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2018年に設立し、患者・ご家族・医療関係者と共に創るてんかんの発作記録アプリ「nanacara(ナナカラ)」を軸にした事業開発、事業支援を展開するノックオンザドア。
2023年7月に迎えた設立5周年を前に全社で行った1泊2日の「オフサイトミーティング」。今回はその実施目的や当日の様子などについて、参加メンバーの村上と糠谷の2人に伺いました。
オフサイトミーティング当日の様子だけでなく、ノックオンザドアで働く日常のお話、会社やメンバーの魅力まで、ノックオンザドアのリアルをお届けします。
糠谷 貴使|事業企画 BizDev
2001年よりデザイン会社にて、プロデュサー、ディレクターを経験。
デザインのみならず、マーケティング、PR、データの利活用等も企画・提案・実施。
2013年 株式会社アイセイ薬局入社。
営業企画として店頭でのプロモーション施策の企画・実施、社内業務のデジタル化推進、
のち部門責任者として、お薬手帳、予約システム等のアプリケーション企画、開発、導入、人材事業会社の立ち上げ、運営などに従事。
2019年に新規事業部門を立ち上げ、プライベートブランド開発、アライアンス構築などを行う。
2022年 ノックオンザドア株式会社 ジョイン。
BizDevとして主に製薬企業向けに提案を行う。
社会課題の解決を、ステークホルダーの課題解決と結びつけることにより「三方よし」のエコサイクルを構築すべく活動中。
村上 海介 |事業企画・医療機関担当 カスタマーサクセス
理系大学院卒業後、三菱電機株式会社入社。米国ライセンス製品の国産立ち上げから量産体制の構築を経験。
その後3年ほど海外を放浪し、2010年に株式会社エムティーアイ入社。ブライダル業界向け音楽配信サービスの立ち上げ。ヘルスケア×IT領域にて、企業・健診機関・健康保険組合向けサービスの立ち上げやクリニック向けBIツールの管理・運営。
2021年に会社理念と代表・共同代表に共感しノックオンザドア株式会社入社。nanacara利用医師の拡大とカスタマーサクセスを軸に、難病患者・ご家族の自分らしい生活の一助になるよう邁進中。
オフサイトミーティングを開いてお互いをよく知る機会を作りたかった
──今回のオフサイトミーティング実施の理由や背景を教えてください。
糠谷貴使(以下、糠谷):2つありまして、1つ目は、ノックオンザドアには様々なメンバーがいるのですが、コロナ禍ということもあり以前と違ってオンライン中心でしか対話ができていなかったためです。一人ひとりそれぞれ考え方があって、その考えをもとに戦略をブラッシュアップしていく上で顔合わせをしていく必要があると思い、オフサイトミーティングで密にフェイストゥフェイスでやろうとなりました。
2つ目は、患者ご家族とは定期的に時間と場所を共にする「共同化」という対話を通じて当事者の方から、現状や課題について様々なご意見を伺う場を持っているんですけど、それを社員同士全員でやる機会があまりなかったことです。オフサイトミーティングを開いてお互いをよく知る機会を作りたかったという。
──オフサイトミーティングは定期的に行っているのでしょうか。
糠谷:「丸1日会議室でみんなで戦略会議をしましょう」みたいなこととは違い、丸2日間、違う場所に行ってまでやるのは稀ですね。 海介さん、そうでしたよね。
村上海介(以下、村上):そうですね。ただ以前から、翌日も含めてきっちりとした時間をみんなで作れば自分事として捉えられて方向性含めて腑に落ちると思っていたので、今のタイミングでもやりたいねって話しはしてましたね。
──丸2日間のオフサイトミーティング、これまでの会議との違いはありましたか。
糠谷:戦略の議論をしている時は、ビジネス的な話とかロジカルな話が多くなると思うんですけど、やっぱり飲み会をやったときには夜中まで飲んだりして。そうすると、人となりが余計分かるような気がしました。もちろん飲める人もいればあんまり飲めない人もいるんですけど、ただ、みんな輪には加わってるって感じでした。
──「人となりがわかった」についてより具体的に伺いたいです。
糠谷:当社は中途入社の方が多く、「この分野をやってました」とか皆スペシャリティを持っていて、良くも悪くも「これを頼むんだったらあの人」とか「この人はこれが得意だろう」って勝手に決めつけてたところがあったなと。
実際に話しをしてみると、「それ僕もやってみたいです」とか「こういう風なやり方したらどうでしょう」とか、想定もしてなかった人からアドバイスをもらったりとか、「一緒に考えたいです」のような話をもらったりとか、そういう議論がありました。
なんか勝手に決めつけちゃってたなって反省とともに、そういう機会があったからこそ、繋がることができた、できるものもあるなって思ったところですね。あとは、 単純にこの人すごく酒飲むなっていうのを知ったことですね(笑)
[オフサイトミーティング当日のブレイクタイムの様子]
ノックオンザドアが何をするためにあるかを改めて擦り合わせる場に
──オフサイトミーティングでは具体的にどのようなことをされたのでしょうか。
糠谷:全社の理念や創業ストーリーに関する部分で「ノックオンザドアっていう集団が何をするためにあるんでしたっけ」って部分をまずみんなで再度擦り合わせました。で、そこを擦り合わせた上で「大切にすべき点」も擦り合わせて。
という全体のところと、各チームからの、今期を踏まえた来期方針の発表があって、それに対してみんなで「もっとこうしていったら良くなる部分があるんじゃないか」と議論をする。そんな流れで進みました。
当社はチームで分かれているのですが、患者さんや先生を含んだ「nanacara」というてんかん領域に関わるチームと、 マネタイズや他疾患にその取り組みを広げる「BizDev」と呼ぶチーム、そしてバックオフィス、また新たにできた薬局チーム、大きくはこの4つの部門からの今期踏まえた来期方針の発表でした。
──オフサイトミーティングを実施すると聞いて思ったこと、また全社発表時や社内の雰囲気はどんな感じでしたか。
糠谷:ちょうど来期の予算などを考える時期でもあったので、然るべきタイミングだなと感じました。
あとは、nanacaraチームとBizDevチームって分かれて活動をし始めたのが10ヶ月程前だったんですけど、そのときにも計画を策定してその2チーム間でやってきて、で、振り返って来期へみたいなところだったので。概要はわかるんだけどお互いのチームがどんな動きをしているか、他のところがどういう風に動いてるかがちょっとわかりずらくなってきたタイミングでもあり。 なので、また新たにできた薬局チームも含めて、情報を共有できる機会になりました。
あと、全体像ですね。どこに向かうのか、シミックホールディングスのグループになってから6ヶ月程経っていることもあって改めてその情報共有や擦り合わせをした上で、1年間、さらにその先の計画に向き合った方がいいと思っていたので、いい機会かなと思いましたね。
村上:今回シミックホールディングスとのグループになったタイミングでもあり、人の採用も積極的に進めていて、各チームでメンバーが増えているので、全体で何をするかを擦り合わせる機会をどこかで設けなきゃいけなかった時期でした。良いタイミングと機会だと私も思ってますし、周りもそう考えていると思います。
──普段別のチームのメンバーと接点を持つ機会は限られているのでしょうか。
糠谷:いや、そんなこともないんですけども、個別の施策などでは接点を持ってやっていますが、改めてどこを目指して何をやっててどこの段階まで来てるよね、みたいな確認は毎回毎回していないので、そのあたりについてはお互いに思ってるところはあったかなという感じですかね。
ちなみに、「丸2日でやります。しかも宿泊です」ってなったときに、今のような話しはもちろんあったんですけど、「えー、丸2日も」っていうのも当然ありました。結局、みんな忙しいので、平日2日間丸々空けるのか、みたいなのは正直多少ありましたね(笑)
難しいことをやろうとしているけれど、それをチームとして達成できる素地がある
──実際オフサイトミーティングを行って良かったなと感じるのはどんなところでしょうか。
糠谷:そうですね、自分たちが何のために働いているか、また何を目的にしているかを改めて考え直す機会があったことですね。 少し情報量が足りなかった他のチームへの理解が進み、今どんな段階で、であればこうしたらいいんじゃないかといった建設的な議論が行われるとか、みんなで状況が擦り合わせられたり。
あと人となりも知れて一段仲良くなれたとか、色々なことを考えると丸2日間切れ目なくやったからこそなのかなとは思ったりもしますね。
村上:みんな忙しいので、今回のオフサイトミーティングのような状況を「じゃあそれぞれこの時間からオンラインでやりましょう」って言っても参加しない人もおそらく出てきたりするんですよ。だから、強制的に1ヶ所に集まって膝をつき合わせてやるっていうのはすごく重要だなと思いました。
そういった強制的な場を作ったからこそ、そこに向けて各々も整理して発表する場があるので、そこに対してフラットな目線で会社の方向性を理解しながら「こういうこともあるんじゃないの」と普段思ってることを吐き出すとか表現したり。そういった機会もあまりなかったので、たとえば自分から「糠谷さん」と声をかけない限りなかったので、その機会が設けられたことは良かったと思います。
──皆さんが発表したり想いを伝えるといった時間もあったということでしょうか。
村上:全体のパーパスやミッションについて説明することに加えて、今会社の行動理念を落とし込んだこともあり、冒頭でもお伝えした社員の「共同化」の時間を持ったんです。そういった一つの塊を作った上でそれぞれのチームが発表をする。で、そのチームの発表に対して議論する形で進めていきました。
糠谷:それぞれの意見や想いを表現する場は会議の中でもありましたが、その後のご飯の時間とか振り返りのようなところでも、「いや、本当はこうなんだよな」と持ち越して話すようなところも含めて良い意見交換ができたような気がしますね。
村上:一般的に大きな集合体になると喋る人と聞く人って分かれたりするじゃないですか。今回はみんな積極的で、2日間で発言や質問をしなかった人はいなかったんじゃないかなと。それぞれが自分の想いを表現できる時間と場になったと思います。
糠谷:そうですね。そういった形で方向性が擦り合った上で各チームの情報が知れたので、「じゃあ次回この課題に対してまたミーティングしましょう」と、その後にも繋がってるっていうのはすごく思うところはありますね。難しいことをやろうとしてると思うんですけど、それをチームとして達成できる素地がすごくあるなと感じたことも大きかったです。
──ありがとうございます。ちなみにオフサイトミーティングは現地で解散されたのでしょうか。
糠谷:オフサイトミーティング自体は2日目の夜ご飯までで終わったんですけど、解散はそれぞれの予定によりけりでした。もう1泊して現地でアクティビティを楽しんで行く人もいて、みんな仲良く、それぞれ好きな事で休日を過ごしている感じでしたね。皆さんワークライフバランスを大事にしているのだと思います。
[オフサイトミーティング2日目の朝食での一枚!]
会社のことを好きな人が多い気がします
──日々働く様子も伺いたいのですが、出社頻度はいかがでしょうか。
糠谷:出張が多かったときを除くと、週2・3の出社になっていますね。 大体半分ぐらいはオフィスにいて、半分ぐらい在宅で。ご家庭の事情などもあったりするから、 みんなそのぐらいの割合でいる感じですかね。
でも対面の方が会話が弾んだり、スピード感も変わってきます。小さな情報が実は大きな意味を持ってたりすることもあります。例えば、村上さんが医師から聞いてた話が「実はこの開発に関して非常に重要なポイントだった」なども結構あるので、 やっぱり出社してるからこそできる情報共有もあると思いますね。
──オフサイトミーティング以外で全社で集まる機会はありますか?
村上:全社としては週1のオンラインミーティングがあります。
糠谷:あとは不定期ではあるんですけど、患者さんのお話を聞く会があります。みんなで患者さんとお話しようという機会を持っています。
──社内のメンバーにはどんな方が多いですか?
糠谷:どうやったらできるかを考える人、主体的に動く人が多いような気はします。指示をもらったらやりますっていう人はほとんどいなくて。「こうやったらいいんじゃないでしょうか」とか「これやっていいですか」のように言う人がほぼほぼな気がしますね。
村上:あとは会社のことを好きな人が多い気がします。個性はそれぞれで皆スペシャリティを持っているんですけども、みんなノックオンザドア好きで、世の中を良くしたいって気持ちが溢れ出ている人が多いです。
糠谷:「ノックオンザドアがやってる活動や課題解決について共感して実現したい」も含めてってことですよね。ミッションやパーパスに共感して実現したいってみんな感じているからってところもあるのかなと。
村上:それは間違いないですね。
糠谷:パーパスやミッションにすごく共感して、自分も何かしたいと思ってらっしゃる方が多くみんなそれに共感していると感じます。
村上:「パーパス・ミッションに共感してますか」、「ノックオンザドアは好きですか」、「代表の林さん、共同代表の高山さんは好きですか」、「nanacaraは好きですか」って項目あげると、みんな9点か10点でつける気がします。
糠谷:あとはプロフェッショナルな方が多いので、メンバーに対するリスペクトをの気持ちをみんな持っているなと。
[ノックオンザドアの“リアル”が溢れる集合写真]
社外の方も含め「一緒に課題解決をしようよ」とチームになれてること自体、とても魅力ある会社なのかもしれないですね
──皆が各項目で9点や10点つけるだろうって思えるなんて素敵ですね。そんなノックオンザドアの魅力をぜひ伺いたいです。
糠谷:本当に難しい課題ではあるけれど、その社会課題解決に一直線で向かって行っているっていうところが共感できるポイントなんだろうなと。
困難はいっぱいあるんですよね。ただそこもぶれずに「このためにやっている」ってところを何回も確認して進んでいくところが、「やっぱりそうだよね」って思うところなんじゃないかなって感じます。
村上:ミッションやパーパスだったり、この人のためになりたい、世の中を変えたいと思う人たちが集まっていて。そこってすごく魅力だと思う。そういう人たちの集団なんです。ノックオンザドアのメンバーはみんな会社が好きで。
そういう状況なので働きやすいんです。みんな「そんなことをやってみたらいいんじゃないの」って、当然「違うじゃん」って意見もありますが、否定もしないので。裁量権がありなしといったヒエラルキーがある組織ではないので、自分がこうやりたいっていうところは気兼ねなく言えたり、みんな優しいから聞いてくれたり。そういう働きやすさはあると思います。
糠谷:あと社内もそうなんですけど、例えば医師とか、患者さんご本人、ご家族が一緒になって考えて、悩んで、協力してくれるところがあって、普通の商売とかビジネスで考えたらあんまりそんなことないと思うんですよね。その方々が社員ではないんですけども、一緒に課題解決をしようよっていうことでチームになれてること自体がとても魅力ある会社なのかもしれないですね。
──なぜそれができているのでしょうか。会社の外にいる方が一緒に考えてくれるのはどんなポイントがあるのでしょうか。
糠谷:これは僕らが医師でもないし、患者さんでも家族でもないので、そこは素人なんですよね。なので「わからないです、教えてください」が大切だと思っていて。「我々はITができる側です」っていう話だと思うんですけど、じゃあそこでみんなで解決しましょうってサイクルがうまく回ってるのかなと思っています。
村上:糠谷さんの言う通りです。餅は餅屋だと思うんです。「僕らわからないから教えてください、 声を聞かせてください」っていうのをただやっているだけなんですけど。そうすると「じゃあこうして、こうやった方がいいじゃないですか」ってご意見もたくさんくれるし、「逆にこういう課題があるんだよ」って教えてくださったりもするので、じゃあそれってどうやってクリアしていくのかってところに我々は頭を使って向き合っていく。
利害関係はないんだけども、お互いに意見を聞かせてもらうとか意見を言える、 受け止めてくれる人がいる。そういった関係性がすごく良いと思っています。
──今回のオフサイトミーティングについてだけでなくノックオンザドアの日常、会社の魅力までお話いただきありがとうございました。