2024年6月のある日、突然浅田さん(社長)に呼ばれ、CORDYの新しい構想について意見を求められました。(今思えば試験だったのではという気がしなくもないです)
その後すぐ、社長と社員4名で現体制からの大きな方針転換のビッグプロジェクトが動き出しました。
そもそも転職を決めた理由の1つに事業の素晴らしさをあげるほどCORDYは素晴らしいサービスなのに、想像以上に数字が伸びないことに対して、いろいろ疑問に思っていました。理由の1つはUIUXにもあると思っていた私は、サイトの中をもっと変えたいと提案準備を始めていたところでもありました。
想像より伸びない数字を改善する経営判断
会社の体制のことについて少し話をすると、当社がCORDYをローンチした2019年頃は、自社開発でアプリ化まで進めることを最適と判断していました。自社開発の良さはもちろんあるのですが、とにかく時間と費用がかかっていたらしいです。
私が入社をした2024年は、1つの要件の開発に何ヶ月もかかり、リリースのタイミングまでに大勢が関わる、そのチームが複数存在して動いている状態で、なんだか大規模な開発会社のような人員体制の組織になっていました。しかも1つリリースするたびに、これまでは起こらなかった箇所にバグが発生することも多く、その都度カップルやお取引先である結婚式場へご迷惑をおかけするトラブルが発生していました。
UXを向上させるための修正はスピーディー対応できないことの方が多く、LPを修正することすらままならない状態で、広告の検証も思うようにできずにいたので、私の部署は貢献したくともできない悪循環が続いていました。
自社開発にこだわり7年も経過するうちに、世の中には性能のよいプラットフォームがいくつも誕生していて、このまま自社開発することは正解なのか?ここまでやってきたのだから勝つまで続けることがCORDYを信じることなのか?そんな葛藤が生じはじめていたある日、浅田さんはこれまで長年続けてきた自社開発をあっさりやめる決断をしプラットフォームを変更して組織そのものと業務を見直しすると宣言したのです。
その決断と実行の早さは、私にとって初めての経験でした
そもそも、ずっと継続してきたことを辞める判断(しかも相当な金額の投資をしている)は、普通はいろいろなプライドなど過去にとらわれて退けなくなることが多いと思います。
そこを迷いなく判断するすごさを目の当たりにしました。
また、現状の社内の問題点など、浅田さん自身が「自分の判断が悪かった」と普通におっしゃる姿を見て、人としての器の大きさも感じました。
絶対的な自信から生まれる、まっすぐ未来を見据えた発言と行動は、浅田さんならではの根拠に溢れていて、驚くことの連続でした。
他社と比較しても仕方ないのですが、過去に所属してきた会社では、会議は準備が命でした。判断するための数字を作り込んで参加するので、会議前は他の業務より資料作成に集中していることがほとんどでしたが、浅田さんは準備した資料を見ることがほぼないです。担当者である私と対話を繰り返しながら自分が知りたいことを確認し、その場で決断していきます。
浅田さんは過去に2社経営し、前職の上場企業を離れるまでずっと成長させ続けた実績の持ち主です。そんな経営者の側で新事業をグロースさせるフェーズに携われるなんて、自分はラッキーだと思っています。そして、本質的に物事を判断されている浅田さんの経営手腕を目の当たりにしながら、
自分のキャリアにおいて必要な要素が磨かれるチャンスに恵まれたことは、どんな経営塾に所属をするよりも実践的で、刺激的です。
世の中には大手企業で安定した仕事をすることこそ、勝ち組と位置付けている人がいるかもしれませんが、私は安定を楽しめない性分でして(笑)、どちらかというとその状態に飽きてしまうのです。
より難易度の高いことに挑戦した濃い人生でありたい
と思っているので、今のハイパードライブの状況はシビれるほど楽しいのです。
2024年7月にプロジェクトが動き出し11月末にローンチを予定していましたが、何かとトラブルが起きて、大きくずれ込んでいます。(2025年1月9日ローンチ予定です)
ブライダルを理解してくれない社外の人とシステムを作る難しさはたしかにありますが、その度に確信することがあります。私たちが作りたいのは、こちら都合で物品が大量に売り捌かれるECサイトではありません。地域や家ごとに大切にしたいルールやマナーといった「しきたり」を守り、婚姻にまつわる「文化」を継承するための準備サイトです。こだわらなくてはならない譲れないポイントがいくつも存在します。これは、私たちがやらなくてはならない使命だと思って取り組んでいます。
オフィスを見回すと、同じ未来を見つめ、夢中になってCORDYをよくするために努力を続ける仲間たちがいます。一緒にお酒を飲みながら語り合っている時間は、世代を超えて団結がより強くなる本当に楽しい時間です。何かに迷う時は、まっすぐ話を聞いて判断をしてくれる浅田さんもいます。何も困難に思わなくていい、信じて突き進めば良い。非常にわかりやすい組織です。
第1弾の開発が終わってまもなくローンチを迎えますが、操作性の高いサイトが出来上がってきています。
テスト段階はカップルからも事業者からも評判は上々です。まだまだ改修は続きますが、もちろん自分たちもとても気に入っています。
人員体制を見直したこともあり、意思決定と行動のスピード改善だけでなく、収支の面でも経営体制がずいぶん健康体にもどってきました。
目指すのは日本中のカップルに利用いただく結婚準備サイトNo.1の存在になること。結婚準備体験がより良いものになることで、結婚式がもっと楽しくなると確信しています。
CORDYは、業界の良いところも悪いところも知っている私たちだからこそ作れるサイトです。CORDYサイトでたくさんの情報を届けることでカップルの選択肢を増やし、CORDYサロンで式場にも親にも言えない悩みを相談されたり、事業者のみなさんと一緒になって純粋におすすめ商品を提案しています。
ウェディングが大好きな私たちにしかできないやり方で、日本中のカップルを救い時代を変えたいと本気で思っています。
プロジェクトが始まった頃は、浅田さんの即断即決をすごいと思っていましたが、振り返ってみると遠い未来が浅田さんには見えていたとしか思えないことばかり起きています。なるべくしてなったとしか言いようがない結果に唸るばかりです。まだまだ側でこれから起こる新しいことを見ていたいです。
CORDYはやっとスタートラインに立ちました。最初のローンチから約7年。時間はかかりましたが、全ての経験を力に変えて、ここから突き進んでいく覚悟です。
私自身も、これからまだまだ起こるであろう困難を経験値に変えて、人生を楽しもうと思っています。