ」で、何も行動できていなかったんです。もともとロックや洋楽などのバンド音楽が大好きで、地元の高校でバンドを組んで文化祭にも出ていました。入学してからはずっとバンドサークルに通う日々でした。
本村:意外です!今のバリバリ動いている市川さんからは想像がつかないですね。
市川:そうなんです(笑)。でも10月くらいになって、「サークルで一通りやることはやったな、じゃあ他に何か始めよう」と切り替えました。
ただ、一人暮らしでお金に余裕があったわけではないので、選択肢を考えた時に「初期投資ゼロ(あるいは少額)で今すぐ始められるSNSをやるか」、それとも「バイトでコツコツお金を貯めて、その資金で事業を始めるか」の2択か3択だなと。それならまずはSNSからやってみよう、と決めました。
本村:具体的にどんなことからスタートしたんですか?
市川:まずは動画編集やSNSの基礎を学ぼうと思って、塾講師のバイトで少し貯めていたお金を使って、SNSの編集スクールに入りました。もともと一人暮らしで自炊や料理をするのが好きだったので、「自炊発信」をテーマにアカウントを立ち上げたんです。そこから最高でフォロワー15,000人まで伸びました。最近は動かしてないので減っちゃったんですけど(笑)
本村:でも正直、スクールで編集を学んだからといって、1.5万人まで伸ばすのって並大抵のことじゃないと思うんですが、どうやって突破したんですか?
市川:おっしゃる通り、スクールに入っただけでは絶対に伸びないので、そこからは「もうコツコツやるしかない」と腹を括りました。
僕はもともと本を読むことに全く抵抗がなくて、いろんな本をどんどん読めちゃうタイプなんです。当時、本屋さんが併設されているスターバックスがあって、そこはスタバでコーヒーなどを1杯買うと、隣の本屋さんの本を3冊まで無料で持ち込んで読めるスタイルだったんですよ。
本村:はい、TSUTAYA BOOKSTORE併設のスタバですね!
市川:そこへ毎日通って、毎日3冊ずつ本を読んでインプットし、自分のSNS運用に落とし込んで発信する、というのをひたすら繰り返しました。
本村:えっ、毎日3冊ですか!?それをずっと続けながら動画を作って投稿して……ものすごいガッツですね!
市川:野心が強かったのもありますし、根っからの負けず嫌いなんだと思います。自分の中で「伸ばすまで終われない」という癖を作って、半年から1年くらい、約9ヶ月間ずっと走り続けました。その結果、大学1年の終わりから2年の半ばにかけて、1.5万人までフォロワーを増やすことができました。
3. SNSスクールの共同立ち上げと、リソース限界で見えた「次のステージ」
本村:自分で決めた目標に対して、結果が出るまで徹底的にやり切る力が凄まじいですね。アカウントが伸びた後はどうされたんですか?
市川:アカウントが伸びた実績をもとに、自分自身のSNSから「実はSNSの伸ばし方を教えることもできますよ」という形で集客をして、SNSスクールを立ち上げました。当時仲良くさせていただいていた年上の経営者の方と共同で立ち上げた形です。
本村:大学2年生にして、今度は教える側の事業を立ち上げたんですね!
市川:はい。ただ「共同立ち上げ」とは言っても、バックオフィス業務だけをその経営者の方にお願いして、カリキュラムや商材の作成、集客、営業、そして実際の講師業までは全部僕ひとりでやっていたんです。
生徒数も結構増えて、最初の2ヶ月くらいまではすごく調子が良かったんですが、だんだん僕自身のリソースが完全にパンパンになってしまって。共同経営者の方のスケジュールとの兼ね合いなども重なり、少しずつうまく回らない部分が出てきました。
本村:1人で集客から営業、講師まで全部抱えていたら、どれだけ時間があっても足りなくなりますよね。
市川:そうなんです。そこで話し合いをして「外部の講師を雇おう」ということになったんですが、冷静に考えた時に「外部の講師が入るなら、僕がこのままこのSNSスクールにつきっきりでやっていく必要はないな。僕自身もまた別の新しいことに挑戦できるし、その方がお互いにとっていいな」と思って。
今も一応籍は残してもらっているんですが、現場からは一旦離れて、「就活も見据えていろいろ新しいことをやっていこう」と舵を切りました。それまでは本当に毎日詰め詰めでスクール業をやり切りましたね。
4. Wantedlyで出会ったEMOLVA。「最初の面談で榊󠄀原社長が出てきて驚いた」
本村:自分の手でゼロからアカウントを伸ばし、事業化してキャッシュを生むところまで経験した上で、次のステップを探し始めたんですね。EMOLVA(『人財版令和の虎』)には、どういう経緯で出会ったんですか?
市川:大学2年生の冬頃、「そろそろ就活もしなきゃいけないな」と思って就活サイトなどを見始めたんですが、周りから「長期インターンはやった方がいいよ」と聞いていたんです。それでWantedlyを使って、どこか面白い長期インターンはないかなと探していました。
本村:数ある企業の中で、なぜEMOLVAに応募しようと思ったんですか?
市川:もともと『令和の虎』という番組自体が好きでよく見ていたのと、当時広告会社やマーケティング系の会社を結構見ていたので、Wantedly上でたまたま見つけた時に「えっ、EMOLVAじゃん!SNSマーケや広告もできるし、『令和の虎』にも関われるじゃん!」と思って、すぐに飛びつきました(笑)。自分自身もSNSをずっとやってきたので、親和性も高いなと感じたんです。
本村:Wantedlyを運用している僕としても、そうやって見つけて応募してくれたのは本当に嬉しいです!実際に応募してみて、最初の印象はどうでしたか?
市川:最初の面談に、いきなり代表の榊󠄀原社長が出てこられたんです。
それが僕の中では最大のフックというか、「えっ、本当にあの榊󠄀原社長と直接話せるんだ!」とすごく衝撃を受けました。
しかも実際に入社してみると、その最初の面談で榊󠄀原社長と話したことの「延長線上」でずっと仕事が進んでいくんです。社長との距離の近さやスピード感、そして何より「自分が動かないと番組が止まる」という裁量の大きさには、毎日すごくやりがいを感じています。
本村:実際に近くで一緒に働いてみて、榊󠄀原社長はどんな方ですか?
市川:収録現場などでお会いする時は、いつもニコニコしていてすごく優しくてフレンドリーな方なんです。でも、定例会議や電話でのやり取りになると、徹底した「ロジック型」ですね(笑)。全く話に隙がなくて、「こうだから、こう。だからこう動くべき」とすべて論理で組み立てていかれるので、その基準についていくのは毎回すごく刺激になりますし、鍛えられています。
5. 「表」から「裏方」へ。手段にとらわれず、時代に残る「文化やブランド」を作りたい
本村:ありがとうございます。現場でのリアルな奮闘ぶりや、榊󠄀原社長との本音の掛け合いについては、ぜひ次回の【第2弾(後編)】でたっぷり深掘りさせてください! 最後に、市川さん自身のマインドセットと、これから描いている将来像について教えてください。ご自身では、自分の「強み」はどんなところにあると思いますか?
市川:振り返ってみると、やっぱり「行動力」と「諦めの悪さ」だと思います。これまでの経歴もそうですが、「やると決めたことは全部やる」「結果が出るまで終われない」という粘り強さは、自分のベースにあるなと感じています。
本村:市川さんとお話ししていると、ギラギラした金銭欲みたいなものを前面に出すのではなく、「その時々に自分がやりたいこと・達成したい目標を決めて、そこに向かってとにかく真っ直ぐ頑張り抜ける人」という印象をすごく受けます。これから大学卒業まで、あるいは卒業後に実現したい「個人としての目標」はありますか?
市川:人生設計として大きく持っているのは、「自分がやったことで、文化やブランドのような『規模の大きい価値』を作りたい」ということです。他者や社会に対して、何か良い影響を与えたいという思いがすごく強いのかもしれません。
面白い変化だなと思うのは、昔の僕はバンドにしてもSNS発信にしても、自分が「表」に立ってやっていくのが好きだったんです。でも、EMOLVAに入って『人財版令和の虎』という大きな番組の「裏方(運営)」を経験してみたら、「裏方もめちゃくちゃ楽しいな!」と思えるようになって。
本村:表舞台も裏方も両方経験したからこそ、見える景色が変わったんですね。
市川:はい。だから今は、「個人でやるか、会社でやるか」とか、「表に立つか、裏方に回るか」といった手段へのこだわりが全くなくなりました。どんな形であれ、最終的に「大きな文化やブランド、価値を作る」というライフワークに向かって、これからもどんどん新しいことにチャレンジし続けていきたいです!
エピローグ&次回予告:主宰・榊󠄀原清一 × 運営・市川結斗が語る「現場のリアル」へ
「野心だけはあったけれど、最初は行動できていなかった」と語る大学1年生の秋から、毎日3冊の読書と泥臭い試行錯誤で道を切り拓いてきた市川さん。 彼がなぜ、大学生でありながら百戦錬磨の経営者たちが集う『人財版令和の虎』の運営を任され、主宰・榊󠄀原清一から高い信頼を得ているのか——その理由が、彼の「目標に対する圧倒的な誠実さと努力量」にあることが伝わったのではないでしょうか。
続く【第2弾(後編)】では、いよいよ『人財版令和の虎』三代目主宰でありEMOLVA代表の榊󠄀原 清一がインタビュアーとして合流!
- 「最初は『普通にできるかな』くらいに思っていた」榊󠄀原社長が、市川さんに全幅の信頼を寄せるようになった理由とは?
- 台本なし・一発勝負の収録現場で味わう「最高の面白さ」と、虎・志願者・編集の三方を調整する「一番しんどい瞬間」
- 現役大学生の運営担当が、主宰・榊󠄀原社長の目の前でぶっちゃける『人財版令和の虎』の課題と改善提案!
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