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お取引様インタビュー#3 合同会社ペン具 様

 アートを通じてコミュニケーション力や自己肯定感を高める療育を提供している、合同会社ペン具の卜部奈穂子様にインタビューさせて頂きました。恵和ビジネスや今後の福祉についてのお話を伺いました。

ペングアート様には、美園アトリエに約60人程度、北野アトリエには約60人のちょっと、合わせて約133人ほどの児童が登録しています。

小学校1年生から高校3年生までの児童が登録しており、高校卒業後も卒業生を対象とした活動展開も行っているのでアーティストとして創作活動をしている方もいらっしゃいます。発達障害のあるお子さんに対して、アートを通じてコミュニケーション力や自己肯定感を高める療育を提供している児童デイサービスです。


【始まりは・・】

 20代の頃は福祉の仕事をしていたのですが、一旦仕事を辞めて福祉心理を学ぶために大学へ行きなおしました。大学在学中の2003年に個人事業としてアートセラピー教室から始まり、2011年に法人化し合同会社ペン具「児童デイサービスペングアート」として開所しました。

2003年、個人の古い一軒家にアートセラピー教室を開き、知り合いのお母さんの口コミで子供たちが来てくれたのがきっかけです。始めは、私の(卜部)出身大学の学生がボランティアで手伝ってくれていたのですが、今ではスタッフは20名ほどとなり、1日5,6人のスタッフが常駐できるほどになりました。

その時から通ってくれた、こうき、musou、りねが第一期生なのですよ。今では人気アーティストです。

彼らには作品を作るにあたり、表現の仕方や技法などは一切教えていません。私たちは環境を整えてあげているだけです。彼ら自身で色々試行錯誤し自分と合致する画材と出会い、作品もぐっと深まるようになり素晴らしい作品を自身で生み出しているのです。

(写真:合同会社ペン具 代表社員 卜部奈穂子さん)


【恵和ビジネスとお取引してからの変化】

 社会とのつながりが出来たと思います。というのも、福祉は独特の世界があるのですが、内輪だけで共通言語で話していたりと福祉事業だけの関わりしかなかった。恵和ビジネスさんと関わりを持てたことで、社会の一員として他の企業とも付き合うきっかけをもらった大事な出会いだと思ってます。福祉とは、福祉を必要としている人だけではなく、本来は社会全体に伝わらないと意味がないと気づかされ勉強になりました。怪我や高齢になり福祉を必要となった時に福祉事業について初めて知るのではなく、健康な時に当たり前の様に福祉事業について認知されている社会になることが大切だと思います。普段から福祉のことを身近に感じられる街になってほしいと思ってます。


【福祉と地域の関わり合い】

ペン具は、保育所等の訪問支援事業も展開しており、札幌市内の学校へアートに関わらず学校での過ごし方など、子どもに必要なニーズを共有させていく活動もしています。学校を訪問して子どもたちと接する中で、アートに対する表現が群を抜いて素晴らしいと日々感じています。


【最後に、恵和ビジネスへご意見ご要望一緒にやりたいことなどあれば教えてください】

 恵和ビジネスさんの屋上で採取した蜂蜜を入れる瓶のラベルに、ペングアート所属のアーティストの絵を採用してくださったりと色々な機会を頂き、社会とのつながりを実現させて頂いている。是非一緒により良い街となるよう、街づくりをしていきましょう。わが街が障害の有る無しに関わらず出来るものがあると思う。札幌の街がアートで実現できるものがいっぱいできたら良いですね。


【インタビューしてみた感想】

 特別学級が筆者の中学校にもありました。体育祭や全校朝礼などの行事でしか関わることがなく、もちろん特別学級の知識などもありませんでした。当時に交流の場があり触れ合うことが出来ていたのなら、彼らの大胆で素晴らしい表現を感じることができ、もっと広い視野で物事を考えることができたのかなと思いました。

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