「家造り」と聞くと「大工さんの仕事」を連想する人も多いと思います。
ところが、家造りの現場を見てみると、大工さん以外にも多くの業者が入っていることに気が付きます。基礎を造る人、内装を造る人、外壁を組み立てる人、様々な業者が入っていることが分かることでしょう。
そこで、ここでは家造りにはどの様な業種の人が関わっているかを挙げてみたいと思います。
設計
・設計事務所
トップバッターは設計事務所です。
家造りには設計が欠かせません。顧客のイメージや希望を具体化して図面を作成するのが仕事です。
また、住宅には様々な法規や性能の基準があります。たとえば、建築基準法や耐震性や耐風圧などの強度性能、断熱などの省エネ性能、火災発生に対応する防火性能など様々です。
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設計事務所はこれらの様々な基準をクリアしながら、住宅の設計を進めるのです。
解体
・解体業者
例えば、土地に古い家などがあると、新しい家は建てられません。解体しなければならないのです。
そこで登場するのが解体業者です。
解体業者は建物を壊し、その土地を使える様にします。
基礎
・土木職人
・鉄筋屋
・型枠屋
・基礎職人
基礎は目立ちませんが、住宅にとって非常に大切な部分です。基礎がしっかりしていないと耐震性が出なかったり地盤沈下が起こったりと、住宅にとって致命的な障害が出る可能性があります。
さて、基礎の多くは鉄筋を敷いてコンクリートを打って作るのですが、そこでも様々な業者が入ります。そして、そのどれもが重要です。鉄筋が無ければ強度が出ませんし、型枠がしっかりしていないと形状が出ません。また、コンクリートも管理が必要です。土木職人や基礎職人などの仕事は、やはり家の「基礎」を作るお仕事です。
主要構造部分
・大工
・足場職人
・防蟻業者
大工をはじめとする職人がいなくては住宅の基本構造を造ることは出来ません。特に木造住宅には大工の仕事が不可欠です。
今の住宅は昔の家とは違い、素材も組み立て方も変わりました。木造の場合、基本の木材が集成材に置き換わりましたし、強度が必要な壁には構造用合板なども使われる様になりました。その結果、大工仕事も変わっています。
ただし、家造りは大工だけでは出来ません。工事のためには足場が必要ですし、防蟻の処理も必要となります。家を建てる大工を支えるお仕事も重要だと言えます。
屋根・外装
・屋根屋
・板金屋
・サッシ屋
・ドア屋
・サイディング職人
・左官屋
・塗装屋
屋根や外装は多くの業者が入ります。
というのも、屋根や外装部分は屋外の過酷な環境に耐えられる状態にする必要がある、重要な部分だからです。仮に雨水が浸入すれば屋根や壁の内部部材が腐ってしまい、家の強度が著しく落ちてしまいます。当然ながら、耐震性や耐風圧力も落ちてしまい、地震や台風に弱くなってしまうことでしょう。
また、窓などは防犯性を持たせなければなりません。安全性を守る上でも重要な部分です。
内装
・クロス屋
・畳屋
・フローリング業者
内装は生活空間を演出する部分。暮らし心地に大きく関わるため、特に丁寧な仕事が必要です。仕事がいい加減だと住空間そのものが台無しになってしまいます。細やかな仕事が求められるのです。
また、最近では抗菌や防臭など、機能を追加した内装材も登場しています。内装屋はこれらの知識も要求される様になっており、レベルアップを続けています。
水道・電気
・水道工事屋
・電気工事屋
・ガス会社
水道や電気、そしてガスなども日常生活に大きく関わる部分。高品質な工事が求められます。
特に電気やガスは扱いを間違うと火災や爆発の原因になる物。専門性が高いだけでなく、安全性の高さが必要です。
また、水道工事はキッチンや浴室などの使い勝手に係わる仕事です。毎日の暮らしをより良くするためにも、大切な業者です。
外構
・造園業者
・エクステリア会社
外構部分は敷地の外から直接見える部分で、住宅の印象を造る重要な部分です。
外構部分には門扉やカーポートなどが付きます。これらは簡易的とは言え構造物。高品質な工事が求められます。
また、最近ではバリアフリー性が外構部分にも求められる様になり、プランニングも多様性が増しています。造園業者やエクステリア会社はこの様な仕事を請け負います。多様化する顧客のニーズに応えられるような提案力や施工力が求められるのです。
まとめ
家造りに関係する主な業者を挙げてみました。1つの家に多くの業者が関係することが分かったと思います。そして、どの業者であっても高い品質の仕事が要求されることも把握出来たことでしょう。
この様に、多くの人の仕事によって家造りは成り立ちます。それぞれの業者の仕事を鑑み、良い施工にする様にしましょう。
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