第1回:50歳で総合商社を飛び出した理由。中小企業の挑戦を「仕組み」で支えるために
「この商品、この企業、本当はもっと評価されるはずなのに」総合商社で約30年、国内外の食品ビジネスに携わる中で、私はこの言葉を何度も心の中で繰り返してきました。川上から川下まで、事業開発、サプライチェーン構築、ブランド立ち上げ。大企業なら当たり前にできることが、リソースの限られた中小企業にはあまりにも難しい現実がある。素材はいい。想いもある。けれど「売る前に失敗できない」構造が、挑戦を止めてしまっている。転機は、2022年に日本へ帰国し、中小企業の現場を回り始めたときでした。ある会社の事務所で目にしたのは、使われないまま積み上がった大量の包装資材。新商品の挑戦がうまくいかず、原料だけでなく...