こんにちは!HIROBAの桑原です。
前回の記事では、社会人としての土台となる「スタンス編」をご紹介しました!
今回は第2弾、「思考スキル編」です。
思考スキル編の目的は、「これ、〇〇さんに任せて大丈夫だね」と言われる状態になること」。スタンスが身についた上で、実際に仕事を前に進める"考える力"を、ワークを交えながら鍛えていきました。
【カリキュラム】
- 思考スキル編① 情報整理・構造化スキル
- 思考スキル編② 問題解決・改善スキル
- 思考スキル編③ タスク分解・仕事設計スキル
- 思考スキル編④ ドキュメンテーションスキル
- 思考スキル編⑤ 業務ツール・基礎スキル
スタンス編で「信頼される土台」を作ったあと、この5つで「任せられる人材」へとステップアップしていきます。各回の内容を詳しくご紹介します!
思考スキル編① 情報整理・構造化スキル
「わかったつもり」をなくす技術
仕事をしていると、こんな場面によく出会います。
会議のメモは取った。資料も読んだ。
でも「で、結局何をすればいいんだっけ?」となってしまう—
その正体が、「情報を並べているだけで、整理できていない」状態です。
この回で最初に伝えるのは、情報には種類があるということです。事実・意見・仮説を混在させたまま仕事を進めると、判断がブレたり、認識のズレが生まれたりします。「上司に言われたこと」と「自分がそう解釈したこと」は、別物として扱わなければいけません。
また、MECEの考え方や箇条書き・階層化のルールも学びます。情報を「漏れなく・ダブりなく」整理する習慣は、資料作成だけでなく、会話や思考そのものをクリアにしてくれます。
フレームとして使うのは、3点セット思考(背景・課題・打ち手)、Why–What–How、そしてピラミッド構造の入門です。難しい理論としてではなく、「仕事で使える型」として体に馴染ませることを意識しています。
研修では「グチャグチャなメモを整理する」ワークと、「会話ログを業務メモに変換する」ワークを行いました。実際にやってみると、いかに自分が情報を「並べているだけ」だったかに気づきます。
思考スキル編② 問題解決・改善スキル
「正解を探す」から「前に進める」へ
新人がつまずきやすいのが、「問題はわかるけど、どうすればいいか分からない」という場面です。その原因の多くは、問題と課題を混同していることにあります。
問題は「起きていること」、課題は「解決すべきこと」。
この違いを整理するだけで、打ち手の精度が大きく変わります。
この回では、問題→原因→打ち手という基本的な思考の流れと、仮説→検証→修正のサイクルを学びます。また「なぜなぜ分析」を使って原因を深掘りする練習も行いますが、深掘りしすぎると迷子になるので「3回まで」というルールで実践しています。
ワークでは「現場あるある課題の改善案作成」と「上司に通る改善提案の作成」に取り組みました。単に「こうすればいいと思います」ではなく、論点を整理した上で提案するという経験は、指示待ちから一歩抜け出すための大きな転換点になります。
思考スキル編③ タスク分解・仕事設計スキル
仕事を渡された瞬間に差がつく
「よろしく」と仕事を渡されたとき、何をするかで差がつきます。
この回で伝える最初のことは、「仕事の正体は、期限付きアウトプットだ」ということです。ゴールが曖昧なまま動き出すと、途中で手戻りが発生したり、「こういうことじゃなかった」と言われたりする原因になります。
だからこそ、仕事を受け取ったら最初にやることは「ゴールの定義」です。何が完成した状態か、誰に何を届けるのか、どのレベルまで仕上げればいいのか—
これを最初に確認する習慣が、仕事の質と速度を大きく変えます。
その上で、タスクを適切な粒度に分解し、抜け漏れを防ぐ考え方を学びます。フレームとして使うのは簡易版WBS(ゴール→中間成果→作業)とチェックポイント設計です。
ワークでは「曖昧な指示から作業計画を作る」演習と「上司レビュー前提のタスク設計」に取り組みました。漠然とした指示を自分で具体化できるようになると、仕事の自走力が一段階上がります。
思考スキル編④ ドキュメンテーションスキル
伝わるドキュメントを作る
考えがまとまっていても、資料に落とせなければ仕事になりません。
この回では、「読まれる・直されにくい」資料を作るための基本を学びます。
まず押さえるのは結論→理由→補足(PREP)の型です。
タイトルに結論を書く、1スライドに1メッセージに絞る—
シンプルなルールですが、これを守るだけで資料の読みやすさは大きく変わります。
また、スライド・エクセル・ワードはそれぞれ「使う目的」が違います。プレゼンで見せるものなのか、一人で読み込むものなのか、用途に合わせてアウトプットの形を変える判断力も、この回で身につけます。
ワークでは「ダメ資料→良い資料の修正」と「上司に通る1枚スライドの作成」に取り組みました。自分で作ってみると、「何を伝えたいのかが自分でもわかっていなかった」という気づきが出てくることが多いです。
思考スキル編⑤ 業務ツール・基礎スキル
ツールは、仕事を効率的に進めるためのもの
最後の回は、業務で使うツールの基礎です。
ここで伝えたいのは「ツールの操作を覚える」ことではありません。
ツールに振り回されず、仕事の目的のために使いこなせる状態になることがゴールです。
Excel・スプレッドシートの基礎、チャットやタスク管理ツールの使い方、ファイル管理・命名ルール、そして生成AIの効率的な使い方まで扱います。特に生成AIについては「頼りすぎない使い方」を意識した演習を取り入れています。ツールはあくまで手段であり、思考の代替にはならないという視点を、最後にもう一度確認します。
ワークでは表の作成・整理と業務効率化のミニ演習に取り組みました。
「ツールで足を引っ張らない状態」を目指して、実務で即使える基礎を身につけます。
思考スキル編を終えて、一言!
研修を受けたS.Hさんに「入社前にこの研修を受けられてよかったと思うことはありますか?」と聞いてみました!
S.Hさん(2026年4月入社)
ついつい「わかった」と答えてしまいがちでしたが、一度自分の中で整理した内容をレビューしてもらうことで、手戻りをなくせると実感しました。情報は「並べる」のではなく「整理・構造化する」ことが重要で、問題と課題を分けて考えると、自然とやり方が見えてくることを学びました。ゴールから逆算する考え方は大学時代には体験したことがなく、新鮮でした。
また、ついAIに頼りたくなりますが、ツールはあくまで目的のために使うものであり、思考の代替にはならないという点も印象に残っています。これまで感覚的に進めていた部分を「型」として理解できたことで、仕事の進め方の解像度が上がりました。今後はこの型を実践の中で使いこなし、「任せても大丈夫」と思っていただけるよう成長していきたいです。
スタンスとスキルが揃って、はじめて「任せられる人」になる
思考スキル編を通じて伝えていることも、突き詰めるとシンプルです。
「考える型を持っている人は、はじめて会う仕事でも前に進める」
情報を整理し、問題を定義し、タスクに落とし、資料にまとめる—
この一連の流れが自分でできるようになると、上司やチームからの見られ方が変わります。「この人には任せられる」という信頼は、スタンスとスキルが両方揃ったときに生まれます。
次回の記事では、研修の集大成である「実践課題編」をお届けします!新卒メンバーが実際にどんな課題に取り組み、最終発表で何を伝えたのか— お楽しみに!