こんにちは!HIROBAの桑原です。
スタンス編、思考スキル編と2回にわたってお届けしてきた新卒入社前研修レポート
いよいよ最終回です!!
今回のテーマは「実践課題編」です。
スタンスと思考スキルを身につけた集大成として、研修の締めくくりは新事業立案に挑戦しました。背景・市場・課題・ターゲット・事業内容・競争環境を自分で整理し、「この新規事業で何が解決できるか」を資料にまとめてプレゼンテーションを行いました。
【カリキュラム】
- 実践課題① 課題設定・リサーチ
- 実践課題② 事業内容の整理・資料作成
- 実践課題③ 資料ブラッシュアップ
- 成果発表 プレゼンテーション
研修で学んだ情報整理・問題解決・タスク設計・ドキュメンテーションのスキルを、すべてここで使います。「知っている」から「できる」に変わる場として設計された課題です。
今回の最終発表では、2名がそれぞれ異なる業界・テーマで新規事業を立案し、
プレゼンテーションを行いました!
<新入社員 R.Hさんの発表>
テーマ:現場の「勘」を「確信」に変える— 飲食店向けAI発注支援ツール
R.Hさんが着目したのは、飲食業界の発注業務でした。 華やかなテック系や消費者向けサービスではなく、約7年間の飲食アルバイトという自身の経験を起点に事業を設計した発表です。
背景と目的— 「発注」という、見えにくい重労働
テーマの起点は、自身の経験です。
約7年間の飲食アルバイトを通じて感じ続けてきた「発注の重さ」—
時間がかかる、判断が難しい、失敗すると営業に直結する—
その課題を、事業として解決しようとした発表でした。
現場の声— 毎日1.5時間を奪う、見えないコスト
現場へのヒアリングから明らかになったのは、日々の業務が「個人の経験と勘」に依存しているという構造的な問題です。接客をしながらの発注作業に毎日1〜1.5時間を費やし、売れ筋の読み違いが廃棄ロスや機会損失につながっている。これを「個人の努力」で解決しようとしても限界がある、という分析は説得力がありました。
事業提案— 「勘」をデータに、「重圧」を仕組みに
そこで提案したのが、飲食店特化AI分析ツール「MiraUru(ミラウル)」です。SNS・天候・周辺イベント・POSデータをAIで統合分析し、推奨発注数を提示することで、現場の「勘」を「確信」に変えることを目指しています。
既存ツールが「分析」か「自動化」のどちらかに偏っている中で、その両方を現場目線で両立させるポジションを狙ったものです。
導入効果として1店舗あたり年間約200万円の利益創出を試算し、150店舗導入での投資回収、3年目には500店舗・1.2億円の売上という事業計画まで落とし込んだ、完成度の高い発表でした。
<新入社員 S.Hさんの発表>
テーマ:建設業界のDXで、現場監督を現場に返す
新入社員のS.Hさんが着目したのは、建設業界でした。
華やかなテック系や消費者向けサービスではなく、「現場で今、本当に困っていること」を起点に事業を設計した発表です。
背景と目的— 現場では今、何が起きているのか
建設業界では今、3つの問題が同時に起きています。
慢性的な人手不足。残業規制。そして、DXが進んでいると言われながら、現場ではほぼ活用されていないという現実。
結果として何が起きているのか。現場監督が、本来の仕事に集中できていません。
現場を見るべき人が、夜に机に向かって書類を作っている。
この発表の目的は、3つです。
- 人手不足環境でも回る構造を作る
- 現場監督が現場に集中できる環境を作る
- 管理業務を自動化し、生産性を上げる
そのアプローチとして打ち出したのが、AIによるDX化です。
現場の声— Aさんの一日
事業立案にあたり、S.Hさんは現場で働く5名にヒアリングを実施しました。
そこから浮かび上がってきた、ある施工管理責任者Aさんの一日をご紹介します。
朝7時、現場に入る。職人の段取り、資材確認、工程調整、トラブル対応。
18時に現場が終わると、そこからデスクワークが始まります。写真整理。日報作成。
行政提出書類。気づけば夜10時。家に帰るのは日付が変わる頃。
Aさんはこう言いました。
「残業は減ったけど、仕事は減っていない。」
若手は辞めていく。ベテランは退職が近い。教える余裕もない。
S.Hさんはここで、こう整理しました。
「これは個人の能力の問題ではない。構造の問題だ。」
本当の課題— 表面と本質を分けて考える
思考スキル編で学んだ「問題と課題の切り分け」が、ここで活きています。
表面上の問題は、管理負担の増大、書類作業が夜に集中すること、DXが成果につながっていないことです。
しかしS.Hさんが「本当に解決すべきこと」として整理したのは、以下の3つでした。
- 少人数で回る設計がない
- 業務プロセスが非効率
- 自動化されていない
「ここに、解決余地がある。」
この問題構造を丁寧に整理した上で、S.Hさんはソリューションの方向性を提案しました。現場での記録業務をAIで自動化し、管理工数を削減することで、現場管理者が本来の業務に集中できる環境を作る— という構造です。
具体的な機能や実装の詳細はこれからの課題ではありますが、「何が問題で、どこに解決余地があるか」を自分の言葉で整理し、提案として形にしたこと自体が、この実践課題の大きな成果でした。
実践課題編を終えて、一言!
研修を受けたS.Hさんに「入社前にこの研修を受けられてよかったと思うことはありますか?」と聞いてみました!
S.Hさん(2026年4月入社)
実践課題編を通して、スタンスとスキルを組み合わせて実際の課題に落とし込む難しさと重要性を感じました。表面的な問題ではなく本質的な課題を捉えること、情報整理から課題設定・提案までを一貫して行う思考プロセスを、実際に手を動かしながら体験できたことが大きな収穫でした。「知っている」だけでなく「実際にできる」に変わった感覚があります。
事業立案を進める中で、これまで学んできた内容がどのようにつながるのかをリアルに実感できました。今後はこの経験を活かして、自分で考え、前に進められる人材になれるよう取り組んでいきたいです。
研修を終えて
3回にわたってお届けしてきた新卒入社前研修レポート、いかがでしたでしょうか。
スタンス編で「信頼される土台」を作り、思考スキル編で「任せられる力」を身につけ、実践課題編で「実際に動かす経験」を積む—
この3ステップが、私たちの研修設計の骨格です。
知識を教えるだけでなく、「自分で考えて、前に進める人材」を育てること。
それが、この1ヶ月の研修に込めた想いです。
HIROBAでは現在、一緒に働く仲間を募集しています。
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