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bitFlyer の 20 代社員が語る、デザイナーとビジネスサイドの最高な関係 【2019/11/28】

bitFlyer には、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が集まっています。今回は業界未経験で入社し、多方面で活躍しているデザイナーの半澤 早季さんと、彼女と一緒に仕事をする機会の多い事業戦略本部の鶴田 大貴さんにインタビュー。bitFlyer のなかで彼らがどんな風に仕事を進め、お互いに刺激しあう関係を築いているのか。bitFlyer におけるデザインのアプローチと、ビジネスと密接に関わりあう様が伺える対談になりました。


二人とも仮想通貨業界での経験はゼロ。20 代半ばで bitFlyer にジョイン

――本日は宜しくお願い致します。まずはお二人が bitFlyer に入社するまで何をしてきたのか。そして bitFlyer に入社してから手掛けてきたことをそれぞれ教えてください。

半澤:新卒で入社したファッションアプリの企画・開発を行う VASILY(現ZOZOテクノロジーズ) に約 3 年間在籍していました。グラフィックを主に担当していた時期はバナーなどを数多く作っていて、キャリアの後半は WEB やアプリまわりの UI をゼロから作らせてもらう機会もありました。

bitFlyer にはアプリの UI デザイナーとして入社したはずだったんですが、気が付けば WEB 領域や企画提案、プロジェクトマネジメントにも手を伸ばしていました(笑)。「この部分の数値はもっと改善できそうだ」と気づけば自分でプロトタイプを作ってビジネスサイドに持ち込んでみたり。ユーザーありきのビジネスなので、課題を深堀りするためのユーザーインタビューやユーザビリティテストは社内外でとにかく繰り返しています。これ!という守備範囲を決めずに、とにかくできることを探して動き続けている感じです。

鶴田:私は新卒で楽天に入社後、楽天市場などの営業担当でした。半澤さんと近いですが、新卒で入った会社に約 3 年勤めた後、bitFlyer が 2 社目です。入社したのは 2017 年 5 月だったので、仮想通貨バブルがちょうど来始めた時期でしたね。仮想通貨に関する海外ドラマや書籍に触れる機会が増えてきたころに、bitFlyer を紹介されて。選考過程で 10 名近い社員と会わせてもらいましたがみんな魅力的な人ばかりでした。事業としての伸びしろと、自分自身も成長できそうだと考えて入社を決めました。

この会社に入ってから手掛けた仕事は……とにかく幅広いですね。最初は営業経験を生かして対外的な折衝や事業開発、パートナー企業の開拓などをやっていました。ただ、3 ヶ月ほど経つと、マーケティング関連業務を担当するようになって、もう本当に何でもやりましたね。SNS 運用や WEB 広告出稿、テレビ CM、各種キャンペーン、効果測定・分析など、自社プロダクトをより色んな人に使ってもらうために、あれこれ手を打ち続けていました。

その後はまた決済系サービスの営業担当も兼務するようになり、大手顧客の開拓や仮想通貨交換業のプロダクトに関与するようになりました。新規サービスの企画にも携わって企画書を何度も書き直したり……。

――いきなり密度が濃い話が出てきましたが、あまり役割や肩書に縛られず「何でもやる」というのが共通していますね。

半澤:仮想通貨交換業という業態自体ができて数年の新しい分野なので、正解がまだありません。だからこそ、新しい UI/UX を自分たちで考えて、どんどん世の中に発信できることが楽しいです。bitFlyer に限らず、色々な企業が UI/UX や提供するサービスの形を模索し続けているので、UI/UX の新陳代謝が早いと思います。

鶴田:例えば、ユーザーオンボーディング(アカウント登録の導線)を丸ごと変えたのは、2019 年に入ってから大きな改善の一つだったかもしれません。仮想通貨に興味を持ってくれたユーザーを、いかに途中で離脱させないようにするかは、ものすごく試行錯誤しましたし……今も現在進行形で試行錯誤してます(笑)。

半澤:改善前のユーザーオンボーディングは、情報量が多くてデザイン的にもサービス開始時からほぼ変わらずに残っていたので、ゼロベースで何をどうするか考えました。bitFlyer の顔とも言える重要なページでしたが、鶴田さんに「これ、変えたいんですけど…」と相談すると、すぐに「いいね!」って回答が返ってきて。そこからはビジネスサイドを巻き込んでがっつり作りこみました。

最悪だった関係性を改善できた鍵は「会話」と「プロトタイプ」

――二人の話を聞いていると、デザイナーとビジネスサイドの距離感が凄く近くて、信頼関係ができあがっているなと感じるんですが、もともとそういう関係性だったんですか。

半澤:全然そんなことはなくて、昔はもっとビジネスライクな関係というか……。物理的にはすごく近い距離のはずなのに、関係性は今よりずっと希薄でしたね。

鶴田:以前だと企画がある程度固まってからデザインチームが関与し始める、ということもありました。今は企画段階からデザイナーの声をしっかり汲み取ってからプロジェクトが動き出すという流れが出来上がっています。

半澤:そうそう!手戻りも多いし、お互いが何を考えているか分からない部分もあって、やきもきしていました。プロジェクトも想定通りに進まないし、とにかくバタバタしていて。

――そこから今のような関係性になるために、どう工夫したんでしょうか。

半澤:当たり前すぎてちょっと恥ずかしいですけど「しっかりプロトタイプを作る」ということを愚直にやり続けてきたことが良かったと思っています。仕様書の文字列だけだと、やっぱりイメージしきれない部分はまだまだあるので、コストをかけてでもデザイナーの頭にあるイメージがしっかり可視化するようにした結果、一気にコミュニケーション量が増えました。

今考えれば「何でやってなかったんだろう」と思うくらいですけど、ほんの数年前は全力で突っ走る事だけに集中していて、プロトタイプの重要さをきちんと組織が分かっていなかったですね。プロトタイプがあるとエンジニアの工数も見えてくるし、ビジネスサイドとしても「ここは絶対に妥協したくない」といった交渉もやりやすくなるし、良いことづくめで。

鶴田:一度コミュニケーションをとるようになってからはすぐにその良さに気付いて「もっとこうして欲しい」「こんなのはできる?」と一気にやり取りが増えました。席もすぐ近くなので、ぱっと思いついたアイデアはその場でブレストが始まったり。

半澤:全力で突っ走ってる分、「そもそもこのプロジェクトのオーナーって誰なんだっけ?」と肝心な部分を見落としている、みたいなことはしょっちゅうでした(笑)。プロトタイプをベースにした議論を重ねていくうちに、以前より顧客視点が強くなったとも感じます。現場レベルで意見をすり合わせる機会が増えたことで、改善提案やサービス企画もどんどんボトムアップで出せるようになってきて。


デザイナーとビジネスサイドの信頼関係が、次のビジネスを作る種になる

――今のような距離感は、デザイナーにとってもビジネスサイドにとっても Win-Win なのかなと感じますが、改めて近い距離間で働けることでのメリットは何だと思いますか。

鶴田:単純に施策の成功確率が底上げされたというのはすごく大きいと思います。何が課題で、どう解決できるか。デザインをベースとしたユーザー志向が鍛えられたことで、それまでは想像もしなかったアプローチが増えたりして。以前にも増して収益面やアクティブユーザー数などの数字と、ユーザーファーストを実現する UI/UX の両軸を成立させていけるようになったと思います。

半澤:デザイナーからすると、ターゲットのペルソナを組み立てる際にも、ビジネスサイドが持っている数字や生々しいデータがものすごく役立っています。聞けばなんでも答えてくれるので、本当に頼りになります。ユーザビリティ観点で直したほうが良いと思う点が数多くあっても、そこから改善施策の優先度を決める際には、ビジネスサイドの声はとても参考になっていて。「それって本当にユーザーの為になるかな」「収益に繋げられるかな」という気づきを与えてくれるのは本当にありがたいことだなあ、と思っています。

鶴田:そういうこだわりを持ったデザイナーが身近にいるのは、ビジネスサイドからすると単純に面白いし、すごく頼りになります。結局使い勝手が悪い、UI/UX が悪い製品やサービスは誰も使ってくれない。特に仮想通貨交換業は UI/UX やサポート品質がものを言う世界です。まだまだ改善の余地は残されていますけれども、今の仲間なら bitFlyer はもっと良くできると信じてます。

――ありがとうございます。最後に bitFlyer で一緒に働くならこんな人!というのを教えてください。

半澤:デザイナーとして、ここまで課題ファーストで色んなことに取り組める会社は珍しいと思います。私自身、入社するまでは仮想通貨と一切無縁でしたが、今は何百万というユーザーを抱える、国内最大級の仮想通貨交換業のサービスに根っこから関わることができています。

今後の事業戦略を決定する場でデザイナーとして必要だと考えている施策を提言して、実際に採用されるなど、現場がビジネスを動かしている感覚も味わえるのは間違いないと思います!

鶴田:価格の乱高下に目が行きがちな仮想通貨ですが、その仮想通貨を事業ドメインにしている会社も日々目まぐるしい変化があり、退屈する暇が全然ありません。例え経験がなくとも、打席に立つチャンスはいくらでもあるので、自分の経験や能力を多角的に広げたいという気概のある人ならすごく楽しんでもらえるんじゃないかと思います。

半澤:デザイナーもビジネスサイドも共通しているのは、今までにないものを作りたい人を探しています。主体的にやるべきこととやりたいことを探しだし、最後までやり切るオーナーシップがあれば、いい意味でカオスな環境を満喫できると思います!

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